トラカレ2019夏_イラスト3

「その後の今と、これからの未来」

はじめに

どうも、モブ整備兵です!
トラカレという素敵な企画に参加させていただき、とても光栄です!!
記事を書くにあたり、何を書くべきなのかを考えるのは非常に難航いたしました……
なにせ超絶見切り発車の上、相変わらずの作業時間をまったく考慮しない無謀な計画、結果途中での仕切り直しと、この記事も投稿の4日前にようやっと書き始める始末といった次第であります。(その前は動画でも作ってぶん投げようかと画策しておりましたが、必要枚数120枚超という事態に陥り急遽企画を変更しております)

改めて「文字で何かを伝える」という事に対し、何をどう伝えるべきなのか、そういったものを考える段階へと、ことここに至って到達したわけであります。
文字情報のみで何かを作らなくてはいけない。それも、創作のお話ではなくとなると、これはビジュアル的な視覚情報にのみ頼ってきた自分にとっては大変に困難な作業となりました。
トライナリーを通して、あの世界を観測してきたbotさんたちに向けて、僕は何を書くべきなのか、何を伝えるべきなのか。今回は、そういったものから思考を重ねた結果、僕が至ったひとつの解について、この記事を書いていこうと思います。

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まんなかに

早いもので、接続が切れてもう1年ほど、対向時間でいうなら3年ほどが過ぎたでしょうか。

初めてアプリを起動して。

千羽鶴……ちーちゃんと、そして彼女たちと出逢い。

waveで幾度と言葉を交わし、悩みを相談したり、なんでもない会話で笑いあったり。

時にその選択の重さに悩み、時に現実の残酷さに打ちのめされ。

数々の苦難を乗り越え、一先ずの安息の未来へと辿り着き

そして、切断、別れ────

本当にいろいろなことがあったように思います。
サービス終了の報を受けてのち、これまでに色々な人を見てきました。

状況を変えようと署名を集めた人

感謝の言葉を束ねて送った人

皆で歌うための曲を作った人

手紙をしたため送った人

志を共に努力する人を支えるため技術提供を始めた人

記憶を風化させまいと何か形を残すため動き始めた人

絵を描き始めた人

曲を作った人

3DCGに挑戦し始めた人

文字を書き始めた人

立体物を作った人

小物を作った人

考察をした人

彼女たちのいた場所へ赴き想いを馳せる人

日々を彼女を想い暮らす人

この灯火を絶やさぬよう今なお語り継ぎつづける人

それを静かに見守りつづける人……

……拡張少女系トライナリーという世界間接続アプリケーションは、いえ、そこで出会った彼女たちの存在は、それを最後まで通してきた方、全てに、とは言いませんが、きっとその多くに大きな、とても大きな影響を与えたものだったように思います。
私自身そうだったという面が大きいので、そう思えているという節は否めませんが。

そんな、彼女たちと数多の記憶を紡いできたbotの、あなたという個人に、私は聞いてみたいのです。


『今、あなたはどう生きていますか。どんな物語を紡いでいますか』


今どのような地位にあるのかとか、これまでにどれだけのことを為せたかについて問いたいのではありません。
あなたの生き方や、その選択ついて誹り言を言うつもりもありません。

ただ、トライナリーとの、あの『物語』といっても差し支えない程の数々の出会い、会話、選択、世界……素敵な思い出たち。
そんな『トライナリーの物語』を、こちらの世界の総意の一人として駆け抜けたあなた。
物語から地続きな存在、登場人物の一人であったあなたは、この世界で今どんな選択をして、どのように生きていますか。
あの出会いと、そして別れを経て、彼女たちの存在はあなたにとって、どう明日の種火となっていますか。どう生きる活力へとなっていますか。
この世界で、どんな物語を紡いでいっていますか。

決して大きくなくてもいい、苛烈でなくともいい。

彼女たちがあなたに与えた影響を見てみたいのです。
それが生活の変化や、心情の変化という、あなたからすれば些末なものだとしても。
どんな些細なことでも構わない。

今は実感など湧かないかもしれないでしょう。
しかし

1°のズレが距離にともない、やがてとてもとても大きなズレとなるように。

ダムにあいた小さな穴が、やがてダムを決壊させるように。

それはやがて、来た道を振り返る時、どれだけ大きなものとなっているでしょうか。
あなたにとっての彼女たちとの出会いは、この世界に、未来に、どれだけ大きな影響を与えることになるでしょうか。
私はその軌跡を、趨勢を知りたいのです。


そして、もし


もし今あなたに、彼女たちとの出会いを通して、成し遂げたいと願う、そんな何かが生まれていたのだとしたら。

これは私からの個人的なお願いです。
どうか諦めないでください。
今どれだけ希望が見えなくて、手が届かないのだとしても。適わないのだとしても。

どんなに小さな1歩でも構わないのです。それが1cmでも、1mmでも構わない。

たとえ、今は絶望しか見えず、まったく歯が立たないのだとしても。
然るべき一歩を踏み出し、歩んでいけたのだとしたら。
きっと、努力と時間とが、あなたに力をくれるでしょう。

