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神田川・秘密発見の旅 後編33 銭形平次を追いかける、神田明神の謎をさぐる

後編33 銭形平次を追いかけ、神田明神の活動をさぐる

 明暦3年(1657年、将軍は代替わりして家綱時代になっていた)の大火後の地図では旅籠町、湯島一丁目から六丁目、さらにその先に本郷一丁目があり、ここにも六丁目まで続く町人地がある。
 神田明神の近辺に崖地、空地なども見える。いずれにしても銭形平次の住まいの明神下はこの辺り一帯のどこかだったと思われる。

 ついでながら、湯島三丁目の先に藤堂大学頭屋敷跡の空き地があって、神田川寄りに「お茶の水」の湧水が2ヶ所地図に書き込まれている。
芳賀氏の説明では
「神田山すなわち本郷台地を開削して、平川の放水路としての神田川が姿を現した
 のは元和年間、台地を切り通せば、断面の含水層から湧水するのは普遍的な現象
 です」と書いている。
「豊富な水量と水質に恵まれた水にあたったため、「御」を付して将軍専用とした
 のでしょう」と書き加えている。
これがお茶の水の名前の由来となっている。
お茶の水という地名が存在していた訳ではない。

このアイテムの多さは尋常じゃない

 それにしても、神田明神の活動は実に意欲的で驚く。
 先ず、ハードだが社殿や拝殿、それを囲むようにして社殿裏側に幾つかの
摂末社(セツマツシャ・・摂社・末社の意)が配置されている。江戸神社、
魚河岸水神社、小舟町八雲神社、三宿・金刀比羅神社、末廣稲荷神社、浦安稲荷神社、大伝馬町八雲神社、合祀殿がそれらである。

本殿では昇殿参拝、お祓い、御祈祷がある。商売繁盛、縁結び、身体健全、お宮参り、七五三参りなど、取り揃えているが、初穂料は10,000円から。
時間は約30分。一ノ宮の大黒様石像、二ノ宮のえびす様尊像、力石、先述した社殿右手の平次の碑。

御神籤のアイテムも多い
こういうアイテムは若者向けだろうか

 祭祀殿・資料館(1998年)は1階が祭祀殿、2階は資料展示、3階は神宝の展示室で入場料は300円。御朱印は通常品と数量限定の特別品、月替わり品がある。御朱印帳も販売していて、一般ものとアニメとコラボした「ラブライブご朱印帳」「魔法少女まどか⭐︎マガキ御朱印帖」がある。デザイン、サイズ、色も各種揃っている。「[新編]叛逆の物語 ほむらVer.」はテレビを見ない、アニメを見ない人には理解が及ばないバージョンで難しすぎる。御朱印の受付は文化交流館1階。初穂料は300円だが、書き置きしたものが授与される。

薪能を開催していて、入場・鑑賞料も半端ない

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