読書感想文は好きですか
小学生の頃、読書感想文が苦手だった人も多いでしょう。
しかし私は読書感想文を書くことが好きでした。
作文を書くのが得意だったという要因が大きいような気がします。
原稿用紙に文章を書く行為であれば、随筆でも創作でも感想文でも関係なく喜んで書きました。
なので夏休みの宿題で「作文」が出る度に狂喜している一風変わった子でした。
最初から読書感想文を書くのが得意だったわけではありませんが、感想文を書く楽しみを教えてくれたのが進研ゼミの小冊子でした。
夏休みの宿題の定番、作文、読書感想文、自由研究、日記etc…の手引を漫画で紹介した、漫画と図満載のわかりやすい付録だったと覚えています。
作文、感想文の書き方の基本は起承転結。
感想文を書く時は、序盤にあらすじを書く。
(ときに引用を交えながら)主人公や登場人物と自分の共通点や相違点を考えてみる。
自分だったらどう思うだろう、どう行動するだろう…を考えてみる。
最後に一番言いたいことをまとめる。
駄目な例、良い例を挙げながら、その他いろいろ文章を書く上でためになるテクニックを教えてくれた大事な冊子でした。
学校の先生も教科書も両親も、こういうことは教えてくれないんですよね。
ただ、「自分の思ったことを書きなさい」と言われただけでは、「メロスは勇敢ですごいと思いました」だけで終わってしまう。
メロスはどういうことをして、セリヌンティウスとはこういう関係で、どうして勇敢だと思ったのかとか、自分は友達のために命をかけられるかなとか
具体的なことを考えて、それを順番付けして並べて書くだけで、感想文の質はぐーんとアップします。
良い感想文を書ければ、感想文を書くのは楽しくなると思うんです。
全校生徒に読書感想文を強要するなら、その書き方の基本を教えるのは本来教師の仕事であるのに、どうして誰も教えてくれなかったんだろう。
読解力を養うだけではなく、伝える力を育てるのが日本語教育の本当のような気がします。
これは読書感想文だけの話ではありません。
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