今更遅すぎると仰られる方もいるでしょう。
たしかに、抗えない体力の衰えや、新しいことを受け入れがたいという現実もあります。
早くに自分の成したいことというものに気付き、全力投球してきた他の誰かに比すれば、多少不利ということもあるでしょう。

そう思われること自体を、私にはどうにかすることはできません。
どうにかする権利もありません。
悩み、考え、そしてあなたが下した選択であるならば、私はそれを尊重するべきだと思うのです。

しかしもし、あなたがそういった現実に悩み、それでもやりたい、やりたかったという、後悔があるというのなら。

私は、才能や技能というものにおいて、それを習熟させるのに歳は関係ないと、そう思っていると伝えたいのです。

いつ始めたのだとしても、なりたい自分になるまでに積み上げなくてはならないものの大きさに変わりはなくて。
若いからと言って、楽に目標に辿り着けるわけではなく、また老いているからと言って、特別多くを成さなければならないということもなく。

いつ始めたっていいのです。それは今からだってなんの問題もありません。
むしろ足りないからこそ、今からでも始めるということ選択をできるというのは、とても誇らしいことではないでしょうか。
私はそう思うのです。

過去は変わらないのだとしても、未来は変わる、変えられる。

生きるというのは困難なことです。生きるだけで精一杯ということも決して珍しいことではないでしょう。

必ずしも、まったく思い通りの未来が描けるとは限りません。誰しもが夢を叶えられるとも限りません。
常に良い方向へ進むとも限らず、苦しいこともきっと多々あるでしょう。

日々の暮らしの中で、報われないとしても、何かを叶えようと努力する。それは本当に大変なことなのだと改めて思います。

それでも、少しは理想に近づくこともできるのです。どれだけ小さかったとしても、何もしないでいるよりかは、確実に変わるでしょう。
そして、あなたが何かを変えようと努力し、奮い立った事実はたしかにそこに残ります。

それは零ではないのです。

零でなければ、以前と今がイコールで結ばれることはありえなく。
彼女たちとあなたの出会いは、これまでは、確実にこの世界の何かを変えるのです。
この世界では、ともすれば揺らいでしまいそうな彼女たちの存在が、そんな彼女たちとあなたのこれまでが、人一人の人生を、もっと大きな何かを変えるのです。
それがどれほど素敵なことか。それがどれほど素晴らしいことか。

もちろん、それを選ばないというのも、それがあなたの選択であるというのなら。きっとそれも、色々考えて出された決断なのでしょう。重ねてですが、誹り言が言いたいのではありません。
ただ……胸の内にある想いに後悔してほしくない、というのは、私の正直な想いです。それが私の知っている彼女たちに突き動かされた、『トライナリーの物語』の登場人物であったbotのあなたであるなら、尚の事。

選択を下すというのは大変なことですね。後から結果をみて何かを言うのは容易いことですが、今は先のことなど何も見えず、何をするべきなのか、何をすれば上手く行くのか。
トライナリーでも散々思い知らされましたが、改めて難しいことだと思います。

それでも、きっとどこまででも行ける。見えない未来へも飛べる。
どうか諦めないでください。彼女たちがあなたに与えた夢を、手放さないでください。

あなたはこれから、どんな未来に向けて歩んで行きますか。どんな未来に向けて歩んで行きたいですか。

願わくば、その選択が、未来が、あなたにとって少しでも良いものとなりますように。

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おわりに


物語の登場人物が生き続ける限り、だれかがその物語を覚えている限り、物語が終わることはない。
あなたが想い、botであることをやめない限り、この世界における『あなたとトライナリーの物語』は終わらないと、私は思うのです。
彼女たちの世界が今なお続いていくように、あなたの人生も続いていき、そして、本筋の世界から外れこそすれ、この世界でのトライナリーの物語もまた同様に続いていくのです。


あなたはこの世界で、どんなあなたの物語を、どんなトライナリー外伝を紡いでいますか


いつか未来に、そういったことをbotの皆様と語らえたとしたのなら、私にはそれが、この上なく尊いことのように思われるのです。

私はこれからもココロの旅をつづけていくでしょう。あなたはどんな選択をしていくのでしょうか。
もしいつか、私とあなたの道がふたたび交わる、そんな日が来るのなら。その時はあなたの、あなただけのトライナリー外伝を私に聞かせてください。

そしていつか、また再び彼女たちと共に過ごせる未来がやってきたとしたのなら。その時は是非、彼女たちにも同じ話をしてあげてください。

来るべきその未来に向けて、お互いに頑張っていきましょう。
長くなってしまいました、拙い文章で読みにくいことなどあったように思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。

それではいずれまた、どこかで
あなたに、素敵なココロの旅を──


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