見出し画像

『御書 新版』を研鑽しよう!

 本日の部活では、明日11.18に発刊される池田先生監修の御書新版について、今後の研鑽の一助としていただくべく、何点か共有させていただきます。

画像1

 まず、発表されている基本情報を確認します。

 ・全2288ページ、A5判。

 ・文字を大きく、改行・句読点を増やし、現代仮名遣いに。

 ・御書32編を新たに収録。

 ・聖教新聞等では2022年から御文を御書新版の表記で掲載。ページ数は新版と旧版を併記。

 また、池田先生の御指導により、「正確さ」「読みやすさ」「学会の伝統」を踏まえて編集されているそうです。

 さらに、本日の聖教新聞で、池田先生が御書新版に序文を寄せてくださったことが発表されました。ここで引用された一節を拝読します。

 「我ら創価学会は、永遠に『御書根本』の大道を歩む」「この一書とともに、『立正安国』『立正安世界』へ、『万年の外未来までも』、地涌の宝友が師弟誓願の不二の旅を歓喜踊躍して進みゆかれることを、私は心から願うものである」(『日蓮大聖人御書全集 新版』「序」)

画像2

 月刊誌「第三文明」11月号では、作家の佐藤優さんがキリスト教徒の視点も踏まえて、御書新版発刊の意義を語っています。

 キリスト教ではイエス・キリストに関する多くの文書を公式に認める「正典化」という動きがあり、御書新版発刊も学会にとっての正典化にあたるというものです。「『新・人間革命』の完結からの正典化の動きが、新版御書全集の発刊をもって一通り完了する」と言えるそうです。そして、“正典化が完了する”ことは、信仰の正統性の世界基準が定まることであり、世界宗教として飛躍するために不可欠なプロセスだそうです。

 さらに、これまでの御書全集は宗門との訣別以前に作られたものであることを踏まえ、「新版の御書全集こそが、初めて宗門からの影響を完全に排除した“真の創価学会版”とも言うことができます」と述べています。

 まさに、御書新版の発刊は、創価学会の永遠性を確立し、世界宗教として飛躍するための歴史的な出来事であるといえます。

画像3

 また、佐藤優さんがキリスト教徒の目で見ると、『人間革命』『新・人間革命』は『新約聖書』に相当し、御書全集は『旧約聖書』に相当すると捉えられるそうです。キリスト教徒が『新約聖書』の内容を踏まえて『旧約聖書』を読むのと同様に、「学会員の皆さんは今後、御書全集を読むときにも、『人間革命』『新・人間革命』の内容を踏まえたうえで読むことになっていくと思います。つまり、“三代会長の教えを起点として日蓮大聖人の仏法を学ぶ”のです。それが、正典化の完了後に信徒が正典に臨む正しい姿勢です」と言われています。

 これは、池田先生が書籍『法華経の智慧』で貫かれている“日蓮大聖人の教えを起点として法華経を学ぶ”アプローチにも通ずる姿勢だと思います。

 また2014年、創価学会会則の教義条項が改正された際に学会教学部が解説した中で、「日蓮正宗のように古色蒼然たる教義解釈を墨守して事足れりとし、現実の広宣流布の伸展には責任も関心もないという立場とは全く違う。」「日寛教学や、相伝書等についても、慎重に研究を重ね、より普遍的な創価学会教学の構築へ一層の前進を図りたい。」とした方針にも合致するものだと思います。

 私たちが「新・人間革命」世代プロジェクトで、小説『新・人間革命』を学ぶ中で、御書新版が発刊されるのには、大きな意義があると思います。

画像4

 ここで、池田先生のご指導から新収録の御書を三編学んでまいります。

 『今秋、待望の『日蓮大聖人御書全集 新版』が発刊の運びとなった。新収録の御書は三十二編に上る。また他にも、これまでの御書に、新たに御文を加えたものもある。

 その中に、女性門下に送られた「衣食御書」の後ろに、今回、合して収められた味わい深い一節がある。

 「人のためによる(夜)火をとも(点)せば、人のあか(明)るきのみならず、我が身もあか(明)し。されば、人のいろ(色)をま(増)せば我がいろ(色)ま(増)し、人の力をま(増)せば我がちから(力)まさ(勝)り、人のいのち(命)をの(延)ぶれば我がいのち(命)のの(延)ぶなり」

