工藤 弥生

短歌や詩などの物書き、写真。海、空、黄昏、鉱石のような、透明で危ういものが好き。よく聴くのはバッハとピアソラとAndrew York。 Instagram http://instagram.com/moco_forte Amazon http://urx.mobi/tpJE

環境に倦むというより #短歌条例

環境に倦むというよりここにいる今の自分に飽き果てている。飛べるのか飛べないのかは知らないが、ここにいたって進めないよね。分かってる。怖くてここにいることを。ここにいるしかないということ。本当か?今でも君は冬の空、冬の青さに透けていけるよ。死にたいよ。死にたくないよ。このままじゃ次も地球に降りてしまうよ。辛いよね。安定剤を放り込む肉体のこと魂のこと。変わるかな、変われるのかな。今ここでひとり遠くに行

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今滅びたならば #エッセイ

今滅びたならば、私には何が残ってくれるだろう。短い髪の毛に散らばった紙屑。記憶の爪痕は風の前にすぐかき消されてしまう。

どこまで行けばよかったのか。
どこで止まればよかったのか。
そんな自問自答のつまらなさを自分で笑って、誤魔化したまま死んでいくのだろうか。

過去がよかったとも言えないけれど、今が悪いとも言わないけれど、何もしなかったら延長線にしか未来はないわけで、それを私はひどく嫌うのだ。既

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遠くまで #短歌条例

遠くまで歩けないから背を割って異形の翼取り付けたけど、一枚とまた一枚の羽根たちがこぼれるだけでどこにも行けず、形而下の海図を眺め行く先もわからないまま進めもせずに、諦めが染みわたるよな青空の下で喇叭が鳴るのを待った。

薄闇に火星と土星煌めいて、見下ろしている針の穴から、どこまでも進む光といつまでも止まる私の世界の違い、どうしたら追いつけるのか、寂しさを海にこぼして考えていた。

真鍮の肌は汚れて

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放課後の夕陽 #エッセイ

そこはかとない不平や不満を抱きながら毎日泳いでいて、いつの日か彼岸にたどり着くのだろう。

それだけの人生は嫌だと思うけれども、それから逃れるために自分ができることは目の前のことしかなく、そしてその目の前というものも、自分の目に見えているものしか扱うことができないので、きっと他の人から見たら 何も意味のないことを私はやっているのかもしれない。

それでも、何かやることは全く意味がないと言い切れるわ

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就職活動なんて #エッセイ

就職活動なんてしなければよかった。そんな言葉が浮かんでは消え、そしてまた浮かび上がり、働きながらずっと消えることはない。
エントリーシートはとても苦痛だった。やりたくないことをやりたいと書き、お金のためだと書きたいのにやりがいがあると装飾する。文章のツボは心得ていたので9割方通ったが、面接ではかなり苦戦した。

私は組織で働くことを諦めるべきだったのだろうか?
言葉だけをなりわいにしていたら何か変

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