山笑う季節(とき)
故郷やどちらを見ても山笑ふ
正岡子規
『春山淡冶にして笑うが如く、
夏山蒼翠(なつやまそうすい)として滴るが如く、
秋山明浄(めいじょう)にして粧ふが如く、
冬山惨淡(さんたん)として眠るが如し』
郭熙(かくき)「郭熙画譜」より
山笑ふ 聴けばきこゆる 雨の音
千代田葛彦
余生とは 歩くことらし 山笑ふ
清水基吉
山笑う
例え言葉を知っていたとしても
風景の中に春山を目にする機会があったとしても
それだけでは何かもの足りない
陽を浴びて、風を感じながら、ぼんやりと霞みがちな景色の中を、自分の足で歩きながら
木々の間からご褒美のように現れる
振り返ると悠然と微笑む山が見送ってくれる
今年の春は『山笑う』という言葉を身体中で体感出来た、とても贅沢な山歩きが出来ました
好きな言葉を身体中で感じられる
これ以上の幸せはありません🎵
りんごもち🍎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?