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着なくなった洋服をまた愛する方法『染め直し』という選択肢


突然ですが、今持っているすべてのお洋服に満足されていますか?

「ちょっとこの服のデザイン飽きてきたな」
「色が派手すぎて、着れなくなったな」
「洗濯で色落ち、色移りしてしまった」

なんてこと、あるのではないでしょうか。

そんな時、ほとんどの方は
・家族や友人に譲る
・フリマサイトに出品する
・リユースショップに持っていく
・資源ごみに出す
などの方法で手放されるのではないかと思います。

しかし、「染め直す」という選択肢を加えることで、せっかく気に入って購入したお洋服を手放すことなく、新たな一着に生まれ変わらせることができるんです!!

例えば、こちらの写真は履かなくなったジーンズを『脱色→染め直し→かばん』にリメイクしたものなんです!

しかもこれ、ご家庭で超簡単にできちゃいます!
タンスやクローゼットの奥で眠っている、あなたのお洋服を、染め直しで素敵に大変身させてみませんか?
今回はその方法をご紹介いたします!

■ 染め直しに必要なもの

ジーンズの染め直しに必要なものは下記のとおりです。

・ハイター
・家庭用染料「DYLON」
・塩
・バケツ
・ゴム手袋
・ぬるま湯

たったこれだけです。

家庭用染料「DYLON」
「家庭用染料DYLON」は東急ハンズやAmazonで、約700円程度で購入できます。ぬるま湯に染料と塩を溶かし、お洋服を浸けるだけで染色できる優れものです。

■ 脱色(ブリーチ)の工程

では必要な準備が整ったところで実際の工程を見ていきましょう。
まず、脱色(ブリーチ)の工程です。

バケツにお水を張り、ハイターを普段より多めに投入します。
今回は、水2:ハイター1くらいになるようにしました。

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あとはジーンズをバケツに浸けておくだけ。
バケツの淵に引っ掛けて、先の方だけ浸かるようにしておくとグラデーションのように脱色できます。

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時間が経つにつれ、浸けた部分がだんだんと脱色されます。
好きな色味になったところで引き上げてください。

※注意
浸けておく時間の長さや回数によって、水色くらいに留めておくこともできますし、真っ白にすることも可能です。
ただし、ハイターは繊維に大きなダメージを与えますので、やりすぎると生地が傷んでしまう可能性があります。
繰り返すとしてもなるべく1〜2回にしておくことをおすすめします。

脱色が終了したらしっかりとすすぎ、一度洗濯して、乾燥させます。
これで脱色(ブリーチ)の工程は終了です。

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■ 染色の工程

次に染色の工程です。
ここで「家庭用染料DYLON」の登場です!

ジーンズやTシャツに使用されていることの多い綿等の天然繊維のものであれば、お洋服に限らず、帽子やスニーカーまで好きな色に染められちゃいます。

注意
ポリエステルやナイロンなど、化学繊維の含まれたものは染まりません!
染め直すものを選ぶときには、服についているタグをしっかりと確認して
組成表示が綿などの天然繊維であることを確認してくださいね。

染料の配合次第で、色の表現も無限大です。ぜひ自分の好みの色を見つけてくださいね。
例)多めの青と、少量の黄色で青緑っぽい色に仕上げるなど

まず、バケツにぬるま湯を張ります。
染液はなるべくたっぷり用意し、染液の中でお洋服が泳ぐくらいが理想です。可能であれば、バスタブを利用できるとさらに理想的です。
筆者の場合はバスタブが染液で汚れると困るので、大きめのバケツを用意しました。

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DYLONに記載されている容量に従い、染料と塩をぬるま湯に溶かします。
溶け残りが無いようにしっかり混ぜてくださいね!
これで染液は完成です。

脱色したジーンズを水でしっかりと濡らした状態で、染液に浸けます。
・染液の中でなるべく重ならないように広げる
・浮いてくるが、なるべく全体が浸かるようにする
以上2点に注意しながら浸けてください。

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後は染まるまで浸けておきます。
最低でも5〜10分に一度くらいは全体をかき混ぜるようにしてください。
これは小まめであればあるほど、むら染めになりにくくなる最も重要な作業です。

十分に時間を置いたら染液から引き揚げ、しっかりすすいで洗濯します。
ここが不十分で染料が生地に残ってしまうと、後日洗濯した時に色移りの原因になりますので注意しましょう。乾燥させたら完成です!!

