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地方公務員を早期退職後、初めての確定申告が完了した(e-tax)けど、苦労した点を書く。


2023年退職した人は、今年初めて確定申告する

地方公務員を早期退職して、その次の年にやらなきゃならない大仕事が、これだ。
同じような境遇の方々も、今までは年末調整で済んでいたでしょうから、それは戸惑うことでしょうよ。
(住宅控除を受けている方は、過去に1度ぐらいは確定申告を経験ずみのはずだ)

かく言う俺も、過去に確定申告したことは1度きりであるから(投資の損失繰り延べ)、貴兄諸君と、条件は一緒だ。

今回からは電子申告システム(e-Tax)を利用する。
在宅のまま、データのやり取りだけで確定申告を完結させるのだ。
一切の書類提出不要。源泉徴収票とか保険料控除の証明書とかを、添付したり、画像ファイルにする必要もなし。

まあ、やってはみたんだけど、どうにか終わらせはしたたけど、ちょっと苦労したこともあるんで、注意事項などについて報告する。

前提条件(俺の場合)

2023年3月末地方公務員早期退職
その後無職(ネット内職でちょっと報酬あり、でも経費で赤字w)
扶養家族は専業主婦の妻のみ
健康保険は働いていた時の保険制度「共済組合」に任意継続加入
国民年金に夫婦で加入
マイナンバーカードあり
スマホでマイナポータルが使用可能
パソコン使用可能

確定申告の必要性

所得税の還付

昨年3月に退職した人が多いと思う。
1~3月分の給料を貰っているはずだし、所得税を差し引かれているはずだ。
大概の場合、所得税は払い過ぎになっているので、還付してもらう
俺は余計な税金は一切払わない主義なので、一銭たりとも、まけることなくきっちり返してもらうw

住民税の申告

市の広報で、住民税の申告についてお知らせがあった。
確定申告をしておけば、住民税の申告が要らない
所得情報が税務署と市町村で共有されるからだろう。

国民健康保険の軽減

今度の4月に共済組合の任意継続をやめ、国民健康保険に切り替える予定。
所得額が一定以下になるのであれば保険料が軽減される。
ただし、申告しないと軽減は受けられない

必要なもの・環境を準備

電子申告にはマイナンバーカードが必要。
医療費控除を夫婦二人分計上する場合、妻のマイナンバーカードも必要。
次にマイナポータルが利用できるスマホ。
スマホのみでも申告はできるが、画面が小さくて入力に苦労するので、パソコンがあれば利用したい。
源泉徴収票を撮影して自動入力する機能があるけど、保険料とかは結局、手入力せねばならず、あまり便利とは言い難い。

必要な書類を整備

電子申告をスムーズに進めるために、必要な書類を事前に揃える。
まずは源泉徴収票。退職後、1~3月支給分の源泉徴収票が自宅に送付されているはずだ。
社会保険等控除関係。国民年金控除証明書、共済組合・職員互助会に任意継続加入しているので、掛金支払いの証明書(納付書の切れ端w)
あと、あれば生命保険料控除証明書。

必要な’電子’書類を整備(2)医療費控除明細

マイナポータルがついに役立つ時が来たw
年間でけっこうな数、医者にかかっている人には朗報です。
マイナポータルで医療費控除のための明細を作成できることになりました。
自分で明細データを積み上げて作成する必要がない。
配偶者(うちの場合、妻の)分の医療費控除も計上したい場合、妻のマイナンバーカードと、電子証明パスワードが必要(スマホで打ち込んでもらえw)
マイナポータルの画面がちょっと分かりにくい。苦労するのは、まずここw
はっきり言って、これ絶対先に準備しておいたほうが良いです。

ここまで準備しておけば、まあイケるだろう。

いよいよ国税庁のHPより、確定申告書作成

さて本番である!(間違っても修正できるので、肩の力を抜いて行こうぜ!w)
国税庁のHPに行けば、
確定申告書等作成コーナー というリンクがある。
そこから先の詳しい解説は、すでにいろんな人がいろんなところに書いている。
YouTubeでも動画をUPしている人もいる。
そちらの方をご覧ください。

次に、意外な落とし穴、ちょっと気をつけなきゃいけないところ、分かりにくかったところを書く。

【注意事項!】

「次へ進む」ボタンを見逃すな

パソコン画面の設定にもよるでしょうけど、一番下の「次へ進む」ボタンが見えないと、変なボタン押して同じところを堂々巡りする。
俺はこれで何度か失敗した。
画面表示の拡大縮小設定で全部見えるようにしておけば良かった。

スマホアプリQRコード読み取りボタンが出てこない問題

システムログインにスマホを使う場面があるんだけど、パソコン画面上のQRコードを、スマホアプリ「マイナポータル」で読み込むわけです。
ところがマイナポータルの画面に読取りボタンが表示されない。
いや実はちゃんと出てくるんだよ。

 スマホのマイナポータルアプリを起動
 ↓
 一番最初の「登録・ログイン」「ログインせずに利用」と表示された画面の一番下、
 真ん中に
「読み取り」ボタンが出る。
 ↓
 押すとQRコード読取りのカメラが起動する

アプリに慣れた人が、つい癖で、うっかり先にマイナポータル自体にログインしちゃうと永久に読取りボタンが見つからない

社会保険料控除の入力欄で迷う

共済組合掛金と職員互助会入会金を、それぞれどの欄に入力するのか、ちょっと迷う。
入力完了後、申告書出力画面で各欄の文言が違っていて「?」となる。
多少間違っても金額に誤りがなければ大した問題ではない。
それっぽいとこに入れておけ。

 まとめ

なんでこんなに大変なのか

午前中を使って申告を終わらせたけど、迷いに迷って3時間ぐらいかかった。
元行政職員(事務方)の俺がコレなのだから、そうじゃない方々はドエライ苦労することだろう。

なんでこんなに大変なのかって言うと、正直、システムとしては完成度が低いからです。親切設計とはいいがたい。

確定申告のマニュアルは退職時についてこないので、全部自分で調べてやるんだ。

しっかりと下準備をして、申告手続きに臨むのが吉。
電子申告が嫌なら、申告書を国税庁HPで作成して印刷、他の証拠書類などと一緒に郵送してもよかろう(昔風のやり方)。

最後にもう一度言う(しつこけど)

・スマホのみでも申告できるが、パソコンとセットの方が心強い。
・医療費控除はマイナンバーと連携した方が楽(ただし操作が面倒くさいので医療費控除が無ければ連携は止しておいた方がいい)
・「次へ進む」ボタンが画面の一番下で見つかりにくい。

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