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【ターミナルピアノ】京都府京都市 JR京都駅ビル7F東広場


平日午後16時ころ。
天気は晴れ。つい少し前まで激しい雨が降っていて、広場の屋外部分には雨の濡れた痕が残る。雲間に青い空は見えるものの、雲の圧倒的もくもく感は依然として強い。いつまた降り出すか…といったところ。

ピアノのある広場は、駅直結の駅ビルを上にのぼった場所。高い場所にある。エスカレーター+階段でえっさほいさと登っていったため、かなり大変だった。半回廊状になっていて、屋根のないスペースと、屋根のある休憩スペースとに分かれている。コンクリートの、灰色が基調になった無機質な空間。喧騒はなく、比較的静か。休憩スペースには、多数の机と椅子があり。机・椅子群から少し離れた場所に、ピアノのスペースがある。傍の窓からは、京都市内が一望でき見晴らしがいい。
ざっと見て10〜以上の座れる場所があったが、訪れた時点では満席。ほどなく女性二人組が席を立ち、すべりこみで席を確保。広場内には15人ほど。

ピアノは、広場を訪れた時点で既に先客あり。高年代の男性が一曲弾かれている。黒のTシャツにデニム、ハードボイルドな様相の方。お連れの女性の方がスマホで動画撮影。演奏終了後、傍の椅子に座りピアノを鑑賞。

次に、幼稚園くらいの男の子がピアノに駆け寄る。自作とおぼしきメロディを奏でる。2〜3分演奏したのちピアノのまわりをくるくるまわり、広場から駆け出していったあと再度ピアノに戻り、自作と思しきメロディを奏でる。
男の子の演奏中、学生さんと思しき10〜20代前半ほどの男性がピアノへ。白のTシャツに黒のチノパン、黒髪短髪の爽やかめな様相。
順番待ちの様子。リュックを手に持ち、待機。

男の子の演奏終了後、ピアノへ。
椅子の調整をし、鍵盤の様子確認後、演奏。
ショパンの高難易度曲を演奏。とてもお上手。広場内の客、皆聞き入る。

演奏終了後、拍手がおこる。男性、お辞儀をし、駆け足で場を後にする。

その後、再度先ほどの男の子がピアノへ。
森山直太朗さんのさくらを演奏。最初は右手で主旋律、左手は同じ和音の繰り返しだったが、何度も繰り返すうち和音に変化。メロディラインの移り変わりに沿って和音の音も変化を見せはじめる。
10分ほど演奏後、ピアノから離席。広場から駆け出していった。

良い頃合いかとピアノのそばへ。
ピアノ部分には、ボルドーの絨毯。大きめ。休憩用の机と椅子からはかなり距離があるため、ピアノのまわりには空間がある。傍に消毒液あり。使用し、絨毯の上にリュックを置く。
ピアノは、黒のグランドピアノ。ピアノ上部には、誰かの忘れ物か…?、扇子が置かれている。スマホをセットして撮影開始。

〜弾き始め〜
深みとあたたかみのある音色。
屋根蓋はしめての演奏のため、すこし音質がこもるかんじあり。
半屋外かつ静か、広めの空間のため音が広がっていく感じが気持ちいい。
反面、独特の緊張感もある。途中二回和音をとちる。指まわしがもたつく。詰まりながらも、弾ききる。最後の和音群は情感を込めて弾けた。

〜弾き終わり〜
拍手をいただく。お辞儀をして場を後にした。
あらためてピアノから休憩スペースを見てみると、椅子の設置が全てピアノの方向を向いていた。構造が、簡易ステージと客席、という感じ。椅子からピアノに向かうまではかなり距離があるため、発表会のような雰囲気があった。
上階のスペースながらも、ピアノを弾きに訪れる方、ピアノを聴きに訪れる方は絶えなかった。
ストリートピアノが近隣の方の生活に根ざしていると肌で感じた。


〜🍴〜

嵐山 豆腐料理松ヶ枝


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