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2024/04/20〜21 ある意味で聖地巡礼

初めて鹿児島に行ってきた!!!
楽しかったーー!!!!!


4/20(土)

早起きして空港へ。
飛行機に乗るのは北海道旅行以来、1年半ぶり。九州に行くこと自体2回目だからすごく楽しみ。

ぜったい小田原じゃん!て撮った場所
ちゃんと小田原だった(嬉しい)


景色を眺めたり本を読んだりしているうちに鹿児島に到着し、Twitterのフォロワ〜と合流した。
4年ぶりの再会!

仙巌園

紆余曲折あったのち仙巌園に到着。

仙巌園は、もともと島津家の別邸として作られたところ。公式サイトには大名庭園と書いてある。
鹿児島では有名な観光地のひとつらしく、敷地内の施設が充実している。

お屋敷と庭園はもちろん、カフェ・神社・おみやげ屋・博物館(休館中)までそろっていて、他にも把握できてないくらい色々な施設もあり、観光地に欲しいものがぎゅっとつまっていた。

六義園や小石川後楽園のような庭を想像して行ったら実際はあまりに敷地が広く、全体像がつかめなかった。ひとまず庭園をぐるっとまわり、そのあとお屋敷を見学することに。


良かったところ (庭園編)

・庭園の奥が急に山の中みたいになる


・敷地奥の藪の中に人間よりも大きな岩があり、せっかく削り出したのに打ち捨てられてしまったような雰囲気をしている


・驚くほど大きな石灯籠があり、そのてっぺんに獅子が乗っている

笠の部分は8畳分の大きさ


良かったところ(お屋敷編)

・畳の部屋で洋風を試みている

布の柄がかっこいい


・釘隠しがかわいい


・どこから見ても中庭が美しい

池には金魚らしき魚が2匹いた



それと、この日は仙巌園×ゴールデンカムイのコラボイベント初日だったから、思いがけず庭園で金カムオタクをしてきた。

いい場所にいるね
その場所にいるの、ちょっとわかる……
わかるけど、本当にいいの……?

谷垣のパネルもあったけど、タイミングが合わず。正面から入ってすぐのところにいて、これも(わかる……)と思う場所だった。

園内の喫茶店でコラボメニューのフレップドリンクが飲めて、これがコラボ関係で一番嬉しかった。

樺太編で鯉登が優雅に飲んでいたフレップワイン、のフレップ(コケモモ)!
ドリンクの下部に沈んでいる赤い液体がおそらくフレップで、その上に桃系の何かが重なっている。念願のフレップは甘酸っぱい味で、全体的にはさわやかな飲み物だった。


鯉登家のこいのぼり。
あいにくの雨だった。兄さあ……



ブルブルくん、芋焼酎ソフトだよ


天文館など

フォロワ〜おすすめのお店、そば茶屋で夕食を取った。県内で展開するチェーン店らしい。まさに地元の人が利用する店という雰囲気でにぎわっており、わたしはとり天とうどんのセットを食べた。おいしかったな〜〜〜。

九州は料理の味付けが甘めと言われている。そば茶屋のレビューでも甘めの味付けに言及している人が多いから、やっぱり甘めなんだと思う。
だけど(いつもより甘めだな……)とまったく思うことがなく、むしろ好きな味の系統だと思って喜んで食べた。

今まで気づかなかったけど、沖縄も甘めの味付けが多いらしいから慣れているのかもしれない。もしくは、元からわたしが甘いものを好きすぎるからか。


ボンタンアメの広告、良い

天文館、鹿児島で暮らすフォロワーからよく見聞きする場所。さっきのそば茶屋もここにある。

フォロワーの発言からして、行けばなんでもある繁華街のイメージがあった。
実際に行ってみるとその通りで、鹿児島市ってすごく栄えてる!を印象付ける場所だった。アーケード付きの商店街がにぎわっているとうれしい。


〜宿にチェックイン中〜

〜〜〜完了〜〜〜


4/21(日)

ハイパー早起き。ささっと準備をしてチェックアウトした。

途中、鹿児島中央駅を通り抜けてアミュに立ち寄る。ここもフォロワーからよく見聞きしていた場所だ。

毎年クリスマスの時期になると、アミュ広場には大きなイルミネーションのクリスマスツリーが立つ。フォロワーのツイートを通してその様子を何年も見ていたから、まるで好きな作品の聖地巡礼に来たような感慨があった。
週末は餃子フェスみたいなイベントをしていたみたい。


メインイベント

ヘアセットをしてもらい、今回のメインイベントである結婚式へ。
きのう遊んでもらったフォロワ〜とは別の(そして共通の)フォロワーが結婚式を挙げるとのことで、そろって参列してきたのだ。良い式だったなぁ。
初お呼ばれゆえに、前日までの準備も含めてすべてが新鮮だった。

当日の式場ではスタッフがよく「おめでとうございます」と挨拶をしていた。参列者に話しかける時も「おめでとうございます」から始めるのを何度か見た。
わたしが職場で「お疲れ様です」を言うくらいの頻度だ。わたしにとってレアな言葉がここでは日常的な挨拶になっている。式場独特の慣習を知れた気がして興味深かった。

あと、食事もおいしくて、特にウェディングケーキがとってもおいしかった!!あんなにしっとりしたスポンジにはなかなか出会えないよ。


式が終わり、時間に余裕があったから、フォロワ〜と南州神社に行った。

南州神社(南州墓地)

