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RISE WORLD SERIES 2023 1st Roundの雑な感想 エクストラR編

 先日(2023年7月2日)、エディオンアリーナ大阪にてRISE WORLD SERIES 2023 1st Roundが開催されました。
 presentsがCygamesからABEMAに変わってから初めての大会になります。

 その大会についての雑な感想ですが、だらだらと思いつくままに書いていたら、前編、中編、後編でまとめることが出来ず、こちらはエクストラR編になります。
 感想というよりほぼ雑談です。そもそも全編通して雑談なんですけど、今編はより顕著です。
 さすがにこれで終わりです。

 前編は↓

 中編は↓

 後編は↓

 前中後編全て読んでくださったうえに、このエクストラR編を今まさに読んでいるあなたには全身全霊で感謝をささげたいですが、一言だけ言わせてください。

 「暇かよ」

  誰だ、今「お前や」て言ったの。

田丸 辰(TRY HARD GYM)vs ペッシラー・ウォー・ウラチャー(Wor.Auracha)


 RISE WORLD SERIES 2019 -61kgで優勝した白鳥は最終枠で本戦出場しました。
 WORLD SERIES 2019のひと月ちょっと前に行われた秀樹vs白鳥大樹のライト級タイトルマッチの勝者が本戦出場出来る予定になっていて、秀樹が3Rに負傷したことにより白鳥大樹が王者に。
 そしてそのままRISE WORLD SERIES 2019 -61kg本戦出場が決まりました。

 RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgで優勝した風音も最終枠で本戦出場しました。
 選抜マッチで対戦予定だった大﨑孔稀の欠場(新型コロナウィルスの影響)により、戦うことなく本戦出場に。

 やはり、こういう半年間くらいかけた長期のトーナメントを優勝するには実力以外の要素も必要になってくるのかなと思います。

 白鳥は自身と重ね合わせて田丸に注目しているのでしょう。
 最終枠で出場したところや、本命・対抗にも選ばれていない感じとかね。

 当時、風音は8番人気で、白鳥は8番人気ではなかったものの下から数えた方が早かったような記憶です(僕の中では本命チャンヒョン、対抗セクサンでした。この2人の決勝は見たかった)

 ただ田丸は本命・対抗ではないものの、上位人気の馬でしょう。
田丸が準決勝進出すると予想していた人は多かったと思うしね。
 それと白鳥・風音は何らかのアクシデントにより本戦出場(秀樹は試合中に負傷。まあアクシデントではないけれど。風音は対戦相手の欠場)
 1回戦では延長判定勝利と際どく準決勝進出したのに比べ、田丸は風音に完勝して本戦出場を果たして、1回戦も1RKO勝利。
 結構違いはありますね。

 田丸のスタイル(今までの)を好きな人もいますよね。それは全然いい。
 人には好みがあって当然だし。
 ただ田丸本人が、倒せる選手になりたい、倒しに行くとか言ってる訳です。
 言い続けて4年5カ月(その間、ダウンを奪ったこともなし)

 一番はスーパースターになりたいと言っていること。
 井上尚弥、堀口恭司、那須川天心、武尊が仮に4年以上ダウン奪ってなかったとして今の人気を獲得しているかって話でさ。

 対格差のあるクンスックノーイ相手にダウンも奪えず判定勝利だったので、今後もこの不名誉な記録は伸び続けるだろうと確信していました。
 なので、3年半KO勝利のない(ダウンは奪っている)風音との対決も、どうせ無風で終わるだろうなと思っていて、特に興味もなく能面みたいな顔をして見てました。
 試合前までは。

 しかし、いざ試合が始まると田丸の距離がかつてないほど近い。
 今までの田丸に巧さを感じることはあっても、強さを感じたことは無かったのですが、このときの田丸は巧さを失うことなく強さがありました。
 結果、倒すことはできませんでしたが(まあ風音だしね)
 このとき、かなり久しぶりに(大変失礼ながら)田丸の次戦を見たいと思いました。

 勢いそのままに、本戦でKO勝利をするのですが、このKO勝利だけで田丸覚醒というのは早計のような気もします。
 相手はムエタイでは実績はあるものの、肘無しキックルールは初の選手だしね。
 ただ、前試合の風音戦と合わせると覚醒しだしたかもとは言えるかもしれません。以前より力強さが増したのは間違いない。

 仮に準決勝の大﨑一貴に勝利することがあれば、田丸がそのまま優勝するんじゃないですかね。

 仮に準決勝で敗退したら、次戦はフライ級の防衛戦で松本天志と対戦することになると思うんですけれど、階級を落としてもこの強さを維持していて、松本天志からKO勝利するようなことになれば、また新たなRISEの絶対王者が1人誕生することになります。
 

