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Blenderでの靴の作成 / 左右対称 / Modifierの重ねがけ

Blenderでフィギュアを作ろうとしており、「靴」を作成していた。

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ところでBlenderには「Modifier」という機能がある。これはIllustratorのアピアランスのようなもの。
Modifierを使うと、Objectを左右対称にしたり、元の編集しやすい形状を維持しつつ描画される形状を歪ませたりすることができる。
Modifierは重ね掛けすることもできるため、例えば今回の靴のように、右靴・左靴を、編集が他方にも自動で反映されるようにしつつ、描画時の形状は右左で違う、ということもできる。
Modifierは「Apply(反映?)」することもできる。Applyしてしまうと、現在の変形の結果がObjectに反映され、以降の編集では自動の左右対称などの機能が失われる。一方で、Modifierをかけたままでは、他のModifierの効果に影響が出たり、編集に制限がかかることがあるためApplyで形状に反映をせざるおえないこともある。
そのためできるだけ、Modifierをかけたままで、他のModifierを重ね掛けたり編集することが好ましい。
以上、前提条件。

今回、靴本体(以下靴)をMirrorModifier(左右対照)で作り、それをさらにX軸を対称に複製。LatticeModifier(Boxに合わせて中のObjectを歪ませる)で鏡面対照の内股側の反りを作ることで右靴・左靴とする、という設計。

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靴本体、と言っているのは、靴全体のうち、リボンやベロなどのパーツは別オブジェクトなため。簡略化のため、パーツは左右対称とし、左靴・右靴で同じ形状のまま使った。


期待する挙動:
靴がX軸で鏡面反転で生成される。(右靴の反対に左靴ができる)
観察されたこと:
靴がX軸の反対に鏡面反射でなく左右を維持して生成された(右靴の反対に右靴がコピーされている)

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原因:
LatticeModifierとMirrorModifierの順序。
現象の起こっている元のModifier順では、Mirrorした靴にLatticeをかけていた。
Latticeで変形して「右靴」にした靴をMirrorするように順序を入れ替えたところ、解決した。

(靴本体もMirrorModifierで作成されているため、最初はこれが原因かとも考えた。)

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なお靴本体は、
 - Mirror (左右対称の靴を片方作る)
 - SubdivisionSurface (靴のポリゴンをなめらかにする)
 - Lattice (左右対称になっている靴を月形に歪ませて右靴にする)
 - Mirror(右靴を反転複製して左靴を作る(空間中の別Objectを中心にX軸反転Mirror))
という、Modifierの4重がけになっている。
(スクリーンショット右下側のプロパティパネルを参照。)

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