大きな鳥居をくぐると南州墓地が広がっている。ここは西南戦争戦死者の墓地で、正面に見えるひときわ大きいのが西郷さんの墓だ。せっかく来たからとお参りした。

そしてここはゴールデンカムイに出てくる。鶴見中尉との初対面を果たした直後の鯉登少年が、西郷さんの墓を案内するシーンがあるのだ。

ということで、かばんに忍ばせていた月寒あんぱんと記念撮影した。

函館での誘拐事件のときに、鯉登が月寒あんぱんを口にしたのは偶然だったと思う(実行犯の裁量だから)けど、鶴見中尉との再会を果たす上で月寒あんぱんは欠かせない存在だ。鯉登は、鶴見中尉が想定し演出した以上に運命を感じていたのかもしれない。 

この日は小雨が降っていて、鳥居の近くから桜島は見えなかった。海が近いのか、船の汽笛が聞こえた。晴れていたらすごく気持ちのいい場所なんだろうな。
↑見直してて気づいたんだけど、鶴見中尉が函館と桜島の風景を似ているって言ってた意味がすこしわかってうれしい。函館の旧ロシア領事館(鯉登少年誘拐後のバイクがあった場所)あたりもまさにこういう景色だった。

顕彰館も見学した。西郷さんの人柄に焦点を当てた展示が多い。
性格が主人公っぽいなぁと思って見ているうちに好感度が上がってきたのだけど、これは西郷さん自身の紹介というか、西郷さんを好きになってもらうための展示だな……と途中で思った。
フォロワーの知ってる歴史と違っていたらしい。解釈が分かれる部分があるのかな。


私学校跡

南州神社から少し下り、私学校跡へ。石塀には西南戦争時に受けた銃弾の痕跡が残されている。

ゴールデンカムイ的には鯉登少年と鶴見中尉が出会った曲がり角、だと思う。
私学校跡が金カムの聖地ではないとする考察もあるらしくて(詳細な情報にたどり着けなかった)はっきりと確証が持てない。でも、立地的には南州神社にもわりと近いし、アニメの該当話(4期4話)で曲がり角の奥に見えるのは鶴丸城の石垣だと思うと辻褄が合う。
漫画の展開を鑑みても、このあたりでぶつかる→ 一悶着ある→ 墓地を案内してもらう の流れにはそれほど違和感がなさそうだ。

鶴丸城の御楼門
私学校跡の近くにある。でかい。
城跡には篤姫の銅像
模様の細かさが、すごい!
カフェにて
何気なくインペリアルポーセリンが
置いてあり、三度見した



おみやげを買ったりもらったりして帰宅。夜の羽田空港はほとんど店が閉まっていてやることがない。


2日間の感想

・長いです。

・鹿児島市を駆け足でめぐったから、かなり粗めの感想なんだけど、想像以上に西郷隆盛が愛されていた。

まず、空港に到着した時点で、西郷さんの顔が大きく印刷されたお菓子を見つけた。2つ以上はあった。他のおみやげ屋にも、パッケージに西郷さんの顔が印刷された商品がほぼ必ずある。
県内には色々なところに銅像があり、西郷さんにまつわるところは史跡として整備されているようだった。

それに、文章などで紹介される時は「西郷さん」と親しみのこもった呼び方をされていることがたびたびあった。南州翁という表記も見た。歴史上の人物というより、実在した人物としての心理的距離の近さを感じる。なのでわたしも基本的に西郷さんと呼ぶことにした。

・薩摩藩ってすごいな。
薩摩藩と島津氏、どっちの表現が言いたいことにふさわしいのか分からないけど、とにかく地域へのただならぬ影響力を感じた。

初めての鹿児島ですぐに仙巌園に行ったからなおさら感じたのだけど、大名とはいえ、別邸があんなに広いのってすごすぎる。
お屋敷に関しては、今ですら立派なお屋敷なのに残っているのは3分の1らしい。当時は相当な財力を持っていたんだろうな。すごすぎて想像がつかない。

大きな岩に千尋巌と書いてある

仙巌園にて。すごいところに来ちゃったな……と思った瞬間。

他にも、わたしの好きな鹿児島のお菓子「かすたどん」を作っている蒸氣屋が企業ロゴに島津家の家紋(丸に十字)を使っていたり、そもそも鹿児島市の市章が島津家の家紋をモチーフにしていたりと、街のいろいろなところで丸に十字のマークを見かけた。
あまり歴史に詳しくなくて、コテンラジオ情報で薩摩藩が雄藩と言われていたことだけ知っていたのだけど、家紋の浸透ぶりからなんとなく納得した。

鹿児島と沖縄は歴史的に遠からぬ関係があるけど、わたしは教科書に出てくるレベルの島津氏という言葉しか知らなかったからあまりピンと来ていなかった。少しだけとはいえ島津氏の本拠地の空気を体感できてよかった。

鹿児島発祥のかるかんが陸続きの隣県に広がるのはわかる一方で、海を隔てた沖縄でもそれなりに普及しているのは、やっぱり鹿児島との交流があってのことなのかな。
蒸氣屋でかるかんが売られているのを見たとき、地元でもスーパーとかで日常的に見かける身近なお菓子だから、なんだか観光地のお土産とは思えなくて不思議だった。

・今回はずっとツイッターのフォロワーにお世話になった。
鹿児島にいつかは行きたいと思っていたらフォロワーに会うための用事ができて、しかもフォロワ〜と遊んでもらって、ほんとうにありがたい。

これまで初めての地域に行っていろいろなフォロワーに会ったことを思い出した。ツイッターがいくら泥舟SNSだろうと、アクセスできなくなるまではやめられないんだろうな。ツイッターへの愛憎。

・満月みたいなかすたどんを見てください。