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【Tips】ChromeOS(含むFlex)でAndroid AutoのDHU(Desktop Head Unit)をアクセサリモードで動作させる

はじめに

以前、Android AutoをPC上で動作させられる「DHU(Desktop Head Unit)」をUbuntuで(端末をUSB接続するだけでよいアクセサリモードで)動作させる方法を紹介しました。

ChromeOS(含むFlex)でもLinuxが動作するので、Ubuntuと同じようにDHUを動作させられます。ただChromeOSの場合、少し操作に癖があるので、その操作方法を紹介します。

ChromeOS Flex上で動作させたDHU

DHUのインストールと設定

Ubuntuのときと同様、Googleの公式ドキュメントに従ってインストール・設定します。特に問題になることはありませんでした。

そもそもChromeOSにAndroid Studioをインストールする方法は、こちらを参照してください。

追加設定は不要だが、操作に癖が

Ubuntuのときのように、OS側に特別な設定は必要ありませんが、端末をUSB接続する操作に少々癖があるので注意が必要です。

端末をUSB接続後、Linuxへの接続を許可

端末をPCに接続すると、まずChromeOSに接続されます。Linuxへの接続を許可するには、ChromeOS側で明示的に操作が必要です。接続時に表示される通知を操作するか、設定の「デベロッパー」-「Linux開発環境」-「USBデバイスを管理する」で接続を許可します。

今回動作確認に使ったmoto g53y 5Gの場合、端末のロックを解除しないとUSB接続が認識されませんでした。他の端末ではロックしたままで認識したので、この端末の癖と思われます。

DHUの起動コマンドを実行後、Linuxへの接続を再許可して再実行

端末が接続されている状態で、DHUを起動する以下コマンドを実行します。

./desktop-head-unit --usb

すると、コンソール上に以下の通り表示され、端末が認識されたことがわかります(グレーの部分には端末IDが出力されます)。

同時に、先程設定した端末との接続が一度切断されます。これは、DHUにつながるときは一度Androidの接続モードが(アクセサリモードに)切り替わるためです。

それでここがミソなのですが、最初にコマンドを実行後、接続を試行している間に接続を再許可してもうまくいきません。何度か接続を試行した後、諦めてDHUが一度終了するので、その後に接続を再許可してください

接続を再許可後、同じコマンドをもう一度実行してDHUを起動すると、今度は端末に接続されてAndroid Autoの画面が表示されます。一度端末の接続を外してしまうと、最初からやり直しになります。

補足:マイクを有効にする方法

マイクを有効にするには、「デベロッパー」-「Linux開発環境」-「Linuxにマイクへのアクセスを許可する」を有効にします。この設定を変更すると、Linuxが再起動します。マイクを有効にすると、「OK Google」音声コマンドの動作確認ができます。

あとがき

ChromeOS(含むFlex)のLinuxでAndroid AutoのDHUをアクセサリモードで動作させる方法を説明しました。わかってしまえばそれほど難しい操作ではないかと思います。


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