 あと蛇足ですが、田丸がTHEMATCH前に武尊のスパーリングパートナーを務めていた件に関しては僕は当時それほど何とも思わなかったです。



 田丸が「なんでわしはRISE合宿に参加できんのじゃあ!舐め腐ったRISEも天心も覚悟しておけよ!武尊さん!わしにスパーリングパートナーをやらせてつかあさい!」
 て言ったわけじゃないからね。

 おそらくHIROYAと武尊との関係性からだと思うし、それ言ったら天心も金子とスパーリングしてたでしょ(笑)
 確か何かのインタビューでK-1のチャンピオンクラスとスパーリングしているとか言ってた記憶あるし(ちょっと曖昧ですけど)
 絶対金子じゃん(笑)

 天心はSNSにそれを上げなかったけど、仮に「ぱわ」とか書いてUPしてたら、武尊ファンもブチ切れてたんじゃないかな(笑)

 勿論、SNSに上げた武尊のことも悪いとは全く思わなかったけどね(SNSお休みしてたはずじゃなかったっけとは思ったけど笑)

 ほんの少し思うのは、HIROYAもしくは田丸が、SNSには上げないで欲しいって武尊にお願いしても良かった気はします。

 THEMATCH2022はあくまで天心武尊の大会であり、団体対抗戦はおまけかもしれないけれど、一応両団体選手もバッチバチなんだから(表面上は)、楽屋裏じゃないけれどファンに対してそこは貫いて、盛り下げないことも大事だとは思う。
 仮に裏で練習していようとも。

 中村寛とレオナは過去に練習したことがあって、面識があったにも関わらず会見で中村は仕掛けたでしょ。あーいうの嫌う人もいるけど、僕は偉いと思ったよ。

 この辺りの機微が若干欠落していることが、なんかトライハードジムだなぁって思います。

 大雅の「2試合でタイトルマッチまで持っていきたい」や「チャンヒョン待ってろよ」もそう。
 別にアピールすることは間違ってないけどさ。あくまで願望だしね。
 でも、なんだかなーって感じですよね。
 トライハードジムだなぁて思います。

 一馬が試合できない理由はわからないけど、仮に一馬が今年中に試合できるなら、一馬の都合に合わせて欲しいと思うし、そもそもまず落とせるの?っていうのがある。
 一馬サイドが暫く試合が出来ないっていう場合も、前回のなんて大雅の不戦敗みたいなものなんだから、常陸飛雄馬の前にせめてもう1試合挟むべきだと思う。
 現在、連勝中の藤井重綺澤谷大樹とかね。

 僕の中では、大雅の戦績ってRISEの60kgに関しては
 1勝(延長判定)1敗(不戦敗)
 ていう認識なのでね。

 今回の感想記事の前編で、計量オーバーや減量失敗をした選手は、試合をして、実績を積み重ねて信頼を勝ち取っていくしかないって書いたけど、試合を飛ばしたことをまるでなかったことにするのはさすがにどうかと思います。

 まあ組まれたら絶対見るけども(笑)
 

 あれ、誰の話だっけ?

 

志朗(BeWELLキックボクシングジム)vs ルベン・セオアネ(Muay Sapein)



 ルベン・セオアネ強かったですね。大会総括で伊藤代表が8月のリザーブに入れたいと話していました。準決勝誰も欠場しなければ(頼むから誰も欠場しないでくれ)相手はリザーブマッチで勝利した政所かな?
 仮にルベン・セオアネvs政所仁が組まれたら、かなり楽しみなカードですね。

 難しい判定だったとは思います。
 あの判定をみて八百長だとか言う人には2度と格闘技を見て欲しくないけれど。

 僕は30-29で志朗でしたけど、ドロー採点の人もいるだろうと思いました。ルベンの勝ちはないと思ったけど、絶対あり得ない判定とも言えないかな。

 志朗の課題なんでしょうね。

 志朗はRISEに来てから(肘無に転向してから)18戦14勝4敗。
 14勝の内、判定勝利が10勝。
 10勝の内、延長判定勝利が2回、判定2-0で勝利が3回。
 微妙な判定勝利もそこそこありますからね。

 志朗といえば、アスリートっていうイメージが今の格闘技界で最もしっくりくる選手だと思います。
 今大会、普段の階級から1kg落とすことになっても、志朗の計量オーバーを心配した人誰もいなかったでしょ(53kgに落とした時ですら、皆安心していたと思う)
 怪我や体調不良で試合欠場したこともないし(RISE参戦後)、そういう部分では最もプロフェッショナルだと言える。

