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正真正銘、君だけは幸せであるように。



今思い返してみれば、私は人様の人生に半ば強引に足を踏み入れていただけなのかもしれない。


なんの前触れもなく、突拍子もなく、ある日 突然に。私は基くんの人生の一部分に足を踏み入れてしまった。
ろくに靴も揃えず、小さな子供みたいにそこらへんに脱ぎ散らかして。
「お邪魔します」の一言さえ、きっとまともに言わなかったな。


だから思うんです。
沢山のものを背負いながらこの決断をした基くんに「ジャニーズを辞めないで」なんて言う資格が私にはないのではないかということ。




変なことを言っているようにも思うが、私はいまだに2023年をうまく生きることができずにいる。

2022年12月26日、その日を境にすべてが変わってしまった。
大好きな7人が、少しずつ、でも着実に消えていく様を見た。
大切なものが、確実に「何か」に奪われた。



あの日から今日までの私は、ただこの事実を認めたくないという一心でIMPACTorsが掲載されている雑誌を片っ端から読み返した。

何十冊もの雑誌の中に、何百何千という文字の中に、IMPACTorsの本当の言葉が載っているかもしれない。



でも、なにも載っていなかった。
それどころかそこには憎いほどに眩しい7人の言葉の羅列が広がっていた。


「必ず7人でデビューがしたい」
「夢は横浜アリーナでの単独ライブです」

7人が呆れるほどにいつも口にしていた言葉。
その言葉を放つ彼らはいつだって輝かしいほどの笑顔を浮かべていた。
そんな笑顔を見てる瞬間がなにより大好きだった。
いつだって7人の夢は私の夢だった。
7人が叶えたい夢は私の叶えたい夢だった。 

結局、私は7人が自らジャニーズを辞める選択をした答えに辿り着くことはできなかった。




アイドルとファンの間にはどれだけ頑張っても縮まらない一定の距離感が存在すると思っている。

アイドルは決して嘘つきではない。
でも、私たちに魅せてくれている姿がいつだって本当の姿だとも思わない。
そして私が彼ら7人から事実を聞ける日はこれから先もきっとやってこない。

けれど、私はそれでいいと思っている。
無論 責め立てて聞くつもりもない。
私の10の気持ちが1くらい伝わればいい。
そんな絶妙な距離感が私はすごく心地良かった。



オタク活動は確証のない夢物語のようなものだ。

目映い光の中、歌って踊る基くんを見るたびに何度も目が眩んだ。
その眩しさに思わず目を瞑ってしまいそうになった。
その時間、空間、すべてが非現実的だった。
そんな夢のような世界で輝く彼を必死になって目で追う時間が、私は愛おしくてたまらなかった。


だからこそ私は「IMPACTors」という、かけがえのない光が消えてしまうことがこんなにも苦しい。

消えないで。後もう少しだけ、ほんの少しだけでいいから。眩しいほどにキラキラと輝く7人の姿を、網膜に焼き付けていたかった。




まさかこんなにも大切な人ができるだなんて思わなかった。
しかも1人じゃない。7人もだ。
私にとってIMPACTorsの7人は何にも代え難い、尊いほどの「宝物」だ。

そんな宝物たちは、きっと出会うべくして出会ったんだと思う。
バラバラだった無名の7人の出会いは偶然ではなく必然だった。

無色だった個々の光が、それぞれの色を纏って輝き出した時。それがまさに「IMPACTors」が誕生したあの瞬間だった。




その光が、消えた今。

私はまた7人が光輝くことを切に願う。

時に形を変え、色を変え
それでもまた大好きな7人の光が輝くなら
それこそが7人の夢であり7人の幸せなら
私は、彼らの夢と幸せを一番に祈りたい。



これから先

基くんが歩む道で
私が過ごす日常で

もしも、また基くんに出会うことができたら
今度はしっかりと靴を揃えて
「お邪魔します」と元気よく挨拶させてね。




正真正銘、君だけは幸せであるように。

「IMPACTors」として生きた7人のこれからの未来が、明るく幸せなものでありますように。

IMPACTors、いってらっしゃい!!!!!!!

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