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検事、早朝から仕事、するように家事したら家族から感謝されて家計も潤った(その8)

(その6)のつづき。
そうこうしているうちにフライパンのラム肉が焼き上がります。
ガスコンロ左側の火を止めます。
ガスコンロの下の収納引出しから、耐熱ガラス容器を取り出してキッチン台に置きます。
その隣にアボカドが入った弁当を置きます。
ステンレス製のトングでフライパンのなかからラム肉を1切れつかんで弁当に入れます。
通常どおり5日出勤なら、一切れつかんで耐熱ガラス容器へ入れ、もう1切れつかんで入れ、と4回繰り返します。
そしてまた1切れつかんで弁当に入れる。
こうしてラム肉を5日分に分けていくわけです。
もっと合理的で効率的なやり方があるかもしれませんが、考えることなく機械的にできるので作業自体は早いです。
弁当は詰め終わったら食卓に運んで置いておきます。
このアボカド・ラム肉弁当は、かつて読んだ◯◯式◯◯を参考に私が考案したもので、例外的にラム肉が買えなかったときにサーモンを代替品にする場合を除き、もう何年もこれです。
味は悪くありませんが、積極的に美味しいからとか、好物だからとか、そういう理由で続いているわけではなく、ただ昼時に何かお腹に入れなければならないけれど、特に食べたいものがあるわけでなし、今日は何にしようかなどと考えること自体が楽しいと感じることはなく、むしろ自分にとってはムダだから、もう決めてしまっているだけです。
豆腐の味噌汁の日は、豆腐一丁のパックを開け、まな板(野菜側)の上に豆腐をパカっと出し、パックをゴミ箱に捨てます。
包丁を手に取り、豆腐を半分に切ります。
ガスコンロ下の収納引出しを開け、直方体型のガラス製耐熱容器を二つ取り出し、キッチン台の上に置きます。
二つとも蓋を開け、一つに豆腐の半分を入れて蓋をします。
もう半分の豆腐を90度ひっくり返し、三枚に切り分けます。
三枚を重ねたまま元に戻します。
包丁で更に縦に三等分します。
それを90度回転させます。
包丁で更に六等分します。
これが、うちの味噌汁に入れる豆腐のサイズです。
それをまな板の上から包丁でスライドさせて、もう一つのガラス製耐熱容器に入れます。
ステンレス製のボウル小のなかで戻したわかめをつかみ、水を切り、まな板(野菜側)の上に置きます。
水道水を出してボウル小を洗い流し、水切りカゴに立てます。
包丁でワカメを1cmくらいの幅に切り分け、それを揃えて更に1cm角くらいに切り分けます。
それを包丁でスライドさせて豆腐の入った耐熱容器のなかに入れます。
水道水を出して等分にしたネギ一切れをジャバジャバと洗い、まな板(野菜側)の上に置きます。
包丁でそのネギ一切れを縦に四等分し、並べて横にして端からザクザクとできるだけ細かく切り刻みます。
それを包丁でスライドさせて豆腐とワカメの入った耐熱容器のなかに入れ、蓋をします。
豆腐の片割れが入った耐熱容器ともう片割れの豆腐などが味噌汁の具が入った耐熱容器を重ねて持ち、冷蔵庫を開けてなかに入れます。
アボカドを弁当に入れた後に搾ったレモンは、ガラスコップに入れておきます。
アボカドの種を煎じた片手鍋の中身がガラスコップ一杯分になったらガスコンロの火を止めます。
これはウッカリ忘れて煮詰めすぎることがあるので要注意です(とはいえそもそもアボカド煎茶などというものを真似て作る人はおそらくいないでしょうが…)。
アボカド煎茶をレモンが入ったガラスコップに注ぎます。
注ぎ終わったら、水道水で片手鍋のなかに残ったアボカドの種の残骸をシンクのなかに流します。
片手鍋はそのまま水道水で洗って、元の位置に戻します。
アボカド煎茶は、コーヒーを飲みながら語学や読書をする間に冷ましてから飲んでいますが…うまくもまずくもない。
正しくは「うまくない」から「まずい」までの間。
どちらかというとまずい。
薬みたいなもんです。
レモンと合わせると、飲みやすくなるのでそうしています。
この後この日の夕飯のおかず作りを始めるので、たとえば(その7)が続くわけです。

