2019年も半分経過とは、早いものです。

折角なので、「2019年自分が選ぶ今年上半期の4枚」とイラストを制作した際の裏話も交えてピックアップします。

Life force Boar

イノシシのスケルトン。
ハート型の葉から、猪目模様のイメージでポトスの巻き付いたすがたで描きました。
生き物の持つ生命力を、敢えて骨のすがたで表現しています。

2019年亥年の年賀状イラストとして制作。
カウントダウンが終わって、年が明けてすぐ描きはじめたので、今年の仕事はじめはこれでした(笑)

骨のモデルは大阪市自然史博物館（http://www.mus-nh.city.osaka.jp/）のニホンイノシシの全身骨格。
去年の12月初旬のさる日、大阪市自然史博物館であらゆる骨を一眼で爆写していたのは私です。

Tiger

トラの骨onトラ猫。
骨のゴツゴツ感とねこのふわふわ感を対比させています。

ライブドローイングで描いたものです。
ずっと描きたかった構図で、描いていたときとても楽しかった。
（描いているときはいつでも楽しいですが）

普段のタッチより三割増で毛をふわっふわに描いています。
ねこの毛の湿度とふわふわ感を出す為、水彩を濃い目に色を置いては吸い取る、というのを繰り返しています。紙に残った色の記憶で独特の柔らかさを出しています。

トラの頭骨は↑の一枚と同じく、大阪市自然史博物館の収蔵品を参考にしています。

WET

"湿っている事"をテーマにライブドローイングで描いた一枚。

メスのカブトムシの羽化したての姿がとても好きです。

余談ですが、コビトカバとアホロートル（メキシコサラマンダー）は以前からリクエストがあった動物でした。作品にできて良かったです。

曖昧、だけでも鮮烈でカラフル

2019.6.30、2019年上半期最後の雨の日に描いたオオカミ。

実は最初自分がなにを描きたいか分かっていませんでした。
「雨の日の夜の道路の色」が描きたかったんだなあと、途中で気が付き。
普段はあんまりこういう事がないので新鮮でした。

雨の日の夜の道路に反射する光や水溜りがとても好きです。
曖昧、だけでも鮮烈でカラフルな様子に心惹かれます。

はじめて使う水彩紙だったので半分実験、感覚を具現化させたかったので半分無意識で描いた絵です。

定期的にこういうスタイルで制作に臨むのも大事だと考えているので4枚目に入れました。

2019年後半も色々な作品をつくれたらと思います。