見出し画像

トイドローンとドローンでは空撮の楽しみ方が少し変わるという話

空撮。文字通り、空から撮影するという意味ですが、一昔前まではヘリコプターやセスナ機などでないと出来なかった空撮が、今やドローンで割と簡単に出来てしまうのが、すごいところです。

ドローンは飛行時の安定が良く、揺れが少ないため、空撮に適している無人航空機だと言えます。現在の航空法では、ドローンの高度は150mまでになっていますが、この高さは45階建ての超高層ビルに匹敵するから驚きです。

個人的意見ですが、ドローンで空撮する最大の魅力は、空高く機体を上げて、風景を撮影する事にあると思っています。地上からは想像できなかった景色を目の当たりにする度に「ドローンって良いな〜」と思えてくるのです。

それに比べてトイドローンは、高く飛ばすという意味では、ドローンに劣ります。特に100g以下のトイドローンでいえば、Telloでさえ30mが限界であり、普通は10〜15mくらいの高さが限界になるのです。

では、トイドローンでの空撮の魅力とは、何なのか?という疑問が湧いてきます。

その答えとなるのが下記の作品。

●オンナノコズ
https://youtu.be/MI2tgUKK3Ds

この撮影に使われた機体は、重量70gくらいで、大きさは手のひらサイズのトイドローン(マイクロドローン)であると言われています。

「空撮=風景」という図式でなく、「空撮=ヒト」もしくは「空撮=モノ」という視点、即ち、対象物を定めた空撮を知らしめたのです。そして、トイドローン、FPVならではの「すり抜け」の技術を駆使し、しかもワンテイクで撮影された作品に、とにかく衝撃を受けまくったのを記憶してます。

自分自身で考えてみても、ドローンで空撮する時は、割と風景を主体にして空撮していますね。撮影許可を取り、建築物などをメインに空撮する場合もありますが、基本的には風景写真がメインです。

一方でトイドローンの場合は、「これ!」というものを決めて、撮影する事がほとんどです。風景写真であっても、割とどれかにポイントを絞っています。例えば、河川敷で撮影しても橋をメインにしてみたり、桜などを撮影する場合でも一本の木に絞ってみたりといった感じです。

もともと屋内での使用が主となるトイドローンですから、自分の家のいろんなところを飛行しながら撮影してみるのも、面白い作品が撮れるかも知れません。お店などの店内をトイドローンを使って空撮してみると、今までにない視点で面白いPR動画になる事も期待できます。

トイドローンとドローン。それぞれの特性の違いを理解すると、トイドローンでしか撮れない作品、ドローンでしか撮れない作品とは何かが見えてくるのです。

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?