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ポストクッキー時代へ

皆様は、2021年の3月上旬にユーザーのウェブサイト間の移動を特定する追跡技術の使用や、そうした技術への投資を2022年に中止するGoogleが発表したのはご覧になったでしょうか。

The Drum の記事*によれば、2021年に関心度の高い事象として、日本のマーケターがあげているのは、クッキーの廃止・データープライバシー法・コンテクストに基づいたターゲティング。Googleの決定は、多くのブランド・パブリッシャー・広告に携わる企業にとって、デジタル広告戦略を見直すきっかけになりそうですね。

2018年の5月にはEUで「GDPR(EU一般データ保護規則)」、2020年1月にはアメリカ・カリファルニア州で「CCPA」が施行され、2020年には日本でもクッキーの利用について規制(事前にお客様の同意を得る)を加える「個人情報保護法」の改正案が提出され、数年前よりサードパーティークッキーへの規制が高まっていたことは、皆様の記憶にも新しいことと思います。そんな中、世界最大の広告業者であるGoogleが動いたことで、いよいよ私たちがいるデジタル広告業界は、ポストクッキー時代に向けて大きく進んでいきます。

<メインストリームの変化と、これからのデジタル広告>

MOBKOI フランスの責任者であるVictoireは、現在の変革期をデジタル広告に携わる人々にとって好機と捉え、今後は、パブリッシャーとの関係性がより重要になってくると考えています。サードパーティークッキーを通じたターゲティング手法が廃れていく中で、HPのコンテンツを読みに集まってくる読者の関心・定性的データ・会員情報から、ブランドがターゲティングしたいお客様の輪郭を捉えて、ブランドとお客様のニーズに合致した広告キャンペーンができることは、今まで以上の価値を持ちます。

またこれからの「デジタル広告」のターゲティングの在り方として、類似の思考や趣味を持つコミュニティを見つけ出すということがキーになってくるかもしれません。実際にGoogleは、個人ユーザーではなく似たような趣味を持つユーザーの集まりを捉えて広告のターゲットにできる技術を、他社と開発中と発表しました。よって、パブリッシャーは今まで以上に、運営するHPコンテンツの独自性や専門性を追求し、サイトへ集まってくるオーディエンスの特徴を形作るでしょう。

MOBKOIは、創業以来、サードパーティクッキーに依存しない広告のあり方をご提案してきました。今回の世界的な傾向は、私たちが実行してきた「モバイル広告」の効果と将来性を証明し、後押しする形となります。これからのモバイル広告戦略について、数多くのケーススタディをご用意しておりますので、お気軽にご相談いただければと思っております。(終わり)

*参考(https://www.thedrum.com/news/2021/01/20/japanese-marketers-name-cookies-data-privacy-and-targeted-ads-top-concern-2021)


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