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脱退



どうも元ギターのあらたです。




5/19に新宿SAMURAIのライブを終えて僕はmock heroicのギターとしての役目を終えました。

約6年、結成当初から続けてきましたが様々な思い出があります。そんなの振り返る間も無く終わってしまいました。急な発表になってしまったことは本当に申し訳なく思ってます。本当にすいません。




昨日のライブのMCで最後に少し喋らせてもらったのですが、気にかけていたけど来れなかった人達のために少し文面に起こそうと思います。脱退についてです。

1週間前に脱退・活動休止の発表をしました。脱退について正直な理由を書きました。
そこまで大きな規模ではないですが賛否両論がありました。


「正直でよかった。」
「嘘をつかないでくれて嬉しい」

「納得できない」
「応援していた人達の気持ちを考えろ」


正直に書いたからいろんな意見があるのはわかっていましたが、いざその意見を受け止めた時に精神的にくるものはありました。


昨日のライブを観てくれた方にはわかると思いますし自分でこれを言うのはなんかあれですが、バンドとしては僕に非がないということはメンバー全員が理解の上で理由を書いていたので、批判の意見を頂いた時に自分が悪かったのか?と錯覚を起こしてしまいました。


自分が応援してくれてる人達の気持ちを裏切ったのか?
悲しませたのか?
自分のこの判断がすべての災いのもとなのか?
自分が悪いのか?

別に被害者アピールしたいわけでもないですが
、正直精神的に弱っていました。

そんな時たくさんの人が連絡をくれました。直接話したり、電話、LINE、DM、リプライ、と様々なツールでいろんな連絡をもらいました。本当にこれに救われていました。


こんな苦しんでます!と言われても少し大袈裟だろと思われるかもしれませんが、本気でやってきたバンドだからこそ全て本気で受け止めていたので僕の中でキャパオーバーしてしまったのかもしれないです。キャパ狭すぎだろと我ながら思いました(笑)



ライブのMCでも言いましたが正直に理由を書いたのは、本気でやってきたバンドだったので本気の言葉で伝えたいと思ったから。ただそれだけです。

テンプレみたいな言葉を並べて片付けてしまうのは応援してくれてる人達に対する裏切りと一緒だと思ってたので本音を正直に述べた次第です。本気でバンドやってきたのに最後だけぬるい言葉で片付けて終わり、なんてダサすぎる事はしたくなかったんです。

これにNGを出さずに公開してくれたメンバーとスタッフには感謝しています。





脱退理由については、Voの人間性に信頼をなくしアーティストとして応援している、というこを説明させてもらいました。そしてその先のそれぞれの未来を楽しみにしている、ということも。

信頼をなくすってのは相当なことで。なんなら付き合いも関係性も半端なものではなかった分、裏切られたのと一緒なわけで。

何したとかは言うつもりもないけどいずれ知られるだろうしそれは覚悟しろよとは言ってるので覚悟の上でしょう。

許せないことは許せないし、それに甘えの気持ちで接している人も許せないです。その負の循環で人に迷惑をかけるくらいなら僕はそこに関わりたくない、というだけです。



そして矛盾してるようですが彼のアーティストとしての側面を僕は好いてました。誰よりも。

人間性と音楽性ってのは僕はまったく別物だと思っています。

極論ですが、クスリやってようがレイプしてようがカッコいい音楽やってればその音楽は好きってタイプ。人間は別としてね。

だけどバンド活動ってのは楽器持ってる時よりも楽器を持たず「人間」として触れ合ってる時間が一番多いもの。ステージの上だけでの関係性じゃないんです。だから一緒にできないと決断しました。

たぶんもう会おうとも思わないし、今までのように会話もしないでしょう。死ぬほど嫌いだし。

だけど音楽をやってる姿を応援してる自分がいます。ステージで歌うあいつが好きだし、作る音楽が好きだから。

だから何人メンバーが辞めようとも6年も隣で一緒にやってきた。僕はメンバーでありながら、どこの誰よりもファンだった。

だから1人で続けるという判断をした時も純粋にアーティストとしての彼のその先を楽しみに思いました。




mock heroicは前を向いてる人が一番カッコいいということを教えてもらったバンドでした。

脱退・活動休止の発表をする直前までバンドは解散する予定でした。メンバー全員が解散のコメントを書いてそれに向けて準備をしていました。

ですが解散発表2日前くらいにVoが1人でやる、と連絡をしてきたので僕もまっさんもそれを止めることなく受け入れました。


どんな状況であれ、前を向いて進もうとするということは勇気がいることです。

それを自ら選んだ人を応援する気持ちに嘘はないです。


このバンドで伝えるべきこと伝えたかったことって「前を向け」ってことだったのかな、と最後になって思いました。





自分で好きで始めたバンドを、自分で好きに終えました。

絶対に嘘はつかないって姿勢をブレずに終えられました。これは完全に自分のエゴでしかないですが。でも、そこがブレるようなぬるい奴にはなりたくなかったです。


最後まで応援してくれた方、気にかけてくれた方、仲間、ライブハウスの方、元メンバーの松橋、ロベルト、ポルノ藤田、今まで一緒にやってきたえんま、まっさん、サポートしてくれたクラカズ

みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。



正直この先バンドやろうとかは今はあんまり考えてないです。

ありがたいことにギターを弾き続けてくれって声を沢山いただきました。辞めることはないけれどmockと同じくらいの熱量を込めることは今は想像できないです。

なんならそこまでバンドに誘われてるわけでもないし(それはそれで悲しい…)気まぐれなので急にやる気になるかもしれないし。人生どうなるかわからんもんです。だから楽しいし。


今は音楽と並んで好きだったデザインを頑張りたいって気持ちになってます。少しずつ動いてるし、公に発表するようなことはないだろうけどライフワークにするべく一から勉強してるところです。

なんかご依頼あったら気軽に連絡ください。





このブログを書いてやっとmock heroicとしての役目を終えた気がします。

たぶん今回の件で僕のことを嫌いになった人もいるし、えんまのことを嫌いなった人もいるでしょう。
好き嫌いは自由だと思うし、僕もどう思われようとも揺るがない信念と発信したいことがあったからこういった形で脱退の発表をしました。
えんまも覚悟の上でしょう。そう信じています。てか最後くらい信じさせてくれたのむから。


好きでいてくれる人達をいつまでも大事にしたいです。

ライブハウスにはちょくちょく遊びに行きたいと思ってます。またどこかで会えたら。

今までありがとうございました。