私の体験談 ②

何度か通っていると、
「仕事辞めたらどれくらい生活出来る?」と
聞かれた。
私は卒業してから今の職場しか知らなくて、
転職経験も退職経験もない。
そもそも、生活が出来る出来ない以前に、
夫にも内緒にしていたので辞めれない。
今の仕事が好きだからとか、
適当な理由を付けて辞めれないと伝えると、
「今の仕事は合ってないって視えるのよね。
本当に心から仕事してる?
嫌な事はしなくて良いの。
自分の心に従うのが大切。
ここにいる皆(長くいる人だけ)仕事を辞めて
自分の好きな事(そこでの活動)だけをしてる。
だから幸せそうな顔してるでしょ」と
言われた。
収入がなくなると困ると言うと、
「旦那さんがうるさいの?
ここの皆はそんな理解のない旦那は
自分を不幸にするだけだと
自分を大切にして離婚してるわよ。
それでも生活出来てる。
ここでの活動で本来の自分を
取り戻してる」と言われた。
それでも私は仕事を辞めなかったら、
修行という名の合宿に行った
メンバーを皆の前に集めて、
その時の会話を楽しそうにし、
私と同じく行かなかった人達に疎外感を与えた。
それに耐えきれなかった人は
仕事を辞めた人もいたし、
私のように辞めない人もいた。
辞めた人には大袈裟なくらい
「自分の心に気付いたのね」と称賛し、
私のように辞めない人には
「自分の心と向き合ってない」と
説教を受けた。

仕事を辞めた人は当然収入がなくなり、
でもお金は色々な名目で
支払わなければならず、
信者同士の競争心もあって、
ブラックリストに載るほど
借りた人もいた。
そういう人には、
その機会を狙っていたかのようなタイミングで
「あなたは日々頑張ってるから
これあげなさいって御神託が降りた」と
数十万のお金を渡していた。
それが、「お金を祓う(払う)と
こうやって返ってくるんだ」と勘違いさせた。
でもそれもいつまでも続く訳もなく、
払ってる金額の方が圧倒的に多いので
結局は去っていった人も多かった。
「私こんなにお金を使ったのに」と
本音を言う人には、
「そういう卑しい考えだから
お金が戻ってこない」と公開説教をしていた。

今思うと、仕事を辞めさせたり
離婚を勧めたりしていたのは、
外部から余計な情報を入れさせず
その団体に全ての時間を費やさせ、
団体に取り込んで完全に孤立させ、
頼れる相手は自分(代表者)だけだと
思い込ませる為だったと思う。
そしてお金がなくなる頃に
お金(飴)を渡し、
仕事をしたいと言えば
「自分の心に従ってない」と説教(鞭)し、
皆の前で「この人の言動どう思う?」と
公開説教(恐怖支配)。
私も疑問を持ちながらも、
恐怖の気持ちが強くて抜け出せなかった。
ここまでお金を使ったんだから、
いつか幸せになれると思い込んでいたし、
今更後には引けないとも思っていた。

仕事のストレスがあるのは別として、
何も知らない人が仕事を辞めさそうと
してきたら、それは要注意です。

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