私は人を誘うことが苦手だ。誘われた人が「迷惑ではないか？」と考え、来てくれても「断りにくいから来てくれたのではないか？」等、恐らく余計な事を考えてしまう。

誘われても同様に「近くにいて話が聞こえていそうだったから誘ってくれたのかな？」等、色々と考えてしまう面倒くさい人間だ。

自分から誘うにはとても勇気が要り「断られても用事があるんだなと思える人=私の定義する友達」しか誘えない。そして、友達はかなり少ない。

最近、娘の療育で知り合った方と久しぶりに会う機会があった。

彼女とは去年の療育で子どもが同じクラスだったが、今年はクラスが違うため会う機会がなく、お子さんの WISC と呼ばれる知能検査で療育機関を訪れていた。 

去年、私の中では「知り合い=自分からは誘えない」に分類されている人だ。

今年のクラスのママ達は初めから仲良しグループが出来ていて話しにくい事。ランチに誘ってみても反応がイマイチだったことを話してくれた。

「私だって勇気を出して誘っているんだから、反応悪かったら傷付くよ」

そうなんだ！何気なく誘ってくれているように見えたけど、勇気を出していてくれていたんだ！

話しは弾み、変わっていく。子どもの話し、幼稚園の話し、お薦めの公園の話し。

彼女の家の近所に桜の綺麗な公園がある。去年行ったんだと話すと「何で連絡くれなかったの？声かけてよ～！駆け付けるから～！用事があったらごめんだけど」と言う。

去年、話した時も同じ事を言っていた。去年はその言葉を信じる事ができず、連絡が出来なかった。

そうか！「誘えない」と言うことはその人を「信じていない」のだ。友達かどうか以前の問題だ。友達でなくても人として信頼できる人はいるのに。

今年の春は彼女を誘ってみよう。信じられそうな人は信じてみよう。一歩、踏み出してみよう。私も勇気を出そうと心に誓った。