やんさんの声

みんな肩書に騙されている。
ラジオパーソナリティという仕事を始めてから
何度も「良い声ですね」と言われるようになった。
嘘だね。
産まれてから1度も声を褒められたことは無い。
ラジオパーソナリティになった途端
「声が良い」と褒められる。
つまり「肩書」って凄いってこと。

「ミシュラン三ツ星」とか
「1000年に1度の」とか
「老舗和菓子屋」とか
その言葉だけで人は自分を騙せる生き物だ。
※もちろんほとんど本物ですよ。

でもさ「50年寿司握ってる寿司職人」がいたとして
本当にその人が50年やってるかなんて
その人しかわかんないじゃないですか。

ラジオパーソナリティですって言うと
1:喋るのうまい
2:活舌が良い
3:知識がある
というフィルターが割とかかってる

これをどうにか壊さないために
ラジオパーソナリティ9年やってます

そんな中で自分にも変化があって
それは「人の声」をよく聴くようになったこと。
先輩に言われたのが
「まずは耳を鍛えろ」ってこと。

耳を鍛えていないと
自分が発した言葉のリズム・音が間違っていても
気づけないし、治せない。

だからラジオパーソナリティは
「口」ではなく「耳」を鍛えろと。

その結果、人の声の性質
喋り方の特徴を気にして生きてる。

人それぞれの「良い声」がある。
それを前提として私はこう思う。

「金川紗耶の声が良い」

乃木坂46のメンバーで北海道出身の4期生。
4年前に初めて一緒にラジオをした時
彼女は活舌を家に忘れてきたらしい。
もちろん緊張もあったでしょう。
初めてのラジオ仕事でしたからね。
喋る内容もスタッフと一緒に考えて
一言一句「読んでいた」

「喋る=伝える」ではない

当時の彼女は喋っていた。
それでも"一生懸命"伝えようとしていた。
だから"レギュラー"になった。
そして私は「声が良い」ことに気がついた。

私の中の「声が良い」定義は3つ。
1:嫌な気持ちにさせない
2:BGMになれる
3:ふとした時に思い出す

2023年11月現在
彼女は活動休止中です。
今年頑張ってきたからこそ
少し早めの冬休みくらいに私は思っている。
※あくまで私が思っているだけ。

IMAREALという番組はジングルが多い。
SEと呼ばれる声の素材も多い。
やんさん(金川紗耶さん)が休んでいる間も
彼女の声はラジオから届け続けている。
そこで4年前と同じことを思った。

「金川紗耶の声が"やっぱり"良い」

さらに4年分の"経験"がおまけについてきた。
底抜けに明るい。
曇天を貫く明るさで眩しいくらい。

ライブステージに立つ彼女はもちろん
ラジオからも"眩しさ"は充分伝わる。
それが言いたかっただけのnoteです。

やんさん!
また、ラジオやろうね。

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