UK Jazz Vol.1 ヌビア・ガルシアとマックスウェル・オーウィン

ヌビア・ガルシアというサックス奏者をご存知だろうか。現在のUKジャズシーンを牽引するサックス奏者の一人である。彼女はネリヤ、マイシャという二つのグループでも活動しているが、"Nubya Garcia - When We Are"は自身の名義による12インチEPである。
 A面にオリジナルの演奏が2曲、B面にそれぞれのリミックスが収録されている。紹介してる動画はB面の2曲目、"Source (Maxwell Owin Remix)"である。
 ウェイン・ショーターやジョー・ヘンダーソンのような楽曲をジョン・コルトレーンやチャールス・ロイドの影響の元で演奏する。21世紀のジャズとしてはかなり直球で熱情的なA面のオリジナルを、リミックスではレゲエ/ダブを取り入れた深いリバーブと重心の低いサブベース、レゲエにおける四つ打ちであるステッパーズのビートとブロークンビーツが切り替わって展開してゆく。
 マックスウェル・オーウィンはベーシストであり、DJ、トラックメイカーでもある。"Joe Armon-Jones & Maxwell Owin / Idiom"が現時点での彼のリーダー作だ。2016年にはBoiler Roomで配信ライブ/DJを行っており、ダウンテンポなハウスを中心にプレイしている。当然YouTubeでそれを聴くことも可能だ。

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