 この辺、安心と信頼の志朗ブランドですよね。
 家電だったら間違いなく志朗社の商品を買いたい。

 ただ、志朗の試合で怖いなーって思ったことはほぼないかな。
 大﨑一貴や、志朗と同階級の鈴木真彦、玖村将史、金子晃大やそれこそ天心や武尊に感じた怖さが。
 巧いなーとはいつも思うけど。

 志朗が、巧さだけじゃなくて強さとかそういった部分も必要だと意識しだしてからまだ1年も経っていないので、今後志朗がどうスタイルチェンジしていくのかはわかりませんけど、志朗がパンチでKOするイメージってまだないですね。
 ですが、クマンドーイ相手だとカウンターやタイミングでダウンを奪う可能性は(パンチで)大いにあると思っています。

 

原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)vs アンバー・ボイナザロフ(Anvar Muaythai)


 白鳥が優勝したRISE WORLD SERIES 2019 -61kg
 原口健飛はこのときリザーブファイトでした。
 最初から本戦出場が決まっている大雅とは引き分けているし、最終枠の秀樹と白鳥が争っている王者は63kgだしで、当然原口もSNSで出場希望を訴えていました。それはとても控えめで小さな声だったけれど。
 僕も原口が出場するべきだと思っていたし、その当時僕と同じような考えの人も少なくなかったと思います。
 
 このときに原口はRISEに冷遇されているというイメージが出来上がりました。

 ただ、当時の原口は巧い選手ではあるものの、今ほどの怖さはありませんでした。優勝したRoad to RIZIN KICK Tournamentも2戦とも判定勝利だったし。
 仮に2戦ともKO勝利していたら、TEPPENと新宿レフティーという現役RISE王者を擁する(当時)、RISEと結び付きの強い両ジムへの忖度を破壊して、RISE WORLD SERIES 2019 -61kgの本戦に出場できた可能性もなくはない(わかんないけどね)

 結果的にはこの一連の流れの悔しさが(Road to RIZIN KICK Tournamentで優勝したのに開催されなかったトーナメントも)今の化け物じみた強さの原口健飛を生んだきっかけの一つでもあると思います。
 
 影響力のあるジムに所属しているとビッグマッチに辿りつきやすいです。
 どんな世界でも政治がありますから。格闘技に限らず。

 ただ、原口にはそういった要素が微塵もありませんでした。
 大手芸能事務所に所属していないのに、大河ドラマの主演に抜擢されたような感じですね。
 実力のみで今の地位を築いたと思います。

 そういった歴史を知っているので、原口に対しては特別な感情があります。

 今回、僕は若干不安でした。
 原口の勝利は疑わないものの、ほぼ減量なしで試合をする原口とボイナザロフではフィジカルに差がありすぎると思っていたのと(ただでさえ、フィジカルお化けのエリア出身)
 試合前KO宣言をしていたので(あまり原口は倒すって言わない。言わないでKOすることも多い)大阪で暫く勝てていないことで変に気負っていなければいいなと思っていました。

 試合開始前は、判定でいいからね、慎重になとブツブツ言ってたんですけれど、いざ始まったら、原口が強過ぎてあんぐりしている内に終わってしまいました。
 ボイナザロフは過去にボディでKO負けしたこともあり、試合後に腹が弱いみたいな意見もちらほらみかけた。
 そりゃそうでしょうけれど、あんだけ三日月もらいまくって、その後ハイキックをボイナザロフがガードしたあと、間髪入れずにまともにミドルキック貰ったら、まあまあの選手がぶっ倒れそうだけどね。

 この結果によって、1番いい形でGLORYに乗り込むことになりました。
 原口はメインイベンターとして最高の結果を出したと思うんですけれど、もう少し、事前にこのカードを盛り上げることは出来なかったのかなとは思いましたね。
 まあいつものことですが。


些末なこと


 京谷の説明で武尊の名前を未だに出されることに嫌悪感を示していた方がいらっしゃったみたいですね。
 僕は京谷に感情移入しすぎていたので、全くその辺の記憶がありませんでした。武尊の名前なんて出てたっけ?ともう一度入場から見直してみたら、実況のアナウンサーが京谷が入場してすぐに選手紹介として、皇治と武尊の名前出してましたね。
 これ、そんなに不快かな(笑)?

