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掲示物に働いてもらって無敵になる2

無敵というのは誰も相手にならないような凄まじい 力を持つことではなく、
そもそも敵がなくなるような生き方をするという風に言った
偉人の方がいます。
これは、仕事を早く終わらせて自分の生活を豊かにする
上手な「並」の先生の生き方に通じます。
自分の知っている上手な「並」の先生は、こういう生き方の達人です。
今日はその達人の技を1つ 紹介したいと思います。

前回掲示物をうまく使う方法を以下のように紹介しましたが
もう少し掘り下げていきます。
未読の方もわかる内容ですが、もしよかったらお読みください。

「みんなが納得しそうな目標やみんながいいなあと思うような目標をわざと
 紙に書いて自分が見やすいところに提示する。」
こうすることである程度、上司に質問される範囲を狭め、答えやすくしたり
上司の趣味嗜好のパターンを理解しやすくするというメリットが
あることを述べました。
実は同僚にも同じ硫黄な効果はあるのですが、もう少し違った見方をすると
さらにメリットがあります。
今回はそんな話です。

みなさんの会社には勤務評定という言葉がありますか?
実は学校現場にはこれが結構いやな位置にあります。
というのも評価項目があるにはあるんですが、そもそも学校現場は
毎年同じようにやっても、様々な要因があって
結果が大きく変わるのはざらですし
なんならその結果も数字として出ないものも多いので
評価指標も実は評価する人の感情などが入ります。
そしてたいがいの場合説明義務があるので評価が「B」なのですが
まれに「A」をつけたいがために
他の人を何人か「C」をつけられることがあります。
教員のこの評価システムは、ツッコみどころ満載ですが
現在これが変わる気配はありません。
それならそこを上手く乗り越えて敵を作らないように無敵になりましょう。

実は自分も評価をつける側になったことがあるのですが
この立場になると評価を提出する先から厳しくチェックを受け
さらに説明をたいへん細かく求められます。
それこそ、普段現場を見ていない人にも説明するので
理不尽だなあというようなチェックも入ります。
これは評価を提出する人もさらに提出する人を
納得させないといけないためで
このシステムの最大にして最悪の時間のかかる部分だと思います。
そのため評価は目に見えないものよりも
説明ができるものの方が説明に説得力が出るので
優先順位が高くなります。
例えば、能力が同じ人でも100回 契約に成功した人と
50回しか契約に成功しなかった人がいたとします。
でも100回成功した人よりも50回成功した人の方が
社内のグループ作りや後輩の指導にずいぶん貢献してたとしても
こちらの方は数字として残らないので評価されにくかったりします。

もうお分かりかと思いますが、
「みんなが納得しそうな目標やみんながいいなあと思うような目標をわざと
 紙に書いて自分が見やすいところに提示する。」
のは、目に見える形で自分が努力することや成果を出していることを
公に知らせるためです。
口頭の言葉だけで言ってる人よりも
紙に書いて毎日それを見て(実際には見てない人もいます)
それをやってる風にした方が、
上司もわかりやすく説明にいれやすいのです。
たったこれだけのことなのですが、効果は絶大で、
今まで人間関係に悩んでた人がいたんですが、
ある程度正しく評価してもらえるようになり、主要なポジションで
力が発揮できるようになりました。

学校では職員室の机の上が一番やりやすいのですが
実は教室や廊下でも効果があって
子どもたちに守らせたい目標を見えるとこに貼っておくと
上司や保護者の印象も良くなります。
これは目標を書いておくことで、
教師のやる気がみえるようになるのもあるのですが、
さらに大きいのは、評価の視点を見る人に与える点だと思います。
つまり目標を書いていると、そこを中心に見るようになるので
子ども達ががんばっている部分に目が行きやすくなるからだと思います。
また大人にも言語優位の人はたくさんいて、そういう人には
目標の言葉が強くインプットされそれについてしばらく話ができるなど
味方になってくださる方が多いように思います。

保護者や同僚などもそうですが、普段あまり会わない地域の方など
会う機会が少ない人ほど、みんなの評価が上がればあがる程
信頼されるので反発されることや、敵を作ることがなくなるし
仮に何か問題があったとしても好意的に関わってくださる方が多いです。
また目標を明示しておくことは、取り組みの証拠と言うか
説明しやすいものにできるので、炎上騒ぎもある程度
早く終わらせることもできます。

良いことばかり行ってきましたが注意点もあって
目標が作った時点で終わらないように
レベルに合わせて変えていきましょう。
同じ目標だと子どもの意識が薄くなっていくし
子どもの実態とずれてしまうために指導や評価につながりにくいです。
また4月の新しいチャレンジしている時期と12月頃の後半戦で
まとめに向けて進む時期のものとは 目標の質が変わって当たり前。
ここが適切にやってないと、子どもが成長してないという風に取られて
評価にとって逆効果になったりします。
掲示を定期的に見直すことや目標がどの程度達成できたか
ということを見ることでこれは防げるかと思います。
そういう意味でも目標を掲示して見えるところに置いておくというのは
敵を作らないいい方法だと思いますので ぜひ皆さんもやってみてください

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