私の中の違和感が確定した出来事

思えば付き合った当初から、そして結婚してからも感じていた違和感。
蓋をして、見ないようにしていた。
大人になりきれていない自分、そして恐怖が勝ってしまっていた。
色々な出来事を経て、子供もでき母親になった自分はだいぶ強くなった。
けれど何か1つの出来事が起こるたび、違和感は募っていた。
でも、その正体まではわからなかった。

そんな中始まってしまった【コロナ禍】。
世間はコロナの感染を恐れていたけど、私はそれよりもリモートになった旦那に不安を募らせていた。
緊急事態宣言によりずっと自宅。
子供たちも自宅。
ストレスもたまっていた。

緊急事態宣言が明け、私の仕事先のカフェも営業を再開した。
あの時はそれが救いだった。

緊急事態宣言が明けたものの、まだまだコロナは落ち着かない9月の下旬。
出勤時は肌寒く、日中は暑いので、私はカーディガンを着て仕事にいった。
そのカーディガンがトラブルの元になるとも知らずに…

仕事が終わると、洗濯物を取り込み、お風呂掃除、夕飯の支度、子供のこと。
リモートで自宅にいる旦那は、もちろん何もしない。
ただ、旦那が熱を入れている子供の習い事だけは完全にお任せしていた。

その日も、私と入れ違いで習い事に向かう旦那と長男。
家では私と次男の2人だった。
長男の習い事帰宅後、旦那の様子がおかしい。
旦那独特のじとーっとした空気感。そして私に何か言いたげな視線。
そんなときは何かを疑っている時であることは知っている。
でも、疑われるようなことも怒られるようなこともないので無視していた。
けれど、寝る前に気になってしまい聞いてみた。

「何か言いたいことあるよね?」

すると、どこかに行ったのか?誰かに会ったのか?と聞いてきた。
私は何か言いたいの全くわからない。
とりあえず、今日は仕事に行った、と答えたけれど、
帰宅してからどこか行ったのか、誰かと会ったのか?と聞いてきた。
あまりに回りくどく、イライラしてくる。

「何が言いたいの?」

と聞くと、思わぬ答えが。

洋服が置いてあった、と。

頭フル回転させるが?が飛び回る。
だけど、思い出す。
朝、寒くて着ていったカーディガンを。
そして帰宅後ソファーにポイっと置いていたことを。

旦那の思考回路はこうだった。
自分は長男の習い事に出発。
その間によそ行きの服に着替え、男に会っていた。

という事らしい。
その思考に陥ると、冷静に話し合いなどは無理なのだ。

朝から家事・子供の事フル回転で仕事へ行き、帰宅後何も手付かずの家事をこれまたフル回転でこなしていたつもりの私。
一応、頑張っていたつもり。
だけど、旦那はカーディガンを見て、よそ行きの服と勘違いし、更に浮気を疑う。
念のため言っておく。
過去、浮気・嘘ついて女と飲みに行く、など繰り返したのは旦那。
私は同窓会すら許されない。
ようやくママ友達との飲み会を許されるようになってきていた。

だけど、訳の分からない事で浮気を疑われるのは初めてではない。
でも今回はカーディガン。
私は考えた。
この先、一生カーディガンなしでやっていけるのか、と。
寒ければ何か上着を着たい。
そのたびに浮気を疑われ、気にしながら上着を着たくはない。
と、冷静文字ににしてみると笑える。
でも、当時は本気で考えた。

そしてようやく私は気付いた。
今まで、旦那の疑心暗鬼は自分のやってきた行動・思考回路からきていると思っていた。
自分がそういう行動をするから私も疑ってしまうのだと。
けど、違う!!!
初めて病的なものに気付いた出来事だった。

この日から私の分析の日々が始まるのだった。

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