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失われた若さを求めて

体験に通っている事業所に、Nさんという、それはそれは可愛らしい女の子がいる。
年は10代、いってても20代前半だろう。
美形、という意味ではない。
小柄で細身、黒髪のショートカットに、どちらかと言えばあっさりした顔立ちをしている。
お肌は雪見だいふくのように白く、頬はピンク色。
なんともキュートな女の子だ。

あぁ!わたしも30くらいまで、あんなお肌だった!と思う。
白い肌に、ピンク色のほっぺた。
けれどあの頃は、どんなに周りに
「お肌がキレイ」
と言われても、内心
「そこしか褒められない。
ブスってことかなあ」
なんてひねくれていた。
それもまた、若さだったのかも知れない。

ときどき、Nさんを眺めて見とれてしまう。
なんて可愛らしいんだろう。
お肌がキレイって、なんて素晴らしいことなんだろう。

事業所には、若い女の子が何人もいる。
10代から20代、そんな若い女の子たちが、プログラムのカードゲームのときなど、わたしのような50女にも話しかけてくれる。
声をかけてくれる。
いい雰囲気の事業所だ。
頑張っていこうと思う。

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