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「義務科」だからこそ「しなければならない」から「やろうぜって社会に!!

「合理的配慮」という言葉になじみのない人も多いかと思います。
合理的配慮とは、障害のある人にとっての社会的なバリアを取り除いて欲しいという、
当事者からの意思が示された場合、それが負担が過重でない範囲で、
バリアを取り除くために必要かつ合理的な対応をすることとされています。
もともと公的機関は、合理的配慮の提供が義務化されていましたが、
事業者においては2021年に障害者差別解消法が改正され義務化されました。
これが今年(2024年)の4月に施行されるというわけです。

事業者の合理的配慮の提供が義務化されたからといって、急に何かが変わるわけではありませんが、
少しずつ浸透していって、日本の社会がより優しい社会になることを願うばかりです。

ただし、義務化直後には多少の混乱も起こるのではないかと心配もあります。
事業者によっては合理的配慮提供のノウハウが全くないところもあると思いますし、
障害当事者が「合理的配慮の提供は義務化されたんだろう」と一方的に権利を主張しかねないことも考慮すべきです。

事業者は「障碍者はサービス提供の妨げになる」と考えることもあるでしょう。
一方、障害当事者は「合理的配慮を求めたのに過剰な負担だと言って何もやってくれない」と感じることもあるでしょう。

互いに理解し合い、代替案を提案したり、できる範囲で誠実に対応することが求められます。

サービス提供者と障害当事者とのコミュニケーションが重要です。障害当事者側は、具体的に何をどうして欲しいのか、何に困っているのかを伝えることが必要です。

私自身、生きるため法律が整備されるよりずっと前から合理的配慮を受ける立場にあります。
コンビニやスーパーでの買い物、飲食店でのメニュー案内や注文、銀行や、不動産屋での書類処理!!
あげればきりがありません。
もちろん快く受けてくれることばかりじゃないし、正直嫌な気持ちになったり、怒りを覚えることもあります。
ですが、コミュニケーションを粘り強く続けることは必用だと思っています。

ですので、サービス提供者側は、申し出に対して誠実にできるかどうかを検討し、
過剰な負担ではない範囲で対応していただけるとありがたいです。

超高齢社会が進展する中で、体の自由が利かない高齢者が増えています。だからこそ、
皆にやさしい共生社会の実現を期待しています。
「合理的配慮」の義務化が、社会の雰囲気をより良くし、柔軟で質の高いサービスを提供する一助となることを願っています。

お読みいただきありがとうございました。
今回の記事索性では、以下のHPを参考にさせていただきました。

リーフレット「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化さ .... https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html.
2024年に合理的配慮の義務化、Webアクセシビリティは?具体例 .... https://www.bring-flower.com/blog/about-accessibility/.
合理的配慮とは 2024年4月から事業者も障害者への提供が義務化. https://smbiz.asahi.com/article/15086221.
事業者による障害のある人への「合理的配慮の提供」が義務化 .... https://www.gov-online.go.jp/article/202402/entry-5611.html.
障害者差別解消法に基づく基本方針の改定 - 内閣府. https://www.cao.go.jp/press/new_wave/20230331_00008.html.

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