もっちーの「癌人体験記」

私は9年間で6種類のガンに罹りました。 54歳から今62歳の間に 大腸癌、肺癌、食道癌…

もっちーの「癌人体験記」

私は9年間で6種類のガンに罹りました。 54歳から今62歳の間に 大腸癌、肺癌、食道癌、前立腺癌、中咽頭癌、舌癌。 どれも原発性のガンです。 カラダは傷だらけですが、毎日元気に仕事して生きています。 痛くも楽しい、苦しくも面白い体験記を綴って行きます。

マガジン

  • 6番目のガン/舌癌

    食道ガンが5回、中咽頭がんが2回、 段々と上に登って来て、とうとう舌癌でした。 顎部郭清術という難しい手術で13時間かかりました。 後遺症も多々ありますが元気です。ガン発見から術後の経過、 退院後の生活など綴って行きます。

  • 初めてのガン/大腸癌

    私が大腸癌になって9年が経ちます。 初めての癌、不安でいっぱいでした。病院選びや、症状、入院、退院までの経緯と 私が思ったことや感じたことなどを綴ります。

  • 2番目のガン/食道癌

    先生のファインプレーで見つかりました。 大腸癌から1年。まさかと思いました。 初めての大学病院での再検査。3ヶ所癌が見つかりました。 この時、著名人が相次いで食道癌で亡くなっていきまそた。 怖くなりました。正直、死を意識しました。

  • 3番目のガン/肺癌

    食道癌の次は胃癌だと覚悟をきめていたら肺癌でした。 父も肺癌で63歳で他界しました。 私も両切りの「ショートピース」を1日50本のヘビースモーカーでした。 症状はありませんでした。じゃぁ、どうして肺癌が見つかったか。 この肺癌で「インフォームドコンセント」や先生方の言葉の重さ知りました。

  • 名付けて「癌人」

    ほとんど毎年のように癌に罹りました。9年間で6種類の癌。ギネスブック並みの癌疾患なのではないでしょうか。よくもまあこんなに癌に好かれたものだなぁと。しかも転移ではなく、すべてが原発性の癌。つまり「新規の癌」です。私の仕事ならこんなにも次々と「新規」のクライアントが決まるとうれしいのですが・・・

最近の記事

初めてのガン/大腸癌その3

〈 こたつの上が好きな小さい頃の家のうさぎ 〉 入院前日の外来紹介してもらった病院は、自宅から歩いて10分もかからない中核病院です。 外来は全て予約制。受付で紹介状を渡し、アンケートに記入し、外科の受付を済ませ、30分程待ち診察室へ呼ばれました。 外科の先生は、ここの病院長だった。『赤ひげ』ならぬ『白ひげ』のその先生は、前線で活躍しているベテラン外科医といった貫禄で、信頼のおける風貌が不安な僕の心境を払拭しました。不安な患者の医師に対する初見も大事です。患者が医師を選べると

    • 2番目のガン/食道がん その3〈 信頼 〉

      先生の心強い言葉 検査後の先生の説明では、「3つの癌は内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で治療する」と言われました。入院して一度に3箇所の治療をせず、まず一番下にある癌から治療し、様子を見て後日、再入院してその上にある2つの癌を治療することになりました。治療後は、狭窄と言って、治っていくほどに削ったところが引きつって食道が狭くなってきます。食べ物などが通りづらくなり、バルーン拡張術で食道に風船を膨らまして広げると言うことも説明を受けました。食道の長さは、25cm程。切歯(前

      • 2番目のガン/食道がん その2〈 ファインプレー 〉

        〈 ※上の画像は、5回目の食道癌治療の放射線設計図です 〉 初めての大学病院 私は、紹介していただいた大学病院の消化器内科の先生に診てもらうことになりました。テレビドラマに出てくるようなネクタイをしたカッコいい教授っぽい先生をイメージしていたのですが、その先生は昭和の臭いのする、昔家々を往診して回っていた町医者的な、そんなイメージの先生でした。『この先生は信頼できる』私は、第一印象でそう感じました。まず、前の中核病院で撮った内視鏡カメラの画像を先生と一緒に見ました。先生は「

        • 2番目のガン/食道がん その1〈 発見 〉

          胃癌じゃないの? 私は、現在までに5か所の食道癌が見つかり、治療をしてきました。初めに食道癌が見つかったのは、中核病院での大腸癌手術から2年後の内視鏡カメラ検査の予約をする際、先生に「何年も胃カメラ検査をしていないんです。」とついでに言ってみたのです。「じゃぁ」ということで、先に胃カメラ、そして一週間後に大腸内視鏡の検査をすることになりました。検査の日私は、看護師にこれまたついでに「ぐっすり寝て、起きないぐらいの睡眠薬を使ってください!」と言いました。すると先生と相談したので

        初めてのガン/大腸癌その3

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        記事

          2人に1人が癌に罹り、その3人に1人が亡くなる今

          名付けて「癌人」私は、2011年から2019年(54歳から61歳)の9年間に6種類の癌に罹りました。大腸癌、食道癌×5ヶ所、肺癌、前立腺癌、中咽頭癌×2ヶ所。舌癌。ほとんど毎年のように癌に罹りました。ギネスブック並みの癌疾患なのではないでしょうか。よくもまあこんなに癌に好かれたものだなぁと、今では、死に対する恐怖を超えて呆れて感心しています。しかも転移ではなく、すべてが原発性の癌。つまり「新規の癌」です。私の仕事ならこんなにも次々と「新規」のクライアントが決まるとうれしいので

          2人に1人が癌に罹り、その3人に1人が亡くなる今

          癌は早期発見が一番とは言うものの

          〈 ※写真は5ヶ所目の食道癌と中咽頭癌の放射線治療終了時の私 〉 決して「癌=死」ではない厚生労働省は「がん検診受診率50%超え」を目標にしていますが「2016年国民生活基礎調査」ではがん検診の受診率が50%を超えているのは男性の肺癌51%のみです。もちろん私もその50%以下の中の一人でした。仕事が忙しい、めんどくさい、まだ関係ない、ついつい忘れていた、恥ずかしい、怖いから、、、などなど受診しない理由があるでしょうが、癌はもちろん早期発見が一番です。当たり前ですが、自分の身

          癌は早期発見が一番とは言うものの

          初めてのガン/大腸癌その2

          人体実験というと大袈裟ですが、、、家のすぐ近くに中核病院があるのは知っていましたが、私はそこへは行かずに敢えて、同じ地域内にある小さな病院を探すことにしました。いわゆる『かかりつけ医』的な病院です。紹介状もなく、いきなり大きな病院に行って、安いとは言えない初診料を払い、結構待たされて、たまたまその日担当の外来の先生に診てもらい『おばあちゃん、風邪ですね、薬出しときましょ。』みたいな話を聞いたことがあります。当時の私の症状では即入院で大きな手術になるだろうと素人ながら思っていた

          初めてのガン/大腸癌その2

          初めてのガン/大腸癌その1

          症状と経緯(バナナ1本分になるまで) 2011年、54歳の時でした。 開腹でS状結腸を25cm切りました。腸閉塞だったのですぐには手術ができず、半月以上の絶食で時間をかけ腸内を綺麗にしました。つまりワインのコルク栓のように大きな腫瘍が腸に栓をしていたので破裂寸前だったのです。破れると腹膜炎を起こして死んでいたかもしれません。ぎりぎりセーフの入院だったのです。どうしてそんなになるまで病院に行かなかったのか・・・ 1年程前、会社の健康診断があり、大腸の再検査になっていましたが、

          初めてのガン/大腸癌その1