あふれる

スマホを起動すれば、それだけで数え切れないほどの情報が手に入る。

マップを開けば何処の風景も見ることができる。

掌ひとつで何でも知ることができる、何でもできる、何処へでも行ける時代。

人々は星を数えるのを止めた。

空はもう、孤独を映す鏡にはなれないだろう。

いまや孤独に心を支配されることもない。

私たちは寂しさとの向き合い方を忘れてしまったから。

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