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あなたは自分の〝役割〟を把握できているのか?

〝サッカーはさらにアスリートスポーツになった〟

現代のサッカーでよく言われることだ。フォワードは前線からプレスを仕掛けなければならない。ミッドフィルダーは縦へのパスを狙いながらもボールを失ってはならない。ディフェンダーは守備だけでなく決定力がなければならない。ゴールキーパーは試合の組み立てに参加できなければならない。そう、1つのポジションをこなせばいい時代は終わった。もはや、ポジションという概念がなくなったと言っても過言ではない。

これはビジネスでも同じだ。年功序列の終身雇用は影を潜め、経済成長は芳しくなく今まで以上に成果が問われるようになった。必死で働いて雇用というレッドオーシャンを抜けて独立、海上に出たところで見上げた空まで赤い時代だ。目に見えて〝1つのポジションだけ〟だと稼げなくなっている。給料が少ない、売上が上がらない、と嘆かなければならないのは1つのポジションに留まっているからかもしれない。

となれば、もはやポジションで考えていてはいけない。把握が必要になるのは〝役割〟だ。コントラクター(構築者)なのか、ラストパサー(配球者)なのか、フィニッシャー(得点者)なのか。自分の〝役割〟が何かを把握し、決めなければこれからの時代は組織内でさえも評価を得るのは難しい。

例えばコントラクター(構築者)は〝ゴールまでの道筋を描く〟ことが最優先される。市場において、社会において、組織において、俯瞰する能力が問われるわけだ。将棋やチェスが得意な人は向いているかもしれない。

次にラストパサー(配球者)はそのまま〝ゴールに繋がるラストパスを出す〟ことが最優先。組織における従業員の大半がこの能力を求められる。「指示されたことを従順に丁寧に迅速にこなす」人が評価を得やすい。マラソンなど走るのが好きな人が得意とすることが多いかもしれない。

最後にフィニッシャー(得点者)は〝ゴールを決める〟ことが何よりも最優先。組織において営業マンと呼ばれる人たちだ。ゴールの数がそのまま評価に繋がる。観察力が問われるため、じゃんけんが強い人が向いていたりする。

さて、先ほどまでの文章の「ゴール」を「売上」に変えて読んで欲しい。あなたはどの〝役割〟をこなしているだろうか。そしてその〝役割〟でどのような能力を発揮しているのだろう。それさえ把握し、「売上」を意識できれば自分がどのような場合に力を発揮できるかが明確になる。

「商売を得意とする人や会社」はフィニッシャー(得点者)×コントラクター(構築者)には長けているが、法令遵守や事務作業といったラストパサー(配球者)は弱いことが多い。ラストパサー(配球者)の〝役割〟をこなす人はそういう会社に営業をかけたり、転職したりするといいかもしれない。

「マーケティングやビジネスモデルの構築を得意とする人や会社」はラストパサー(配球者)×コントラクター(構築者)に長けていることが多い。ただし、肝心なフィニッシャー(得点者)を用意できず「いいサービスなのになあ」で終わってしまうことが散見される。フィニッシャー(得点者)の〝役割〟をこなす人はこういったところが狙い目だ。成果報酬で契約をすればあなたの年収は格段に上がる。

「卸売・小売などを含む接客業を得意とする人や会社」はフィニッシャー(得点者)×ラストパサー(配球者)に長けていることが多い。しかし、コントラクター(構築者)が存在していないと安定して売上を上げることが難しい。コントラクター(構築者)の〝役割〟をこなす人は「設計されたアイデア」を売り込むだけでいい。しばらく働かなくてよくなるかもしれない。

あなたがこなす〝役割〟を把握してみよう。3つの内どの〝役割〟を最も得意とするかを考えてみよう。それができれば次は〝プレイスタイル〟を確立していこう。この話はまたいつか。あなたの〝役割〟が何か明確になった時にでも。


おまけ(伝わらないけど書きたいこと)

ちなみに僕が得意とする〝役割〟はラストパサー(配球者)×コントラクター(構築者)で〝プレイスタイル〟は「PKキッカー」「ラインコントローラー」「バランサー」「クラッシャー」たまに「ヘッダー」「クロサー」。新しい能力を身につけようと「FKキッカー」の能力を学んでいる時にセルヒオラモスが縦落ちのフリーキックを蹴ったのはめちゃくちゃ震えました。

おしまい

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