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~ティモシー・シャラメの美しさに酔う~映画「ビューティフル・ボーイ」

映画については「薬物の恐ろしさよ……うっかり手を出すと命(タマ)もってかれるな……」というベタな感想しかないですが、話を進めていきます。

主人公のニック(ティモシー・シャラメ)は成績優秀でスポーツ万能、もちろん女の子にもモテる。大学にも受かっており、将来を期待されていた。しかし、ふとしたきっかけで手を出したドラッグにのめり込んでいく。

映画の中でも「きっかけ」については言及されておらず、まさに「ふとしたきっかけ」という言葉がぴったりであった。アメリカではそれほどまでに身近にドラッグがあるようだ。その象徴として、アメリカの成人の死亡原因の第1位が薬物摂取によるものと映画の中でも語られていた。

「そんな身近にドラッグってあるー?」とごくごく普通の日本の家庭で育った私は思わなくもなかったが、アメリカではそうなんでしょうね。。

最初は大麻から入り、様々なドラッグに手を染めていく息子を見守ることしかできない父デイヴィッドと家族たち。

薬物汚染により脳神経に影響が出るレベルまで達したニックは、厚生施設に入ろうが、自助ミーティングに出席しようが、セラピーを受けようが、薬物から抜け出すことができない。その度に父親を含めた家族が助けに入る。支える家族にも限界があり、その苦しさについても多分に描かれていた。しかし、ニックは家族が見放せば確実に死に至ってしまうというギリギリの状況までになっていた。

映画では執拗なほど「薬物から抜け出すのは困難」ということを描いていた。最近、日本でも某人気者が薬物で逮捕されたが、TVで麻薬の話が出ると止めていた人たちがまた手を出し始める――という話を聞いた。この映画を見ていると再開するのは本当にあっという間だったので、その論理も頷ける。確かに報道のガイドラインが必要だと思う。

しかし、そんな薬物の恐ろしさや回復の困難さについてもティモシー・シャラメの美しさで半減しているような気がした。(弟・妹もビューティフルでしたよ)だって、あまりに・あまりに(重要なことなので二度書きます)美しいから……。ゲロ吐いても、汚いトイレで寝そべっても、腕が注射の跡まみれでも美しいんだもの。うっかり薬物をやったら美しくなれるのでは!?と誤解する人が現れてもおかしくないんじゃないかと心配になるほどです。

ほらっ、苦悩していてもキレイ。立ってるだけで奇跡。それがティモシー・シャラメ。しかし、主人公がティモシー・シャラメじゃなかったら途中で飽きてしまって最後まで見れなかったかも……。確実に寝るな、私。なので配役は難しいところです。

最後に映画のPRに訪れたある日のシャラメさま。アレキサンダー・マックイーンのエロい衣装を身に付けておられますね。似合いすぎて破壊力がすごいわ…。

そして、和製ティモシー・シャラメさまも貼っておきます。いわずと知れた市川染五郎さまです。はいっ、お美しい。

#映画 #コラム #ビューティフルボーイ #感想 #017

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