 仕方ないですよね。何かを紹介するときにより知名度のあるものに絡めて紹介するのなんて当たり前の話だし、一応京谷のことを知らない人がいる前提でアナウンサーは話すからね。
 だってSNS上ですぐに「この人誰?」って言う人多いじゃん(笑)

 だから、誰でも知っているであろう武尊や、少なくとも京谷よりは知名度のある皇治に絡めて紹介するんでしょ(まあRISEの第1試合目から視聴している人で京谷を知らない人なんてほぼいないと思うけど笑)

 仮に代理戦争の榊原達也がK-1に継続参戦していたとしたら、試合するたびにアマチュア時代に那須川天心に勝った男って説明しそうじゃん(笑)

 形は違えど、どこにでもある光景だと思いますよ。
 格闘技やスポーツに限らずね。
 
 京谷にとって、武尊は過去に最も売れたCDであってさ、どこに行ってもあの代表曲の京谷て言われちゃう。新曲があっても歌番組で武尊を歌わされる。
 京谷の性格上、冗談にはしているけれど実際は本人が一番悔しいでしょう。
 武尊vs京谷ていうのは「京谷が武尊に勝ったことがある」だけで終わらせてほしくないその後のそれぞれの栄光と挫折の物語があるんですけど、でもそれを説明していたら、試合終わっちゃうし。

 あのロッタンに勝ったとかさ、アマチュア時代にあの井上尚弥に勝ったとかね。言われるんですよ。一流選手はいつまでも。
 それだけ武尊が偉大な選手ってことですからね。

 
 最強RISEはダサいなと僕も思う(笑)
 いかにもABEMAのセンスですよね。

 オラたちもK-1パイセンみたいな超格好いいキャッチコピーに憧れるっす。

 K-1こそ最強とか、二つの至宝が交わるとか。
 くー、しびれるぅ!
 
 後輩には優しくしてください(笑)

 てかパイセンABEMA村卒業しないですよね?

最後に


 集客も視聴者数もまあまあ厳しい数字が出ましたね。 
 正念場だと思います。
 かといってK-1みたいに全23試合ってのもRISEぽくはないし(K-1は最早名物みたいになっているので全然アリだと思いますけど)

 大会前のABEMAの事前番組で青木真也が言った
 「見方の提案がされていない」
 
はその通りだと思います。

 では果たして、それを実行できている国内の団体ってどこかって言ったら
 RIZINとBREAKINGDOWNだけだと思うんですよね(BREAKINGDOWNが格闘技団体かどうかの話はさておき)

 
 先日(2023年7月5日)、超RIZIN2の追加対戦カード発表記者会見が行われました。
 決定したのは伊藤裕樹vsヒロヤ

 このカードなんかは見事ですよね。もう跳ねてるし(7月8日現在、会見の動画が100万再生以上)
 会見をちょっとだけ見たんですけれど、伊藤がヒロヤに対して「頑張れよ。1分」って言ったところは噴き出しちゃいましたね(笑)
 もうどっちが勝っても旨味しかないですよね。

 まずBREAKINGDOWNや朝倉未来を嫌いな人達は、伊藤をめちゃくちゃ応援するでしょう(アウトサイダー出身の伊藤を笑)

 で肝心なのはヒロヤを応援する人達が、伊藤をあまり知らないってことなんですよ。
 伊藤を知らないってことはRIZINを見ていないわけです(DEEPもそう。ヒロヤや西谷以外の試合は見ていないのかな)

 これはバラさんからしたら鉱脈です。
 それもカリフォルニアですよ。ゴールドラッシュの。

 やっぱり進出していかなければいけないんですよ。未開の地に。
 例え民衆から反発が起きようとも。失敗することがあったとしても。
 ファン層を拡大するってそういうことですもん。
 

 BREAKINGDOWNのファンは、格闘技のことを何も知らないし民度が低い的な意見をちらほら見かけたけどさ、そもそも格闘技ファンの民度がバリ低いじゃん(笑)
 僕なんか膨大なアカウントをミュート・ブロックしているのに、それでもゴミみたいなtweet流れてくるよ。
 

 BREAKINGDOWNに出ている連中を格闘家と一緒にするなとかもよく見ますね。
 そうですねー、格闘家は決して、薬物で捕まったり、窃盗で捕まったり、ましてや詐欺で捕まったりとかあり得ないですもんね。

 なんかBREAKINGDOWNを擁護しているみたいだけど、僕はここのところ全く見てないんだけどね(笑)

 でも新規を拡大するということで、例えばBREAKINGDOWNに出場していて、知名度もある人をRISEのリングに上げて(OFGとかで)
試合してもらうっていうのは僕的には全然アリですけどね。

 とりあえず、それなりに試合になりそうな醤油ニキにオファー出してください。
 門口とも交友があるから可能でしょ。


 え、逮捕された?


 (了)



 






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