Hirune

アイコンはセリア・バートウェル。アラフォー、人生の垢、めりめりはがします。シズニ、K-…

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アイコンはセリア・バートウェル。アラフォー、人生の垢、めりめりはがします。シズニ、K-POP。歌舞伎、将棋は指すし見るし。

マガジン

  • 見たものつれづれ帖

    お芝居、歌舞伎、映画に将棋。たまに日常。まれにおいしいもの。心が動いたものの覚えがき。

最近の記事

連載部門「どんどん君は、好きになる」あらすじ

荒れ果てた地球に住む13歳の少年・アキは死ぬ瞬間にあった。後悔いっぱいで死んだアキは、300年前の日本の女子高生の秋元はるかとして生まれ変わる。そこは歴史の分岐点。後に250年続く独裁国家の礎となる人物八田エレナがはるかと同級生になっていた。歴史によるとエレナがクラスメイトの塩野蓮と結婚せず、2学年先輩の有原大樹と結ばれたことで権力を握ることを、はるかは知っていた。そこで、はるかは蓮とエレナのキューピッドとなり、歴史を変えると決心する。けれど、はるかは蓮に心惹かれてしまい……

    • 連載第1回 「どんどん君は、好きになる」 

      死ぬのだ、とアキにはわかった。 頬に固い地面が当たった瞬間、痛みよりも体から力が抜けていくのを感じ、もう二度と立ち上がることはない、立ち上がれないのだと確信に近い形でアキは思う。 目の前で斬られ、肉の塊となって死んでいった父の姿、眠るようにして穏やかに亡くなった母、そのどれとも違う死に方だ。ゴミ、というよりも塵のように、ただ体から何かがサラサラと抜けていくのを、もう一人の自分が見ているかのような。 悔しい、もっと違う人間に生まれたかった、と思う。たかが13年間しか生きられず、

      • 第3回「どんどん君は、好きになる」

        教室の入り口からにぎやかな声が聞こえる。 同世代の子たちがいる、学校という場所に通うのは久しぶりだし、250年前のこの世界の仕組みがよくわからない。 とりあえず変に目立たないこと。この世界のシステムをまずは理解していかないと、この場所にまぎれることはできない。 そして、次にエレナと塩野蓮、有原大樹のことを知ること。それが、ここしばらくやるべき、俺のミッション。 入ろうかどうかためらっているところに、ポン、と肩を叩かれた。 「秋元さん、おはよう」。 エレナだった。ちょうどいい。

        • 連載第二回「どんどん君は、好きになる」

          俺は驚いて、そいつの顔を見下ろす。 俺が生きていた世界での塩野蓮に対するイメージ、カリスマ性がガラガラと音を立てて崩れていく。 うろ覚えだったが、そいつが長生きをしていたら、世界は変わっていた、と言われていた男。 目の前にいる男は、13歳でやせっぽちだったもともとの俺の姿と身長も変わらず、目立つのは眼鏡ばかりで表情も読めない。 思わず息をのんだ。すると、塩野蓮は、そんな俺の驚きと探るような気持ちと、ほんの少しだけ見下したような目線に気づいたのか、ふっと目を逸らす。そして足早に

        連載部門「どんどん君は、好きになる」あらすじ

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        • 見たものつれづれ帖
          31本

        記事

          さよなら少年たち〜シグナルソングが見せたもの〜

          やはり、という感じでまんまとハマってしまったBoys Planet。自分たちが動くことでデビューメンバーが決まるという投票スタイルは中毒性もあり、回を追うごとにヒートアップして、どうしてもこの子を入れたい、いやこの子は嫌だ、というファンダムとアンチの争いやアピール合戦もあり、TwitterやTikTokなどのやり取り含めて、それこそがオーディション番組の醍醐味なのだと思う。 途中までは、ずっとプロであるマスター(ダンスや歌の審査員的な人)の評価をもっともっと反映させないと微妙

          さよなら少年たち〜シグナルソングが見せたもの〜

          世界中で追っかけたい

          正直、アイドルもタレントもビジュアル系もまったくハマったことはないのに、突然K-POPの沼にどっぷり落ちてしまった。 仕事を辞めてワールドツアーを制覇するか!?と盛り上がったこともあったのだけれど、さすがにそれは戻ってきてからを考えるとどうなのか…?と思ったのと、コロナ以降の海外のテンションがわからず(主に治安)、冷静になって変わらず会社で働き、勤続年数を重ねている。 行って後悔した現場はない!とはいえ、それは私が無事に戻ってきているからであって、そのことを思うたび、確か20

          世界中で追っかけたい

          一世一代の覚悟

          歌舞伎座の第3部に片岡仁左衛門さんの一世一代がかかっていたので、3日ほど前に思い立って観に行く。一世一代とは、その演目のその役を演じおさめですよ、という意味。 ここ数年、仁左衛門さんは一世一代で役を閉じていくことが多く、さびしいのと同時に一緒に舞台を生きられることの尊さ、はかない喜びを感じてしまう。 特に昨年演じた演目では「さらば」と言いながら血みどろで死んでいく様子に、まるで舞台に別れを告げるような凄みを感じて涙が止まらなかった。 それだけにまた違う一世一代を見られるのはう

          一世一代の覚悟

          平野紫耀が目指す世界ってどこなのか?

          キンプリ脱退のニュースを聞いて、改めて平野紫耀さんに対して興味を持ちました。世界を目指したい、ということだけれど、果たして世界で通用するのか。この人のやりたいことって何だろうかと思って、あくまでダンス、しかもichiban限定でちょっと考えてみます。 まず、最初にダンスのこうあるべきってスタイルとぜんぜん違うな、と思いました。めちゃくちゃテクニックある!ここまで踊れる人すごい!なのにダンスの根本からはずしている、か、はずれているのかはわからないけど、ダンサーだろうとアイドルだ

          平野紫耀が目指す世界ってどこなのか?

