成長率を上げるための、インクルージョン推進

8月28日に実施された、プロティアンフェスの中で、チームでプレゼンテーションに挑戦しました。企業の人事最高責任者向けに、人事施策のご提案を10分で行うという機会です。そのために、2か月前からチームメンバーと何度も打合せを重ね、予選会を経て、選抜された3チームのみがプレゼンを行うというプロセスを経ています。挑戦が大きいほど、フロー状態に身を置いて成長率が上がる実感があり、とても貴重な機会となりました。

今回のように、多様なバックグラウンドを持つメンバーとの協業では、自分が弱い部分を補ってもらえたり、自分の強みを再確認できる機会にもなり、一人では難しい企画に挑戦できるメリットがあります。そのためには、それぞれの話を聴いて、相手の強みを把握したり、自分が弱い部分を伝えて助けてもらう必要もあります。

新しい挑戦、例えばイノベーションのためには、あえて“自分が持っていない強みを持つ人”と組み、多様性を掛け合わせることが大切だと言われています。けれども、意識しないと意外と難しいものです。居心地の良さから、いつの間にか、同じようなカテゴリーの人(性別や職歴、ライフスタイルが似た人)で集まってしまうためです。


あえて自分が持っていない強みを持つ人と組むためには、対話を重ねて、共通のビジョンやミッションを持っていることや、安心できる場を創造できることを確認するとよいですよね。インクルージョンを進めるためには、戸惑いや葛藤もありますが、個人の中の多様性が広がると、他者を受け入れるという次のステージへ進みやすくなります。

個人としてできることは、意識して、自分と異なる強みを持つ人とかかわってみることです。組織としてできることは、多様な人が出会う機会を創造し続けていくことでしょうか。


経済産業省が提案する施策「ダイバーシティ経営2.0」の中では、多様な人材の増加は、生産性の向上、人手不足の解消、イノベーションの創出等の効果があるとされています。但し、多様な人材の活躍に向けた取り組みがセットで行われる必要性があるともされています。

経済産業省ダイバーシティ経営の推進


これからも、専門家として、組織の中でのファシリテーションに力を入れてまいります!