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攻殻機動隊

漫画『攻殻機動隊』は、士郎正宗によるSF漫画作品です。

2029年の日本を舞台に、電脳化やサイボーグ化が普及した社会で、内務省直属の特殊部隊「攻殻機動隊」が、テロや暗殺、ハッキングなどの犯罪に対抗する物語です。主人公は、攻殻機動隊の指揮官である草薙素子と、彼女の部下たちです。

作品のタイトルは、内務省直属の特殊部隊「公安9課」の通称「攻殻機動隊」から来ています。攻殻とは、思考戦車という強力な兵器のことで、機動隊とは、その兵器を使って戦う部隊のことです。
作品の英語タイトルは「GHOST IN THE SHELL」ですが、これはアーサー・ケストラーの著書「The Ghost in the Machine(機械の中の幽霊)」に由来しています。この本は心身二元論を批判したもので、作品のテーマと関連しています。

主人公である草薙素子は、完全にサイボーグ化されており、彼女の本当の名前や人種、国籍などは不明です。
実写映画で彼女を演じたスカーレット・ヨハンソンは、白人俳優が日本のアニメキャラクターを演じることに対する批判に対して、押井守監督からの支持を受けました。

作品の舞台は2029年の日本ですが、第3次核大戦と第4次非核大戦を経て荒廃したパラレルワールドです。
作品の中に登場する架空の都市は、東京、神戸、札幌などの日本の都市と、香港、シンガポール、ニューヨークなどの外国の都市を混ぜ合わせたものです。

攻殻機動隊は、1989年から1991年まで「ヤングマガジン海賊版」に連載されました。
その後、1995年に押井守監督による劇場用アニメ映画が公開され、世界的なヒットとなりました。
その後も、テレビアニメやOVA、実写映画など、様々なメディアで展開されています。

攻殻機動隊は、緻密な物語構成と卓越した画力、膨大な情報量で、SFファンやクリエイターに影響を与えた作品です。人間と機械の境界や、人間の存在意義やアイデンティティなど、深いテーマを扱っています。

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攻殻機動隊 全3巻

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