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おまえは天才だ

僕は自己評価が低いらしい。

自覚はずっとなかった。

自分ができることはみんなもできる。

自分が知っていることはみんなも知ってる。

なぜだかそう思って生きていた。

そんなことあるわけがないのに。

自分がやるだけの量はみんなもやっている。

自分がやるべきことをみんなも把握している。

なぜだかそう思って生きてきた。

「成すべき作業量」が見えるのは普通だと思っていた。

これがひどくやっかいだった。

なぜ達成までの道のりが見えないかが分からない。

なぜそこまでやりきらないかが分からない。

他人を勝手に評価し持ち上げる。

道のりが見えるからだ。

だが、多くの人はそこまで行かない。

「成すべき作業量」を満たさずに辞める。

道のりが見えていないからだ。

最近、これは特殊能力なのかと思うようになった。

16Personalitiesという性格診断がきっかけだ。

初めて自分が「正確にカテゴライズ」された。

何をどう選択しても〝建築家〟にしかならない。

思考や性格には幅がある。

その幅のMAXとMINIMUMでも試してみた。

結果は同じ〝建築家〟だ。

選択を変えて数十回は試したが結果は常に同じ。

「どうせ誰でも当てはまるように書いてあるんでしょ」

性格診断の他の性格を見たが、全然違う。

全く当てはまらないのだ。

正直なところ嬉しかった。

今まで「正確にカテゴライズ」されたことがない。

が、なぜだか自分を「普通」だと思っていた。

いや、むしろ「最低ライン」だと思っていた。

そしてこの性格診断である疑問を抱く。

〝もしかして達成までの道のりが見えないのが普通なのか?〟

そうなると話が変わってくる。

地図がなければ目的地は分からない。

コンパスがなければ進むべき方向は見えない。

なのにその両方を手元に用意しないのが「普通」なのだとしたら・・・

サラリーマン時代に先輩からこう言われた。

「おまえは天才だ。そう思って生きろ。」

その言葉は、まだ若い不満を抱えた僕には

〝周りを見下して生きれば少しは気持ちが楽になるかもよ〟

という意味として届いてしまった。

だが実際は違ったのかもしれない。

〝お前は自分を「普通」だと思い込むな〟

そういう意味だったのかもしれない。

ずっと僕は自分を一般的で「普通」だと思っていた。

正直、まだ少しそう思っている。

でも周りが「成すべき作業量」をこなさないことは不思議に感じる。

達成するための道のりを描かないことに違和感を覚える。

そんな、自分を「普通」だと思っている人へ届けたい。

「あなたは天才です。そう思って生きてください。」



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