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上手な「並」の先生は話しすぎない


新学期が始まって おそらくほとんどの教室で
新しいルールを定着させようと 先生方は子どもたちに
お話をしていると思います。
しかしそのほとんどを見てみると大きく2つに分けられると思います。
細かく説明する 先生と あまり話をしない先生です。
細かく説明する先生にも名人と言われるような人はいますが
意外に上手な「並」の先生はあまり話をしないように思います。
どうしてそうなるのか 今日はそんな話をしたいと思います。

前年度のルールを踏襲してるから

上手な「並」の先生は 比較的新しいことに挑戦されるよりも
前年度の延長線上にいることを狙っておられるように思います。
そのため 子どもたちに 「前の年はどんな風にしてたの?」 っていう
ところから聞かれて「では同じようにやってみよう。」という風に
するので 説明が必要なくなります。
一見 これ学年に合わせた活動になってるかと
質問されるような気がするのですが
実は実際 やることは同じでも求める 質を上げておられたり
1つ 成功したらさらにレベルをアップされて活動の内容を
変化させられたりという風に色々学年に合わせて変えることもできます。
上手な波の先生は話さないのではなく話す必要が
ないような状況を作っておられるのかもしれません。

基本的に子供の方に主導権を渡すから

新しいクラスがスタートする時に今までの先生だったら
教師主導でこういう風にして欲しいという風に言うのですが
おそらく 上手な波の先生は子ども同士に決めさせたりします。
例えば 健康観察をする場合どんな風にすると
みんながやりやすい だろうかという風に話を振れば
子供たちが いろんな意見を言います。
全て聞いて 先生は最後にまとめるだけ。
そのようにしてクラスのルールを作っていかれるように思います。
これも一見 非効率的に見えるのですが子どもの実態にあった
活動かどうかというところに関して言うと
教員が見取って 全員に合わせたものを作るよりも
そもそも 子ども同士が相談してルールを決めたものの方が
子どもの実態によく合っており
また自分たちで作った約束なのでルールを守ろうという
意欲が格段に高いと思います。
上手な「並」の先生はこの辺も子どもに任せることで
自分の話が結果的に減っているんだと思います。

ICT を利用したり 文章で説明したりする

よく学級のルールを決める時、突発的におこったことに対して
口で説明したり ルールを決めたりということが多いのですが、
上手な 「並」の先生は さらに1枚上を言っていて
そういう 混乱が起こらないように前もって
紙にまとめた文章や スライドを用意してうまく物事が進むように
子どもたち自身が確認できるようなものを用意しています
また 準備物や 提出物などやって欲しいことを説明すると
時間がかかるし 教師 手動になるので
文章や スライドを用意することで子どもたち同士で確認させます。
具体的には子どもたちが 読む 時間を与えたり
実際に 音読してみたりという風にして
最後にどうしたらいいかなというように先生が確認されるというものです。
上手な「並」の先生は 話す 時間よりも子どもたちが
考える時間の方を重視しておられます。
その経験がきっと子供たちのこれからの生きる知恵につながるからです。
低学年であるからこそできる範囲を限定してなるべく
たくさんさせておられるような感じ もあります。
もちろん 高学年には より高いレベルで確認をさせるような
場面もあっていいと思います。
この辺も上手の「並」の先生は上手にやっておられます。

まとめてみると 上手な「並」の先生は話さないのではなく
なるべく 教師が話してる時間を子どもたちの考える時間や
活動する時間に回しておられるような気がします。
結果的にそれらの活動が子どもの力に変わって
おそらくいい結果に繋がっていくのだと思います。
この辺も上手な「並」の先生に我々が習うことはたくさんあるようです。

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