Em一発ものペンタ(2) 13thの音とか

これの続きといえば続き。

13thとは…

さて、この中で1音だけ13thの音があります、どれでしょうか。それ以外はペンタトニック内の音です、ってなったとき前提条件が必ず正しいという事ならば、見ただけでわかるの、かもしれない。五線譜で#してる音があるからだ。まあ五線の話は置いといて、これが13thの音である。

もう一度ペンタの配列を見てみよう

今、5弦Rootの方で(まあ実質3弦rootみたいになってるけど)ペンタの例の形を出した。

ここで13thに色を塗ってみた

まあ要するにドを起点とするならラの音なのであるが(ちょっとそれを言うと紛らわしいか…)これが13thの音である。これはマイナーペンタの

R m3 11 5 m7

から逸脱した音なのでpenta外の音、要するにペンタ+1という考えである。

これを使うと、どうなるの?

ドリアンスケール(の一部)になるという考えが一般的であるが、ドリアンスケールとかいう難しい言葉はわかんねえってことでね。

なんか雑にフレーズを作っちゃったけど、ちょっと可能性が広がってくる感じがしませんか。まあうまいことやってみてくださいと。

まあでも13とかいきなり言われてもねえ

そもそもこの13thとかドリアンスケールとか何なんだとなる人とかならない人とか、これは個体差が激しいので音楽の難しい所ではあるが、この記事は全般的に音楽理論を無謀にも取り扱っているので書いていかなければなるめえ。

今、コンセプトとしてはEm一発でアドリブするという事であった。Emには何が適合スケールとして挙げられるだろうか。Eマイナーなんだからマイナースケールやろと思うやろ。その考えももまたそれで間違ってはいない。

ただしマイナーを起点とするスケール的なものっていうのはいくつかあるのだが、ドリアンもマイナースケールも両方ともEmを起点とする事ができる。違いをみてみよう

  • Eドリアンスケール: R 9 m3 11 5 13 m7 

  • Eマイナースケール: R 9 m3 11 5 b13 m7

違いは13の音がフラットしているかしていないかの違いだけなので、b13も使えそうな気がするが、13の方が当たりがいいという感じになる。たとえば先ほどのフレーズをb13にしてみよう。

これは、コードに動きがないので(一発モノなので)何となくドリアンが適合しちゃうのである。コードに動きがあるならどうだろうか

フレーズが前のものとまったくコピペなのでちょっと音楽的ではないかもしれないが、当ってきますよね、ドリアンだとじゃあ逆にどうだろうか?

どうすかねえ。

まあここでは、このようにコードの動きがあってこれがマイナースケールを弾かざるを得ない時と、一発で動きがない時でb13なのか13なのかが変わってくるという事ですわ。今はイッパツものの話をしているので、使うのは13th(要するにドリアンスケール)という事になってきます

でもね

ペンタトニックしか弾いてなければ、13もb13も入ってねえんだから、そういう弾きわけも必要なくマイナーペンタをゴリっと弾いてればいいわけじゃないすか。これがペンタの良い所でもあるよね。

13thを使う時6弦rootと5弦rootでまとめときますよ

譜例

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?