これでひととおり、その日の弁当と夕飯を作り終えます。
まな板に水道水を流し掛けながら、たわしでゴシゴシ洗い、まな板立てに立てます。
調理に使ったその他器具類を洗って水切りカゴに入れて終了。
よく言われることですが、調理に並行して片付けると作業が好転して効率的です。
片付けの時間を惜しんで、つまり(現在バイアスによって)見掛けの進度に心を奪われていると、キッチン台に余計なものが残っていたり、シンクに洗い物が残っていたりするため、結局調理にまつわるさまざまな動きが妨げられて効率が悪くなります。
この点も仕事と同じです。
そうして、作業開始から1時間後の5:30に終了するのが理想です。
が、オーバーすることがたびたびです。
でもそんなに気にしない。
読書や語学に充てる時間が少し減るだけです。
5:30を目安に、洗面台で漂白除菌中のタオル、布巾、衣類を、それぞれ絞って直接、又は洗濯ネットに入れて洗濯機に放り込みます。
夕飯のおかずが煮物や煮込み系だったりすると、その合間にこの洗濯物の作業をすることもあります。
とにかく出来るだけ同時並行、マルチタスクこそ家事の真髄です。
洗濯機の洗剤投入口をパカっと引っ張り出し、上の棚から液体洗剤のボトルを手に取り、キャップを回して開け、キャップのなかに適当な量の洗剤を注ぎ、それを洗剤投入口に注ぎ、洗剤投入口を押し込んで閉め、液体洗剤のボトルの蓋を閉め、棚に戻します。
洗濯機の電源をオンにし、ボタンをピッピっと押して設定し、スタートボタンを押します。
以前はこの後脱衣室とキッチン、リビングに掃除機をかけていましたが、防音がそれなりに整っているとはいえ早朝に掃除機をかけるのはどうかという当然の懸念と、この段階で掃除機をかけても結局掃除した先から家族が活動を開始することにより生じるゴミたちのことを思い、帰宅後掃除機をかけることに変更しました。
さて、洗濯機のスタートボタンを押した頃には、食卓に置いたポットのなかでフレンチプレスされたコーヒーがとっくに出来上がっています。
食卓にあるポットを手に取ってキッチン台に置きます。
食器棚からマグカップを2つ出してキッチン台に置きます。
妻のと私のと。
それぞれに適量のコーヒーをポットから注ぎます。
妻のはそのまま置いておきます。
ギーのボトルを開け、ギーを大さじで一杯すくい、私のマグカップのなかに入れます。
キッチン台に備え付けのMCTオイルのボトルを手に取り、キャップをポンとはずし、同じ大さじに一杯注ぎ、それを私のマグカップのなかに入れ、ボトルを元の位置に戻します。
その大さじでマグカップの中身をグルグルぐるぐるかき混ぜて攪拌させます。
これが私の朝食のメイン、完全無欠コーヒーです。
それを持って食卓の自席に座り、一口飲んでマグカップを食卓に置きます。
あとはコーヒーを飲みながら、語学をしたり読書をしたり、自分のためだけに時間を使います。
マグカップが空になったらコーヒーを注ぎ足します。
出勤のために自宅を出る時刻から、身支度等に要する時間を差し引いて逆算し、語学等の終了時刻を設定しておきます。
目安の時刻頃語学等のキリのよい時刻におもむろに立ち上がり、マグカップと、食卓の上で冷めているお茶の入ったやかん大を両手に分けて持ち、キッチンに移動し、どちらもキッチン台に置きます。
マグカップにはポットに残ったコーヒーを注いでポットをシンクのなかに置き、やかん大のお茶はお茶用のボトルに注ぎ、やかん大のなかからお茶のパックをつまんでゴミ箱に捨て、やかん大をシンクのなかに置きます。
コーヒーを飲み干してマグカップをシンクのなかに置き、アボカド煎茶も飲み干し、ガラスコップのなかに残ったレモン一切れをシンクの排水口(ディスポーザー)のなかにポイっと投げ入れ、コップをシンクのなかに置きます。
ポットやらマグカップやらやかん大やらがシンクにたまっているのでそれらを洗い、所定の位置に戻します。
また、ほどなく洗濯も終わるので、洗濯物を干します。
裏返しにした洗濯物は元に戻してから干します。
帰宅して取り込んだ時に元に戻すほうがしんどいからです。
作った夕飯のおかずなどのうち温かいものについては、キッチン台に置いて冷ましておけば、起きてきた妻が冷蔵庫に入れてくれます。
あとは身支度を整えて出勤するだけです。





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