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RAMラッシュ杯使用 ロイヤルデモンズデッキ(悪魔族デッキ)と思考あれこれ



はじめに


 皆様お久しぶりでございます。サイキです。初のノートからだいぶ時間が空いてしまいました。オフ会のあれこれについて書こうと思っていたらオフ会の準備が始まりオフ会が終わっていました。何を言っているか信じられねーと思いますが自分も信じられないです。オフ会についてのノートはまたの機会に。

 さて、ではなぜまたノートをまた書こうと思ったかと言いますと、タイトルにもありますように、RAMラッシュ杯というラッシュデュエルの非公認大会(とはいえ規模と内容は超充実!)にて、優勝いたしました。
 忘れないうちに、そして悪魔族デッキやラッシュデュエルに興味のある方へ向けて、少しでも自分に出来ることがあればと思い、現在に至ります。
 自分でも説明しづらい、感覚による箇所もあり、文字面にするとわかりづらい箇所もあるかとは思いますが、何卒よろしくお願いいたします。
 前回のデュエルに関する自分の考えをまとめたノートもご一読いただけますと幸いです。基本的な考えについてはこちらで書いています。


レシピ


 こちらが第三回RAMラッシュ杯にて使用したデッキになります。

エクスキューティーに近いものを感じる


 ロイヤルデモンズと名の付く悪魔族モンスターを中心としたデッキです。
 2024年1月現在、悪魔族デッキは強いデッキと言われていると思います。
 書いていて嬉しすぎるこの悪魔台頭時代。そもそも大きく分けて悪魔族デッキは3つのカテゴリーに分かれていると判断します。
 それぞれに名前を付けて区別するならば1つ目が6軸。2つ目がエコー型。3つ目が焔魔モンスターを主軸としたマキシマムモンスター採用型です。
 簡単に説明しますと、6軸とは、レベル6モンスターを採用している関係上、相性の良い「サタニウスの宝珠」(以下サタニウス)によってドローを重ねているスタイル。
 エコー型は「ロイヤルデモンズ・エコー」(以下エコー)を採用し、レベル7の悪魔族モンスターを採用しつつ、エコーの発動を狙い、盤面を整えるタイプです。
 最後のマキシマム型は、悪魔族デッキではあるもののレベル10、マキシマムモンスターといった最初の2つとは大きく異なる要素が絡んできますので別種のデッキの認識でも良いかと思います。
 ただし、6軸もエコー型も似て非なるデッキです。どちらも試しましたが、動かし方が全く違うので興味のある方はぜひ二つとも組んでみて遊んでみてください。なんなら焔魔も。悪魔族の可能性は無限大です。同じ種族のデッキでこうも違うのかと、きっと対戦とはまた違う面白さがあるはずです。
 さて、少し逸れましたが今回自分が使ったのは上記の3つのどれでもありません。レシピの通り、ドローは「傲慢な壺」にして、罠カードでの妨害と展開を主とした「傲慢型」あるいは「罠型」です。
 前述のとおりこの構築にする前に、6軸とエコー型は試していましたが(型として違いすぎるのでマキシマム型は以後割愛します。あとまだまだ練ることが出来ておらず真価を把握できていないため)、どちらも対戦中、少し歯がゆい場面がありました。
 6軸のキーとなるサタニウスは「レベル6のモンスターがいる」+「手札のモンスターを1枚墓地へ送る」ことで2枚のドローが可能です。
 エコーは「墓地に守備力0の悪魔族がいる」+「手札を一枚山札の下に戻す」ことで墓地の特定のステータスの悪魔を特殊召喚できます。
 どちらも、構築によって特化させることで実行できなくはないカードです。しかしながら消費が激しい。極端に言いますと、カードを得るためにカードを使用していることは否めません。ミラー、つまり悪魔族デッキ同士の対決では、この物量差で負けることが多々ありました。
 悪魔族を意識しつつ、他のデッキにも引けを取らないために、現環境で勝つにはどうしたら良いのか。そう考えている時に、ある日巡り合ったのが「傲慢の壺」(以下、傲慢)を採用した構築でした。目から鱗でした。革命だと思いました。この構築を極めることができれば、主流の2つの構築に引けを取らない、あるいはそれ以上の強さになりえる。そう思い傲慢を採用した構築を考え始めてから、レシピの微調整を何度も経て、現在の形に落ち着きました。

採用カードについて

各カードの採用理由は割愛します。大事なところだけ絞ってお伝えします。

ロイヤルデモンズ・ヘヴィメタル
このカードは切り札と言っていいでしょう。能力は申し分なく豪快で、逆転の要素を秘めたラッシュデュエルらしいカードだと思います。伝えたいのはなぜ2枚の採用かというところ。
 結論から申し上げますと事故率を下げるためです。
 自分が信条(に近い何か)として、どんなデュエルでも、どんな神でも「ルール」には勝てないと思っています。原作の人形戦を思い出していただけると分かりやすいかと。
 どんなに強くとも。手札事故、上級事故では負けます。それが一番に避けなくてはいけないパターンだと思ってすらいます。最上級モンスターが5枚。それがこのリストでも事故率のラインだと判断しました。そのため採用は2枚となっています。
 また、「ロイヤルデモンズ・プログレッシブ」(以下プログレ)の方が多い理由につきましては、相手の伏せカードに対応できる+「無貌のカルドサック」で攻撃力の補強ができ、攻撃力2800のアタッカーとなるため、最大枚数の採用としました。

