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検事、早朝から仕事、するように家事したら家族から感謝されて家計も潤った(その6)

冷蔵庫からは、その日に使う食材を全部、いっぺんに出します。
出した食材が、調理が進むにつれてだんだんなくなっていく様を見るのは気持ちよいものです。
溜まった仕事が片付いていくのを見るのと同じ感覚です。
計画どおりに作業が進んでいることを実感できますし、最後にキッチン台から食材がすっかりなくなったのを見て、「よし!今日も終わった!」とスッキリ!達成感が得られます。
食材を出し切った頃、たいていやかん大のお湯が沸きます。
蓋を開けて火を弱め、ブクブク沸いてるお湯の中に、麦茶のパックを入れ、蓋を少しずらしてのせます。
蓋をしないと、湯気でやかんのハンドルが熱くなるし、かといって密封すると、圧力に負けてお湯が吹きこぼれるからです。

シンク下の収納引出しから、一番小さなステンレス製のボール小とボール大、まな板と包丁を順次出してキッチン台に置きます。
塩漬けのワカメを三人分目分量で出します。
うちはほぼ毎日味噌汁にワカメを入れます。
ワカメをボール小に入れ、水道水でサッと塩を洗い流し、ボール小に水を溜めてワカメをもどします。

それからよく白菜の甘酢漬けを作ります。
白菜を4分の1個買ってくれば、週に2回作れます。
白菜4分の1をまな板(野菜側)にのせ、更に半分に切り分けます。
正面の頭の高さにある棚からラップを取り出します。
切った白菜の片方をラップに包んで野菜室に戻し、ラップも元の棚に戻します。
まな板に残ったもう片方の白菜をザクザク切り、根に近い白い部分から先にボール大に入れます。
キッチン台に備え付けの岩塩のボトルを手に取り、ボール大のなかにザザザッと塩を適当にふりかけて軽く混ぜます。
そこへ残りの柔らかい葉の部分を入れ、やはりザザザッと塩をふりかけます。
ボール大のなかの白菜をざっと混ぜて、両手で揉みます。
じわっと水が滲み出てきたら揉むのをやめて、ボール大を作業の邪魔にならないキッチン台の端っこへしばらく放置します。
ワカメも白菜もしばらく置くので、これを先行するのが効率的です。
この頃、やかん大のお茶が出来上がるので、ガスコンロの火を止めて、蓋を外してガスコンロの横に置き、やかん大をリビングのテーブルまで運び、テーブルの上にあるゴム製の鍋敷きの上に置いてさまします。
合理性を追求するなら、キッチンとリビングを行き来する機会をなるべく少なくしたい。
その機会を減らすことは、水道水で手を洗い、手拭き用の布巾で手を拭くという動きの削減にもつながります。
といっても仕事と同じでそううまくいってばかりではないのですが…。
次の作業は私の昼の弁当作りなので、リビングに行ったついでにリビングに置いてある私の通勤鞄のなかから、鞄の底にピッタリはまっている(弁当がピッタリ入るように弁当のサイズに鞄を買ったからなんです。)ステンレス製の四角い弁当を取り出し、蓋を外して食卓の上に置き、弁当本体だけを手にキッチンに戻り、それをキッチン台の上に置きます。
子どもらの弁当が必要だった4年間は、私の弁当を作るのと同じタイミングで続けて作っていました。
だから、私の弁当箱をキッチン台に置いた後、続けて冷蔵庫の向かい側にある食器棚の一番下の引き出しから、子どもらの弁当箱を取り出してキッチン台に置いていました。
子どもらの弁当と私の弁当の中身は全く別ものでしたが、子どもらの弁当は中身をさまさなければなかったので、先行して作っていました。
そしてこのタイミングでガスコンロ右側が空いているので、小松菜やほうれん草などを茹でるときには、ガスコンロの下の収納引出しから、深底の両手鍋と蓋を取り出し、蓋はキッチン台に置き、シンクに移動してこの両手鍋を置き、鍋のなかに浄水を注ぎます。
注ぎながら私の弁当作りを開始。

まな板をひっくり返して(肉・魚側)にします。
ラムもも肉2パック(合計500〜600g)のラップをはずしてゴミ箱へ。
パックからまな板の上にドンと肉を置きます。
この頃両手鍋に適量の水が溜まるので、浄水を止め、ガスコンロ右側に鍋を置き、着火して強火にかけ、蓋をします。
シンクに戻り、パックの血を水道水で洗い流してゴミ箱へ。
リサイクルのために分別する気概と余裕がなくてごめんなさい。
まな板の肉を包丁でひと口大に切り分けていきます。
シンク下の収納引出しからフライパンを出し、ガスコンロ左側に置き、着火して中火にします。
引き出しから、ステンレス製の大さじスプーンを取り出します。
コーヒーポットと共にあらかじめ取り出してあったギーのボトルの蓋を開け、スプーンで大さじ1杯すくってフライパンに入れます。
そこへひと口大に切ったラムもも肉をまな板からフライパンへゴロゴロゴロっと入れます。
ジャァァァァ…。
キッチン台に備え付けのハーブ塩のボトルをつかんで肉に塩をふりかけます。
結構かけます。
同じくキッチン台に備え付けのペッパーミルをつかんでガリガリとペッパーを挽き、肉にふりかけます。
これも結構かけます。
しばらくフライパンとラム肉はそのまま放置して焼きつづけます。
水道水を出し、まな板(肉・魚側)に水を掛けながらタワシでゴシゴシゴシと洗い流したら、タワシを所定の位置に戻して水道水を止め、まな板を(野菜側)にひっくり返して置きます。

