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「好きから繋がるコミュニティ」を夢見たはなし

お盆ですね。お久しぶりです。

下書きに残っていたこの文章をそのまま削除してしまうか迷ったのですが、すっかり根づいた貧乏性に抗えず投稿します。
元タイトルは「グリーンライツ・セレナーデ」。

何度転んでも キミは キミの 
やり方でいいのだ! 

曲の感想と、2018年のはなし。

マジカルミライのテーマソング、今年はOmoiさんが担当されるそうですね!なんて話していたのが懐かしいです。
ひとことで言うなら大好きな曲がまた増えました。ちょこちょこ書いてみますね。

出だしずるい

だんだんフェードイン(?)してきてピアノが鳴るイントロ、わくわくするしかねぇ……

実はあのイントロに毎回わたしたちは魔法をかけられてるんじゃないかって思います。そうなんでしょ?
次の瞬間にはほら、ひきこまれてるじゃないですか…とんでもないパワーにあふれてる。

■映像ずるい

ボーカロイドにまつわるものだけで埋め尽くされた企画展会場を思い出しました。
マジカルミライ2017に偶然が重なって行けたことはきっとこれからも残っていきそうです。
あとマジミラミクさんの背中を押す描写は卑怯だと思います、訴訟!

■とにかくずるい

繰り返し聴くうちに予想以上に好きになってる、恐ろしい子……そんな感じです。

そんな感じで終わる、ワケがないでしょ……

ずるい、ずるいとごねているのは、2018年のわたしがどうこの曲を聴いていたかと密接に関係しています。あといつもより元気がないのも、楽しい話じゃないから気がのらないんです。

曲としてはめちゃめちゃ好きなんです、これからもぜひいっしょに走りたい、走ってほしい曲です。

それを純粋に語ろうとする上で何が邪魔をするかって、2018年の自らの行いでした。

シーンを見ていなければ、黎明期を知らなければ。もうなんだったかだいぶ忘れちゃいましたけど、ボーカロイドが好きな人が集まっているはずがどうにも「好き」だけじゃだめだったみたいで、私にはもうわかりません。
うるさくしてごめんなさい、二度としません。でも当該記事を削除することもしません。

あのときの私は、好きって言おうとする人が「だめなのかな?」とためらっているのが本当に悔しくて、「この曲好き!ここが好き!」でいいじゃん、何がだめなのさ、って反発してました。青いなら青いまま噛みつくしかないと思ってました。
今思えばとんだ思考で動いていたので、「ススメ」のほうはもうじっくりとは目を通せません。ちらーって通すなら耐えられますけど、熟読なんてできそうもない。

くやしかった、ちがうんだよって言いたかった、どこかに届いたらいいのにって思った。
くやしくてくやしくて、今思えば軽くなにかに取り憑かれてました。文章を読んでも講演を聴いても「ススメ」作りに使えそうというヤバい思考だったもんな、笑えないです。

大声でわめいてごめんなさい。

すきなものは共有する義務もないし好きなところを紹介するルールもありません。

…18年にこんなものを書き残していました。
きっと当時のわたしを知る人にしかわからないと思います…。

ここからはちょっとおとなになった19年のわたしがお送りします。

ざっくり言えば、曲の「ここすき!」を共有すればみんなでボーカロイドを楽しんでいけないの?聴く人も増えてまだまだ楽しんでいくんだって前が向けるんじゃないの?って。
ボーカロイドの好きになったところも、何もかもばらばらかもしれないけど、「ここすき?」「ここすき!」というコミュニケーションでつながっていけたらいいんじゃないかなって。
だから、その一歩として「ここすき!」って言ってほしい。言うまでのハードルをぐーんと下げたい、と思っていて、(協力をもらって)じたばたしました。私みたいな専門知識のかけらもないピヨピヨがわたわたしてたら続く人も気が楽になるかなって。……どうだったかなぁ。

「ススメ」を読んでくださったみなさん、ありがとう。もし読んで「好きな曲のはなしがしたくなっちゃったよ!」なんて人がいたのならとても嬉しい。

もしもあなたに好きなものがあれば、ぜひ私にも教えてください。あなたは何が好き?

その気持ちは今も変わっていなくって。「好きで繋がるコミュニティ」を諦めきれていないんだと思います。
いや、訂正。まだ「好き!」って声を出しきらない人が苦しんでいるのが過去の自分と重なって見ていてつらくて、変えたくて、行動してみたかった。

……今思えば「好きで繋がるコミュニティ」に私はいたんだなぁと思ったりもします。いたんじゃない?

でもやっぱり苦しんでた人にも「えへへぼくこの曲のここすき!!」とか言ってほしいのでまだ諦めてません。いっしょにアホみたいに好きを抱えて生きてこーぜ。

うってかわって。

■最近思ったことなど。

聴く人には聴く人の、作る人には作る人の視点があって、その視点は…いや、視点の違いによる考え方や感じ方のちがいは。
決してお互いに侵してはならないと思います。
聴いてるだけのお前にわかるか、と振りかざすのはなんともさみしい。作る側にだけ見える視点があるならば聴く側にだけ見える視点もあるんじゃないでしょうか。

これまでどんなものに惹かれてどんなものにうちこんできたかもばらばらなんだしさ、見てきたものもみんなちがうでしょ。
あなたがあなたの心で感じて、通して語るその語りはあなただけのものだよ。

好きなものを幸せそうに語る、あなたが好きです。

……もちろん、好きなものを語るだけにとどまらない話なんですけどね。

ありがとうございました。またなにかしら語りに来ます。

ヘッダーは「グリーンライツ・セレナーデ」より。