          ピアニストの本領

          何を隠そう、私の二次元の初恋!?は、ピアニストのエフゲニーキーシン。くるくる頭で透きとおるような肌と、ちょっと物憂げな横顔。ピアノに向かう姿が、子どもの頃の私の気持ちを捉えたのでした。 時は過ぎて、ちょうどほぼ一年前、50歳になったキーシンのリサイタル。長く活躍するのもなかなか難しいピアノの世界で、きっとたくさん努力して、傷ついて、幸せなこともたくさんの別れも経験してきたんだろうな、と思わせてくれる音を聴かせてもらいました。 かつて少女だった私にとっては、ある意味では片思いの

          ピアニストの本領

          ジャニーズのモテと清潔感。

          半端なくモテた人の、モテなくなっている姿をテレビで目の当たりにしてしまった。 ちょうど何かの宣伝で若手女優の波瑠さんが出ていて、そこに国民的スターの男性が司会的にやり取りをするシチュエーションだったと思う。 彼はもう、とにかく女の人がキャーッてなるのが当たり前。たくさんかっこいい役柄をやってきたし、何か言うとまわりがみんなうっとりとその声に聴きほれてしまう、そんな人だ。 にもかかわらず。その人が波瑠さんと話をしている様子が、いかにも「オヤジと若い子」そのものだった。国民的ス

          ジャニーズのモテと清潔感。

          フェルメールとの旅1

          死ぬまでに旅をしながらフェルメールの作品をすべて見たいと思っている。あるとされているのは、37点か、もしかしたら違うかも、と34点とか32点とか言われている。いろいろな街の空気を吸いながら、ただ絵を見つめていたい。けれども、イザベラスチュワートガードナーの美術館のものは盗まれてしまっているし、コロナで再び自由に飛び回れるのは、また先の話なのだけれど。そんな中、向こうから日本に来てくれるのはありがたい。 というわけで、フェルメールの作品が修復を終えてやってきている上野へ。学生

          フェルメールとの旅1

          10年ぶりの天日坊

          座席に座って幕が開くまで、すっかり忘れていた。天日坊ってどんな話だっけ? 10年ぶりの再演と聞いていたけれど、そもそも10年前の私はどんな毎日を過ごしていたのだろう、それすらもちょっとあやふやで。どこの部署にいて、どんな思いで、誰と仲良くしていたのか。ぼんやりと曖昧なのに、ただ前に見たときの鮮やかな幕切れと、主人公のラストの絶叫だけがはっきりと心に残っていた。 「俺は誰なんだ??」 前に見たときは、単なる「何者かになりたがっていて、自分探しのすえにちょっと失敗しちゃった、

          10年ぶりの天日坊

          NCTの踊り分析日記

          完全にnctにハマりました。 踊りを見て完全に引き込まれ、音もかっこよくて、暇さえあればYouTubeを見てしまう。 もともとジャンル問わず、歌舞伎、クラシックバレエ、フラ、インド舞踊…舞が好きなのだけれど、どちらかと言えば民俗的なベースがあるタイプのものを見ることが多くて、正直自分がハマったのに自分でも意外。 素晴らしいダンサーは、時を支配する。音を支配する。世界を作る。見ているこちらも我を忘れて、吐く息も踊りに合わせてタイミングが変わってしまう。そういうダンサーを見られ

          NCTの踊り分析日記

          今ひとたびの覇王別姫

          Stay home の恩恵なのかなんなのか、海外ドラマや映画をものすごく見ている。学生時代も時間がありあまっていて、よく映画を見ていた。 その頃は、何かとハスにかまえたい年頃のせいか、ハリウッドの王道エンタメよりもミニシアター系やアジア映画が好きだった。「覇王別姫」もその流れで見たもので、感情を揺り動かされた記憶は残っているものの、中国を舞台にした京劇の俳優たちの話だよね、とうっすらとしたもので、いい映画だったという淡い手触りしかなかった。 動画配信サービスのラインナップに

          今ひとたびの覇王別姫

          嘘でしょ、発熱?

          コロナウィルス、Covid-19。遠い世界の出来事だと、たくさんの冷笑をしてた。最初の頃は。 インフルエンザより軽い、いやちょっと重い。 若者は感染しても大丈夫、そんな風に思わていた。 身近に迫ってきても、正直、自分は逃れられると思っていた。なぜなら、医療職ではないけれど、感染症に関するベーシックな知識があり、手洗いも正しく、マスクの着脱のコツも、何が危険かもわかっていた。ミニサイズの消毒ジェルは、こうなる前から私の冬のお守りだ。可愛いキラキラのラメが入って香りがよいので、オ

          嘘でしょ、発熱?

          フォースって結局なんなのさ

          スターウォーズ観てきた。ネタバレじゃないつもりだけど、ちぇ、知りたくなかったと思いそうならば、ご注意を。 おおまかなストーリーは、たぶんジョージ・ルーカスさんが考えた通りだろうけど、ところどころにディズニーっぽさというか、マーベル風味というか、あれ?こういう感じだっけ?という部分があった。別にそれが悪いわけじゃなくて、単なる好みやイメージの問題。 勝手に思ってた。スーパーマン的、超人的じゃなくて、スカイウォーカーはあくまでちょっとだけ特殊な人間なんだって。だからこそダークサイ

          フォースって結局なんなのさ