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アーカイヴ「月モカ」

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2015年からFbオフィシャルページで始めた、毎週月曜日に投稿するモカコエッセイ「月曜モカ子の私的モチーフ」通称月モカ。2021年度、毎週月曜日に、初稿からかいつまんで順番にアー… もっと読む
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アーカイヴ月モカ❗️Start✨Vo.1「東京百景/又吉直樹」(2015.03.02)

毎週月モカを更新することが、今どうしてもできないので、ふと、この6年分の月モカをかいつまみながらアーカイヴ投稿していくのはどうか、と思い立った。きっかけは定山渓-ジョウザンケイ-温泉だった。 今はこのことは語らないでおく。 旅はいつもわたしに何かを教えてくれる。 旅に出たくなるのは、何かをその土地に、教わりたい時なのかもしれない。 ー2021.4.26 中島桃果子ー ✴︎   ✴︎   ✴︎  以下アーカイヴ ✴︎   ✴︎   ✴︎ 第1回月曜エッセイです! (↑まだ

アーカイヴ月モカ❗️ /Vol.6「 ルーツ/松谷みよ子」(2015.04.06)

※ルーツとは、ことの起源、という意味です。 そして本編は過去の月モカのアーカイヴです。新しいものたちはこちらのマガジンにありますゆえ!         ✴︎   ✴︎   ✴︎ わたしのパブリックな処女作は「蝶番」であるが、わたしがいちばん最初に書いた物語は「あきちゃんとアヤメちゃん」という、シリーズものの短篇集だ。 書き始めたのは幼稚園のときで、おそらく小学二年生くらいまで書き続けていた。単に自分と妹の日々を、松谷みよ子さんの「小さいモモちゃん」シリーズになぞらえ

アーカイヴ月モカ❗️ /Vol.5「 山崎まさよし」(2015.03.30)※Vol.3とVol.4は割愛しました

ええと。2021年5月10日の回顧録としては、Vol.3とVol.4はアーカイヴするほどの記事ではないなあと思い、カット。特にVol.3はモカコ22歳の迷走期について書かれているが、なんだろう、別に22歳にかかわらずいつだって少し経ってから振り返ると、過去のわたしって迷走しているよね。笑。 人は必死な時ほど迷走しているものだ。 2019年6月1日に、ひょんなことからお店を持つことになったわけだけど、思い返せばあの頃のわたしって必死で愛おしい。近所の店でうちのお店が「カウンタ

アーカイヴ月モカ❗️ /Vol.2「 ーSPEC—世界はひとつじゃない」(2015.03.09)

ハイ。毎回冒頭に回顧エッセイを少し足して補足しながらいくことにしよう。だって6年前の投稿である。あまりにもタイムリーじゃないからね。 先週わたしはこのエッセイを4月くらいに始めたと思っていたがなんと初回は3月2日であった。アラビヤから帰ってきてまだあまり日が経っておらず、自身に訪れた人生の転機を、まだうまく処理できずに日々を過ごしている感じが、このエッセイから伝わってくる。 そうだね君、そこから一旦古代イスラエルとかシュメール文明とかあらかた調べて、ちょっとスピリ!な感じに

月曜モカ子の私的モチーフvol.210「雑女医」(2019.04.15 アーカイヴ)

先週の月モカの締めくくりは、 『東京に着いたとたん発熱とかするかもしれないけれど。そんな怒涛の一週間。Giftedに関すること、明日からぽちぽち上げていきます。』 であったが、Gifted関係ぽちぽちどころか、肺炎になって入院している。 そしてその間にマダムキッキ(82)は名古屋―東京を2往復したそう。                            (なんでもキッキさん、携帯を東京に置いたまま名古屋へ。そして名古屋に東京の鍵を置き忘れてしまい、夕方東京へ。その時間管

月曜モカ子の私的モチーフvol.209「何かしらのウイルス」(2019.04.08 アーカイヴ)

当然今日の月モカには「Gifted」やその前後の仲間たちとのいろいろを書きたい。しかしそれを書く前にこれを書いておかないとどうも自分の中で脳内が整理できない。と、いうわけで、Giftedの予期せぬ副産物の話。ベスフレの弟ベスプリ(このたび “ほへ丸” に改名しようと思う)がGiftedの直後から発熱、何と40度の高熱が数日続き、それがあろうことかハイスペック母にうつって母がダウン、さらにはベスフレに感染、というカオスの話である。                        

月曜モカ子の私的モチーフvol.208「物々交換」(2019.03.25 アーカイヴ)

もともと世の中は物々交換が主流であった。 そしておそらく交換するにあたり互いの欲しいものがかみ合わないまたは成立しない場合に、じゃあそれと同じくらいの価値があり、腐らず、また価値の変動がないものとして、それでもってまた他の何かと交換できるものとして、金とか、貨幣とかが生まれたのだとわたしは思っている。 けれどいつしかその手形のような、取り急ぎの「中継ぎ」の役割であったものが主役(通貨)となり、ツール(手段)であったものが最終目的になっている現代に至る。            