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明るい水色のサマージーンズが、カモフラージュ柄のような秋仕様のジーンズに大変身!

このままジーンズとして履いても可愛いですし、生地を裁断してバッグにリメイクしても可愛いです!

履かなくなって眠ってしまっていたジーンズが、ひと手間、二手間加えるだけで、自分好みの愛着がわく、世界で1つのジーンズに生まれ変わりました!
この感動を多くの方にもぜひ味わっていただきたいです!!

■ 染め直しにもデメリットはある

ここまで読んでいただいた方は、染め直しにかなり興味を持っていただけたのではないでしょうか?

手軽に使用できる家庭用染料は染め直しに大活躍してくれるのですが、実はデメリットもあるんです。

・色移り、色落ちしやすい
簡単に染められる分、色移り・色落ちしやすいのも事実です。

「白いTシャツとこすれて色移りしてしまう」
「洗濯していくうちに、色が薄くなっていく」

といったことが発生します。
特に他のお洋服や洗濯物に色移りしてしまうともう厄介です。
色ドメ剤でもう一度処理すると色移り・色落ちしにくくなる場合もありますが、色ドメ剤も染料同様に落ちてきますので、月に一度色ドメ剤で処理し直すなどの、定期的なお手入れが必要です。

・染まり方が安定しない
染色する時の水の温度や浸ける時間、かき混ぜ方によって染まり方は大きく変化します。

「ムラができてしまう」
「もとの布の色と混ざって思っていた色と違う」

といったことはよくある話です。
綺麗に意図した通りの色に染めるのって非常に難しいのです。

■ プロにお願いするという手段!

これらのデメリットを避けるためにプロにお願いするという手段があります。

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染め直したいお洋服を染め直してくれる『染め直し屋』さんです!
もともとはアパレル企業向けにクリーニングや加工を主にされていた会社でしたが、その技術を活かし、現在は個人のお客様向けにも染め直しを行っています。

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染め直し屋』さんでは、クリーニング感覚で染め直す_という新しい体験を提供しています。
さらに、アパレル業界で働く方々に染色や繊維といった専門知識を身につける機会も提供し、「もっと良い商品が生まれ業界が盛り上がるお手伝いをしたい」という社長の思いが感じられます。

■ オーダーの方法
Step①
下記4点を電話やラインで連絡
・品物の素材、種類
・品物の今の色と、染め希望色
・裏地・付属品が付いているか、ある場合はその素材
・染める理由(色あせ・脱色・シミ隠し)等

Step②
衣類を送る or お店に持ち込む

Step③
実際の染色の打ち合わせ後、実際に染色

Step④
完成品のお届け・お支払い

オーダー方法は上記の流れです。
遠方からでも気軽にオーダーが可能ですし、何よりも非常に簡単なのが良いですね!

では、どれくらい料金がかかるのでしょうか。

※消費税別途
基本料金 1色 5,000円
重量料金 100gにつき +300円

その他オプションを追加することもできますが、基本料金はたったこれだけです!
同じ色で一気に何着も染めてしまえば、かなりお得にできちゃいます。
現在割引サービスなども行っているようなので、ぜひHPをチェックしてみてくださいね!

■ まとめ

「お洋服を染め直す」と聞くと、手間がかかり難しそう・・と思われていた方も多かったのではないでしょうか。しかし意外と簡単に、そして費用も抑えつつ、世界に1つだけのお洋服に生まれ変わらせることができるんです!

今まであまり着ていなかったお洋服も、染め直すだけでもの凄く愛着が湧き、より長く、そしてより楽しく一着のお洋服でおしゃれを楽しめるようになりますよ♪

ぜひ素敵な染め直し体験を..✨

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取材協力:
染め直し屋(SOMENAOSHIYA)
〒579-8013 大阪府東大阪市西石切町6-3-42
072-986-9295

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