マッドレア・アクエラ
 エクスキューティー使いとしては天敵ですが、こと採用する側とすると非常に頼もしいカードです。一番の採用理由は6軸悪魔への対抗手段、二番目にその他レベル6モンスターへの対応策(ブラックマジシャン・ガールやエクスキューティーモンスターなど)、三つ目にモンスターの数を少なくして攻撃回数の補強をすることです。
 三つ目の意味がようわからんと思いますが、こちらは「エクスキューティ―・ライディング!」(以下ライディング)とのコンボを前提とした思考になります。ライディングはその効果の内容上、モンスターゾーンに空きが必要なカードです。かといってモンスターを三体出さないのも攻めあぐねて勝機を逃しそうで嫌ですよね。
 そこで必要になってくるのが攻撃回数を増やせるアクエラでした。モンスターゾーンを開けつつきちんと相手の盤面を更地に出来る優秀な効果です。(なお、ライディングと「亜竜地獄」を引けていたら3体盤面埋めていいです。傲慢でわりとこれらのカードが揃う事は多々ありました)
 注意するべきはプログレやロイヤルデモンズ・エリートアンプの効果を使うと攻撃できません。プログレッシブが永久凍結でデッキ下に凍った後に出すパターンがちょくちょくありました。
 また、前述のロイヤルデモンズ・ヘヴィメタルは相手のモンスターの数を減らす効果です。相手のモンスターが2体以上でないとアクエラは効果が発動できませんので、相手がモンスター2体の時は注意しましょう。先にアクエラ、そのあとでヘヴィメタルです。

最強旗獣 ボルトライコーン(以下、馬さん)
 今大会MVPです。後攻1ターン目はもちろん、単騎であればいつでも使える万能感と、デメリット無しという強さ。更地になった後にドローした時の安心感たるや。
 1枚デッキトップを落とせるのも強みです。レジェンド・マジシャンが落ちればレジェンド・ストライクでもう一枚剥がせるドン。
 伏せ一枚ならこの馬さんだけで対処できますし、馬さんで封じた後にプログレで確実に割るのも有りです。
 また、闇魔法使い族モンスターを主軸としたデッキに対しても1枚発動を封じることができるのは大きいと思っています。(魔力抽出があるので確実に封じることが出来ることは出来ませんが)    また、言わずもがな傲慢を使っている都合上ゴースト・サイクロンよりも相性がいいです。

採用検討カード


以下、採用を検討したカードになります。

絶望狂魔デッド・エンド
 直前まで1枚採用していました。なるべく早く召喚ないしは墓地に送りたいところ。その後ライディングにて蘇生し、相手モンスターを破壊しまくる優秀な悪魔族です。
 後半戦に輝くカードですが、そもさん後半まで戦う機会が少ないだろうという読み、そして事故率の軽減のため抜けました。
 サンセットリバースの登場後、伏せられた魔法罠が割れない環境が来たらプログレと交代する説はあります。

守備封じ
 サイドデッキに投入を検討していました。2本目で後攻の場合(相手が先行を獲るか、自分から後攻を獲って即試合を終わらせに行くパターン)に裏守備モンスターを起こしてヘヴィメタルで破壊して攻めるプラン……でしたが、ヘヴィメタルの採用枚数の減少に伴い抜けました。



苦戦したカード

良いところばっかり書いていてもバランス悪い(?)ので使われて苦しかったカードを備忘録もかねて記載します。

シードラゴンナイト
罠を使って戦う都合上、墓地に落ちた罠はほぼ割られる。デーモン・ウォリアーがランダムに3枚落としてしまうこともあり、かなり刺さった。

ブルー・トゥース・バーストドラゴン
ライディングで打点を下げようがこっちを一掃してくるのは非常に強い。一掃ついでに打点上がるし。永久凍結が刺さるのが救い。

永久凍結
かなり採用率が高かったと思われる25打点メタカード。このカードを発動されないようにボルトライコーンでまず1枚防ぐ、というプレイもあった。

終わりに


 デッキの組み方は自由です。誰かの構築を真似るでもよし、ストラクチャーデッキを改造するのもよし、好きなカードを活躍させるためにそのカードに特化させて組むのもよし、いろいろな組み方、遊び方が出来るのがこのゲームのいいところだと思います。
 お伝えしたいのは、この自分の構築が「最終地点」だと思わないでほしいという事、そして自分でデッキを組むことの楽しさ、面白さを忘れないでほしいということです。
 自分は誰かから構築を聞いてもとりあえず「一意見」として受け取ります。その後、試してみて、試行錯誤の末に結論を出します。今回の傲慢型も、構築かなり悩みました。特に罠の採用は本当にコロコロ変わりました。その過程が面白く、勝っても負けても血肉になっていたと思います。
その果てのメインデッキの構築、ボルトライコーン等の採用に至ります。楽しんで強くなれたらこれはもう、幸せです。

構築は見ればわかりますが、思っていることは言葉にしないと伝わらないなと、当たり前のことを改めて理解するこの頃です。言葉にして何かしら伝われば幸いです。
 ラッシュデュエル、本当に良いルール、良いカード、良い人たちでいっぱいです。
 皆様、これからもどうかよろしくお願いします。

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