月曜モカ子の私的モチーフvol.204「チケット」(2019.02.26 アーカイヴ)

すみません、火(か)モカになってしまいました。 重度の花粉症で、昨年あまりのひどさに顔が腫れ上がってしまうという事態に陥ったわたしは、花粉症(アレルギー)と腸のディープな関係に注目し、昨年の退院後から腸活につとめ、おそらく今年は急に暖かくなる先週あたりからガッツリ飛ぶだろうと予想し薬も早めに飲み始めていたのですが、 土日月と出かけて、昨日帰宅した直後からすさまじいアレルギーを発症し、頭がぼんやりし何も考えられなくなり今に至る。 (という言い訳。すみません!)       

月曜モカ子の私的モチーフvol.203「相棒」(2019.02.18 アーカイヴ)

グラミー賞のあった週というのは、その日生中継で観た後に、いいなと思う楽曲たちをその週聴いたり、この人知らなかったという人を調べたりして、造詣を深めた上でまた録画した映像を観たりするとより心に染むのでそんな感じにしているのだけど、個人的に一番お気に入りのシーンはガガのパフォーマンスのラストで「マークロンソンが転がっている」シーンだった。笑。                              このシーンを面白がるにはガガさんのことやいろんなことを少し深掘りして知っている

月曜モカ子の私的モチーフvol.202「クオリティオブライフ」(2019.02.11 アーカイヴ)

今朝は朝からグラミー賞の授賞式があって、そのためにWOWOWに加入していると言ってもいい自分は毎年観ていて、ここ数年観てきた結果、吹き替え版の中継を見ながら(聴きながら)家のことやらをあれこれし、字幕版を録画して、気にいった部分を本格的に観るという二段階方式を取っている。                            グラミー賞を見ていると反射的に前々回で触れた大叔母のことを想う。反射的に今頃観てるかな? と思ってから、ああそうだった今は施設にいるからWOWOWは見

月曜モカ子の私的モチーフvol.201「ハロー2月」(2019.02.04 アーカイヴ)

ハロー2月、ハロー、New Life。 季節の分け目の節分を終え、立春の本日、わたしも新しい春を迎えています。実は1月の末で長らくお世話になった銀座のお店を上がることになり、 作家活動を始める以前からつまり15年ほどもやっていた夜のバイト生活に終止符を打つことにした。                           「一陽来復(いちようらいふく)」という言葉があります。これは早稲田の穴八幡宮などではお金の融通を意味するものとしてお守りが配られたりすることから本来の意味を

月曜モカ子の私的モチーフvol.200「Time goes by」(2019.01.28 アーカイヴ)

※ 月モカアーカイヴをこちらに載せるのが少し滞っておりまして、昨日から怒涛のように載せています、タイムラインうるさいかな? ごめんなさい、なお、読んでいいね!くださった皆様、ありがとう、嬉しい。 ハロー祝200回! そしてアラビヤからもう4年が経つのである。 なぜ祝200とアラビヤが関係あるかというと、ちょうど4年前、アラビヤから帰ってきた頃に月モカは始まったのである。2015年だった。 毎週月曜にポチポチと書き続けて、気づけば200回というのは、うん割とわたしっていろんな

月曜モカ子の私的モチーフvol.199「スーパーブラッドウルフムーン」)(2019.01.21 アーカイヴ)

 ✴︎   ✴︎   ✴︎ 諸君、すべての諸君に捧ぐまえがき まず、君は「おとな」かね、それとも「子ども」かね。 もし君が「おとな」であったなら。 これから始まる一切の物語について「何も考えない」ことをお勧めする。 「せいごうせい」だの「つじつま」だの「そんなはずはない!」だのは、 できれば本を閉じてからがよかろうかと思う。 なぜなら我ら「おとな」は、年を重ねて少しづつ、いろんなことが「わかるようになってきた」つもりでいて、その実、ほんとうは、いろんなことがどんどん「わか

月曜モカ子の私的モチーフvol.198「灯(あかり)(2019.01.14 アーカイヴ)

ここ数年、正月はずっと母の実家で過ごすようにしている。折に触れ登場する江戸末期に建てられた古い屋敷のことで、わたしは幼少期をここで過ごしているので、あまり他所の家という感じがせず過ごしていて落ち着く。                            先日はそこの仏間と隣の部屋の間の襖を外し、大宴会が行われ妹と妹の旦那たちを含め十数人がそこに集ったのだが、普段は90歳の祖母がひとりでその屋敷で暮らしている。 みんなも小学校に久しぶりに行って、教室や机がしごく小さく見える体