見出し画像

フローで参照関係のレコードの積上集計を行う方法!

こんにちは!
最近アウトプットができてなかったこともあり、始めてみました。
これまで様々な方に助けて頂いた恩をすこしずつお返ししていけたらと思ってます!
目指せ恩送り!

今回のテーマである参照関係のレコードの値の積上集計。
活用できるケースは少なくないのではないかと!
(レポートでみるだけならクロス条件でみれますが、それはまた別の機会にでも)

【よくあるケース】
・あるリードレコードに対してこれまで何回接触できているのか数えたい
・商談取引先責任者の役割の入力を必須にしたいんだけど、商談で入力規則がかけられない
・カスタムオブジェクトで作った売上とか請求の合計金額をみたい(saasとかで月ごとに分割してると多いかもですね)

そんなときにはフローが大活躍です!
一見手を出しにくい機能ではありますが、近年アップデートも積極的にされているので、覚えて損はないです!
フローを覚えれば大抵のことはできます!(やりすぎは泥沼化するのでやめましょうww)

では今回は「リードレコードに紐づく活動の数を集計する」というケースに沿って書いてみます

【目的】
リードレコードに何件の活動がついているのか集計したい

【実装作業全体の流れ】
① リードに集計数を格納する項目を作成
② フローを作成(以下フロー内での作業)
③ リードを参照している活動(ToDo)レコードを取得(フロー:レコードの取得)
④ 取得したレコード数分繰り返しを行う(フロー:ループ)
⑤ 繰り返しの際に変数に1を追加し、取得したToDoの数を出す(フロー:割当)
⑥ ⑤で計算されたToDo数を①で作ったリードの項目に入れる(フロー:レコードを更新)

画像1

① フローの作成

・設定からクイック検索で「フロー」
・「新規フロー」を押し、「Autolaunched Flow (No Trigger)」を選択
(先日のアップデートでフローの種類も増えましたね)
https://releasenotes.docs.salesforce.com/ja-jp/summer20/release-notes/rn_forcecom_flow_fbuilder_new_flow_window_start.htm

② 新規リソースの作成

・ツールボックスの「マネージャ」から「新規リソース」を選択

・積上先のリードのオブジェクトIDを入れる変数を作成する

リソース種別:変数
API参照名:LeadID
データ型:テキスト
複数の値を許可(コレクション):FALSE
フロー外部での可用性:入力で使用可能をTRUE

・取得したToDoレコードをいれる変数を作成する

リソース種別:変数
API参照名:ToDoRecord
データ型:レコード
複数の値を許可:TRUE
オブジェクト:ToDo

・取得したToDoの数をいれる変数を作成する

リソース種別:変数
API参照名:ToDocount
データ型:数値
複数の値を許可:FALSE

③リードに紐づくToDoレコードの取得

・ツールボックスの要素にある「レコードの取得」を画面にドラッグ&ドロップ
・レコードの絞り込み条件で一致条件に②で作ったLeadIDの変数を指定
指定する項目は名前ID(WhoID)
・保存するレコード数は「すべてのレコード」を選択
(今回は紐づくToDoを一つではなくすべて取得したいため)
・レコードデータの保存方法は「すべての項目を自動的に保存」を選ぶ

画像2

④ ループを追加

・ツールボックスの要素にある「ループ」を画面にドラッグ&ドロップ
・コレクション変数は③で取得したものが出てくると思います
(以前はループ変数を作成してましたがアップデートでしなくて良くなりましたね)
・取得したToDoレコードの件数分、ループさせることで件数を集計する

画像3

⑤ 割当を追加

・ツールボックスの要素にある「割当」を画面にドラッグ&ドロップ
・変数に②でつくった「ToDocount」の変数を指定
・演算子は追加で値は「1」を指定
これでこのループが回るたびに「ToDocount」の変数に1が足されていくようになります

画像4

⑥ リードレコードの項目を更新

・ツールボックスの要素にある「レコードを更新」を画面にドラッグ&ドロップ
・IDが一致するレコードを絞り込み、ToDoの数を格納するリードの項目に、⑤で数えた取得したToDoの数を更新する

画像5

⑦ フローの完成

名前を付けて保存します。
フローの完成です。

あれ?これでもう動くの?
そもそもLeadID使ってるけど、どうやって該当するID指定するの?

そうなんです。フローを動かすにはプロセスビルダーと一緒に使うことが必要です!
基本的に変数にどの値を入れるのかはプロセスビルダー側で指定します!
(厳密にはそうではない種類のフローもあります)

⑧ プロセスビルダーの作成

・設定からクイック検索で「プロセスビルダー」
・「新規」を押してプロセスビルダーを作成
・条件分岐は起動したいタイミングに合わせて任意の条件を指定
・ルール適用時のアクションで「フロー」を選択
・フロー変数で「LeadID」がでてくるので選択
・種別は「項目の参照」で値には「LeadID」を指定
これでフローの変数「LeadID」にこのプロセスビルダーが起動したリードレコードのIDを入れるという設定になります

画像6

⑨ 完成!

プロセスビルダーを有効化して、リードレコードを保存してみましょう!
そのリードレコードに紐づくToDoの数が計測されて項目に入力されているはずです!

以上です!
ぜひお試ししてみてください!

#Salesforce #プロセスビルダー #フロー #積上集計