 人びとの前を照らす、地域の光明となる。人を励まし、元気づけていく。そうすれば、同時に、わが前も明るくなる。自分も励まされ、力づけられ、元気になると示されているのだ。』

【『随筆「人間革命」光あれ』「師弟共戦の旅を永遠に」2021-04-29付聖教新聞】

画像5

 『今回、新たに収録される一編「河合殿御返事」は、お手紙の末尾が残った御書である。その中にこう仰せだ。

 「人にたまたまあ(会)わせ給うならば、む(向)かいくさ(臭)きことなりとも、向かわせ給うべし。え(笑)まれぬことなりとも、えませ給え」

 たまたま会ったという人の中には、苦手だなと思うような人もいる。しかし、そういう人をも大きく賢く包容していくように教えてくださっている。からっと笑って向き合っていけばいいんだよ、と。

 大聖人御自身、猶多怨嫉の濁世で、誰よりも多くの人に会ってきたと言われている。ゆえに、弟子たちの苦労を全て見通され、いろいろ大変だろうけれども、にこやかに朗らかに仏縁を結んでいくよう励まされていると拝される。

 誠に深く、大らかな、人間学の真髄がここにある。』

【『随筆「人間革命」光あれ』「師弟共戦の旅を永遠に」2021-04-29付聖教新聞】

画像6

 『この秋に発刊される『日蓮大聖人御書全集 新版』には、妙一尼へ宛てられたと推察される御返事が新たに収められる。

 妙一尼は「冬は必ず春となる」(御書1253ページ)の御金言を賜った女性である。

 新収録の御文は、佐渡流罪の大難にも一歩も退かず真心の限りを尽くす妙一尼の信心を、釈尊の修行になぞらえて讃えておられる。

 「これは末代の凡女、彼(釈尊)は上代の聖人なり。志既に彼に超過せり。来果何ぞ斉等ならざらんや、斉等ならざらんや」

 釈尊をも超える信心の志を貫く女性が、仏と等しい大果報に包まれぬわけがない――この御本仏のお約束は、そのまま地涌の生命を躍動させて広布に走る、創価の女性部・女子部への御賞讃と拝されてならない。』

【『池田先生と共に 希望・勝利の師弟旅』「『7・3』貫く地涌の闘魂」2021-06-21付聖教新聞】

画像7

 最後に、「スペイン語版御書」に池田先生が贈られた「序文」から“御書拝読の心”“御書を学ぶ目的”を確認します。

 『ここで、本書を自らの信仰を深めていく糧にしていくであろうSGIの友のために、御書拝読の心ともいうべきことを申し上げておきたい。

 それは、御書を拝読することは、民衆救済のために身命をささげて正法を護り、弘めていかれた大聖人の高潔にして峻厳なる御精神に触れていくことにほかならない、ということである。』

 『御書を学ぶ目的は、大聖人の御精神に触れて、信心を深めていくことにある。また、仏法の極理に学んで、わが内なる永遠不変の希望と平和と幸福を確信していくことにあるのだ。 そして、難を勝ち越えてきた大聖人の実践に学んで、苦難に挑戦していく勇気を奮い起こすことにある。

 この「実践の教学」の要諦は、三世永遠に不滅である。』

【『池田大作先生の指導選集[中]人間革命の実践』「スペイン語版御書 序文」】

 御書新版に関する企画は以上となります。先生と共に、同志と共に、御書を学び実践してまいりましょう。ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?