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宝塚音楽学校の厳しさには理由が

昨日の続き・・・

宝塚音楽学校時代の厳しさについて。

宝塚音楽学校は2年あり、1年目は予科生、2年目が本科生と呼ばれ、この2年を経て卒業した者だけが、晴れて宝塚歌劇団に入団できます。

ですので、タカラジェンヌになりたいと思ったら、この宝塚音楽学校に合格しなければならず、全国からたった40名しか入学できなく、その倍率は25倍以上と言われ、東の東大、西の宝塚と言われるほど受験合格率は厳しいものとして有名です。

その狭き門を無事潜り抜け、晴れて音楽学校入学が決まった時の喜びなどは、毎年3月末にテレビなどで合格発表風景が放映され、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

そうやって苦労して入った学校ですが、その1年目の予科時代は、基本掃除にはじまり掃除に終わると言われてます。

掃除の場所は40人ひとりずつ決められ、その場所を1年間ずーっと担当します。そう、同じ場所をずーっとです。

たとえば、バレエ教室となったら、そこを1年間徹底的に磨きます。

毎日、毎日掃除するので、もう汚れがないのでは?と思うほどですが、床の板と板の間を、黒ピンで埃をほじくり出して掃除するなど、その徹底ぶりは有名です。

そして、ちゃんと掃除が行き渡ったかを、1年上の上級生がチェックします。

そのチェックがまた厳しく、細かくあらを探すように指導されます。

これはいじめでもなんでもなく、徹底的に躾られるわけです。もちろん口答えなど許されません。

15歳~18歳までの初々しい多感な時期に、この徹底した掃除を教えられ、上級生に逆らうことなく、素直に行動する。

時には無理難題も押し付けられることも。

よく例えで「上級生がカラスが白いと言えば白いですという」などと言われたりします。

でも口答えはしない。上級生は絶対なんです。

この基本が、私は品格のベースだと思ってます。

言われたことに素直に従い、相手の要求にスムーズに答える。

これを徹底的に身体に沁み込ませるために、1年間徹底的にやる。

ポイントは1年間徹底的にやること。

これが習慣となる基本ですね。

何事も習慣にしてしまうことが大切。

でも、習慣にすることがなかなか難しい。

この習慣化することのコツを次回お伝えしたいと思います。




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