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縄文スパイラルアーツ大盛況で終了しました!

縄文スパイラルアーツ大盛況ののち無事に終わりました!
のべ1000人ほどの方に来場して見て頂きました👏✨
見に来て頂いた方には深くお礼を申し上げます。


初日のオープニングセレモニーで言い切れなかった想いを忘れないようここに書き記したいと思います。

〜縄文への道のり〜


私は高校を卒業してから少しバイトをしましたが合わず辞めて仕事をしない2年間がありました。

あまり会いたい人も居らず、出るときも母の車に乗り連れて行ってもらう場所だけ。

そんな私がこれとこれは絶対に行きたい!と言ったのが
アイヌのシャーマンのレラさんのカムイノミ(お祈り)やユーカラのお手伝いと中山康直さん(縄文エネルギー研究所)の講演会のお手伝い。


そのお二人のことが好きでレラさんが関西方面に来たときは行ってカムイノミに参加しアイヌ刺繍のWSやユーカラのときは手伝ったり、母が中山さんを岡山に呼んだときは必ず着いていき色んな話を聞きました。


こんなんでいいんだろうか、そんな気持ちも少しあったり。これをしてこれから先なにかに繋がるのかな、そう思っていた矢先。

猪風来さん家族の作品、縄文との再会。

2年間しっかり休み、自分の心と少しずつ向き合い、自分がしたいこと心が熱くなるものを選んできた結果。

〜縄文との出会い〜



まずは私をこの縄文スパイラルアーツに引き入れてくれた村上原野さんありがとうございます。

私は去年の7月から土器作りをはじめたばかりで【縄文スパイラルアーツ】の中で1番新人です。

一年間で20点近くの土器や土偶を模写してきました。

今回出品したのは去年の秋の野焼きと今年4月の野焼きで焼いた作品たち17点で、今年1月末に作った出産土器が最新のものです。ここまでは原野さんに教えを受けながら制作してきました。多いときは週2通って作りに行ったときもあったほど。


前々から猪風来美術館は知っていて野焼きも何度か見に行ったことがあり数年前から土器を作ってみたい!という願望はありました。


それなのに何故今、
私がそこまで縄文にハマったのかというと

去年の夏頃、岡山で「縄文にハマる人々」の上映会・講演会に行って話を聞き猪風来さん原野さんの熱量に感化されやっぱり作りたい!と2019年7月に初めて土器作りを体験しました。

そのときはもう土を触るだけでワクワクしていて、
目が覚めるような感じ。体の下からうわー!楽しいっ!
っていう感じで。

そんな状態で帰ってきた私を母が見て「そんなに良かったならどんどん作りに行けばいいじゃない」と言ってくれ、そんな後押しもありその熱量のままに作り続けました。


猪風来さんのところではただ縄文人のマネをして作るだけではなく(それだけでも学ぶことは多いのですが)縄文の精神性もそのつど教えてもらえて、また猪風来さん家族3人の雰囲気や空気感が心地よくて自分も最初から素で居られた気がします。


これまで作っていて私が感じたことでは、すごく丁寧な作り方だなと。
土器全体をしっかり見てここがひび割れてるな撫でてなおしてあげよう、
ここは少しでっぱっているからなおしてあげよう、
この突起の表現はもう少し出ているな、

など丁寧に土と話しているような感じ。


こんなに土器に対して丁寧なのだから縄文人は自分や他人やその他生き物に対してもこのくらい丁寧に、敬意を持って接していたのだろうなと感じたり。


また土器の内側を指で撫でて綺麗にするとき、自身の膣や子宮の中を触っている感覚と重なり(子宮については正確にはイメージですが)、これが猪風来さんが言う「土器は子宮」なのかなと陶作を通してその意味が心にすとんと落ちたり。

作るたびに発見と面白さがあります。


私は縄文と出会い土に触れ、対話していくことで自分自身が成長し明るくなった気がします。もちろんそれは猪風来さんのところだからこそだと思います。

私はまず原野さんがそうしたように3年間は模写をし
縄文人の心や技法や自分の創造性を育て、
そこから猪風来さん原野さん美子さんのような自分の表現ができていけたらなと思っています。

これからも大切な人と接するように縄文と付き合っていきたいと思います。



村上原野さん絶作の「渦巻く翅(つばさ)のヴィーナス」を取り囲んで皆で記念撮影。

原野さんは今年2月に急逝されました。

これ実は私をモデルにしてくれたようなんです。

こんなの残されたら一生忘れられないじゃんね。笑

落ち込んでも何があってもいつもこの作品を見ると
尊敬していてこんな素敵な人にこれだけ愛されていたんだから大丈夫。という暖かくて心がすっと通るような気持ちになる。