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【怪獣8号】32歳のヒーローを応援したい

豊作揃いの春アニメ…めっちゃ楽しいですね。
ゴールデンウィーク前半は相変わらず、アニメを見て過ごしていました。

なかでも怪獣8号にハマっています。


主題歌良すぎる

まず良かったのが主題歌。
怪獣8号は珍しいことにオープニング、エンディングともに洋楽です。
私は特にエンディングの「Nobody」が好きで、もう何度も聞いています。アニメを見て、即iTunesで購入したくらい。


OneRepublic 「Nobody」

もともとOneRepublicは「Counting Stars」しか知らなかったんですが、まさかYoutubeで40億回再生されるアーティストが日本のアニメ主題歌を担当するとは思わなくて、めちゃめちゃびっくりしました。製作陣ガチで世界狙ってる…?

今回のNobodyも本当に良い曲なので、ぜひ聞いてほしいです。
本編は”怪獣”がテーマなのに対して、エンディングは日常というか、穏やかな雰囲気の曲です。でもそれがすごくホッとするんですよね。

やはり怪獣を倒すだけあって、生きるか死ぬかが描かれる本編で気を張っているところに、このエンディングが始まると不思議とリラックスできます。だからといって退屈では全くなく、むしろ何度も聴きたくなるような中毒性がありました。

☆Youtubeにあるインタビュー映像では楽曲に込められた想いも話しているので、それぞれ歌詞を考察してみても面白いと思います。

▷YUNGBLUDインタビュー
▷オープニング:YUNGBLUD「Abyss
▷OneRepublicインタビュー
▷エンディング:OneRepublic 「Nobody


32歳のヒーロー、日比野カフカ

もちろん良いのは曲だけじゃなく、主人公のキャラクターも好きです。

まず驚いたのは主人公が32歳という年齢設定
自分より主人公が年上で、かつヒーローを目指しているなんて、ものすごく久しぶりの感覚というか。年齢設定に驚いた視聴者も多いのではないでしょうか。

日本のアニメで多いのって、やっぱり10代の主人公ですよね。
とりわけヒーローもの、バトルものになると主人公は15歳くらいの少年が多く、アニメが進むにつれて、歳を取るごとに強くなっていくのがほとんどだと思います。

これはこれで面白いのですが、たまに「なんで未成年ばかり戦うのだろう」と思うこともありました。しかも自ら進んで戦うというよりかは、戦わないと死ぬor助けたい人がいるなど戦わざるを得ない状況も多いです。また主人公が10代というだけで脇役に大人はいるのですが、”大人”は主人公の師匠だったり、先輩だったりして、主人公を導くキャラクターばかりでした。

とはいえ私も大人の主人公はどうにもイメージしづらいんですよね。社会人となると働いて、お金をもらって、生活して…と、現実的な面ばかり浮かんでしまいます。ファンタジーだから何歳だって、どんな職業だって夢を見ていいはずなのに、どうしても成人しているキャラクターとヒーロー像が結びつきませんでした。

そんな怪獣8号の主人公、日比野カフカは32歳の怪獣専門の清掃業者です。防衛隊員になる夢を諦め、清掃員として日々の仕事に責任を持って取り組んでいました。しかし防衛隊員の夢を志す後輩・市川レノと出会ったことを機に、再び防衛隊員を目指すようになります。

⚠︎ここからは3話までのネタバレが入るので注意してください

案の定、防衛隊の試験は若者が多く、カフカは”おじさん”と呼ばれてしまいます。体力試験でも下位になり、カフカは若さでも素質でも他の参加者に敵うものがありませんでした。

それでも清掃員としての経験を生かして、怪獣の特徴を理解して攻撃し、他の参加者を上手くアシストして見せる場面もありました。しかしカフカは試験中に怪我を負ってしまい、体力も素質もない中で戦い続けなければなりませんでした。

私はそれでもカフカはかっこいい主人公に見えました。
他のアニメで見るような”余裕のある”大人のキャラクターと違って、カフカは諦めの悪いかっこよさがあります。

カフカは怪獣の一部を取り込んだことにより、怪獣の力を発揮するようになりますが、力を手に入れたから防衛隊を目指したのではなく、力を手に入れる前から、年齢制限ギリギリのラストチャンスだと分かっていながら、防衛隊員を目指しています。まずこれが凄いことなんですよね。

今まで散々試験に落ちて、年齢や素質のことも分かっているのに、それでも夢を諦めないところ。大人になると実感しますが、大人は自然と「かっこ悪い」ことを避けるようになります。それこそ若く才能がある人に混じって、防衛隊員を目指すことなど、相応の覚悟がなければまず目指さないでしょう。加えて、カフカは怪獣に変身することがバレたら殺処分される可能性もありました。

カフカはそれでも諦めずに挑戦することを選びます。

実際、カフカは”おじさん”と呼ばれ、他の参加者からは最初に脱落するだろうと思われています。笑われても、馬鹿にされてもカフカは諦めませんでした。

ある意味カフカは、自分自身のために防衛隊員ヒーローになりたいのだと思いました。もちろん幼馴染との昔の約束や、街の人を守りたい気持ちもあると思います。人に優しいカフカは防衛隊になる前から、周りの人を助けようと行動していました。

でも一番は、子供の頃からの憧れであり、自分の夢である防衛隊を目指す姿にグッと来ました。他人のために頑張るのもいいけど、自分のために頑張るのもカッコいいと思います。

私は原作を読んでいないので、この先どんな展開が待ち受けているのか全く分かりません。意外とトントン拍子に進むかもしれないし、さらに絶体絶命の状況になってボロボロになるかもしれない。今後カフカがどんな活躍していくか楽しみです。


もっとおじさん・おばさんが活躍してもいい

少し話がずれますが、もっとおじさん・おばさんが活躍する話があってもいいと思いませんか?

他作品を例に挙げると、私はNetflixの「ストレンジャー・シングス」シリーズが好きです。メインキャラは確かに子供達なのですが、普通のおじさん・おばさんが子供達や大切な人を守ろうとバリバリ戦います。いつもは良き父・良き母でいても、子供達を救うために本気で戦う姿は頼もしく、かっこよかったです。

あと単純に自分より年上に憧れたいっていう気持ちもありますね。
カッコいいおじさん・おばさんヒーロー増えてくれ〜!!


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