レモンを手に取り、再び水道水を出してレモンを洗い流します。
レモンをまな板の上に置き、その週の出勤日数に合わせて包丁で等分します。
ガスコンロの一番下の収納引出しのなかから、最小のガラス容器小を取り出して、キッチン台の上に置きます。
一切れだけまな板に残し、残りをガラス容器小に入れ、蓋をして、野菜室のなかに戻します。

アボカドを手に取り、再び水道水を出した後、アボカドに水を掛けながらタワシを手に取り、タワシでゴシゴシとアボカドを洗います。
以前妻から「アボカドの外皮ってかなり汚いらしいよ」と教わって以来、そのように洗うのが習慣になりました。
ちなみに妻は私がアボカドばっかり食べるのに反対で、アボカドの食べ過ぎは体に毒だというネット記事を私に送ってくれました。
有り難いことです。
水道水を止め、タワシを所定の位置に戻し、アボカドをまな板に置きます。
アボカドを縦向きに置き、包丁の刃をアボカドの頭からお尻に向け縦にまっすぐ真ん中に当て、種に当たるまで刃を入れ、そのままアボカドを縦に回させながら種までの切り込みをクルッと一周させます。
アボカドを一回転させたら、刃が種の表面に届いている包丁を、そのままクイッとアボカドの片側をもう片側から引き離すように外にずらすと、(たいてい)アボカドがきれいに真っ二つに分かれます。
片側には種が残っているので、それを外します。
たいていは手で簡単にスルッと取れます。
滑ったり強く固着していたりして取りにくいときには、包丁の刃を種に立ててクイッと回すと離れます。
それでも離れないときはかなり厄介です。
稀ですが、年に数回あるアボカドの選択ミスです。
そのときは、実を傷付けながらも、両手を使って種を実から無理やり引き剥がすか、先に外皮を外してから(このような事態に陥るアボカドの場合、外皮も実に強く実に固着していて容易に剥がれないことが多いため、包丁で皮剥きをしなければならなくなる。そして食べられる実の量が著しく減る。)、実を包丁で切りながら種を実から取り出します。
でもたいていは、これでスルッときれいに種が実から離れます。
そしたら、種の薄皮を剥がします。
この皮にも自ずと包丁による切れ目が入っているため、そこに爪を引っ掛け、薄皮を指先で摘んで引っ張ると、種からスルスルっと薄皮が剥がれます。
なんでそんなことをするのか。
それは種を煎じて飲むためです。
かなり前のことですが、実はアボカドの栄養の8割から9割は種に含まれている、というネット情報に接したことがあります。
何かで裏を取ったわけではありませんが、確かにアボカドの種と実はONE ON ONEで、種は大きく立派なので、アボカドにすれば、それに文字どおり命を賭けていてもおかしくない、と私は直感しました。
以来、私はアボカドの栄養を余すことなくいただくために、種を煎じて飲むようになりました。
本当に身体に良いかは分かりませんが、少なくともプラシーボ効果はあります。
煎じるために、そうして種の薄皮を剥くようになったわけですが、これもきれいにスルッと剥けるときとそうでないときがあります。
その剥けやすさと種の実への固着具合とが相関しているのかは分かりません。
ただ、経験則上、種自体が実から離れにくい頻度よりは、薄皮が種に固着して剥がしにくい、あるいは、更に内側の薄々皮が、うまくシールが剥がれないときみたいに種に残る頻度のほうが高いです。
きれいに薄皮が種から剥がれたときはそのまま、薄皮や薄々皮が種に残ったときでも水道水を掛けながらタワシでゴシゴシ擦ったら簡単に取れるので、そうした後、まな板の上に置いて、包丁でまず縦半分に切り、その半分を更にそれぞれ3〜5ミリ幅に刻みます。
ガスコンロの奥に置いてある小さい片手鍋小を手に取り、そこに刻んだ種を入れ、鍋の3分の1くらいまで浄水を注ぎ入れ、それをガスコンロ中央上部で中火にかけます。
まな板に戻り、引き出しから大きいスプーン大を取り出し、そのスプーン大を半分になったアボカドの実と外皮の間に入れ、外皮に沿ってグルッとスプーンで実をすくい取るようにして実を外皮から離します。
もう半分のアボカドも同じようにします。
外皮をゴミ箱に捨てます。
剥き出しになったアボカドの実を、それぞれ包丁で更に縦半分に切り、更に更に横に三等分にします。
弁当本体を手に取り、まな板の上からアボカドを包丁で滑らせながら弁当のなかに入れます。
まな板に残しておいたレモン一切れを手に取り、弁当のなかのアボカドに向けて搾ります。
キッチン台に備え付けのテーブルサイズのオリーブオイルボトルを手に取り、ボトルを押してオイルをチョチョチョッとアボカドに掛けます。
キッチン台に備え付けの岩塩ボトルを手に取り、サッサとボトルを振って控えめに塩をアボカドにふりかけます。
シンク下の収納引出しからステンレス製のトングを取り出し、フライパンのなかでジュウジュウ焼けているラム肉をトングで挟んでひっくり返していきます。
冷蔵庫から調理用の赤ワインを取り出し、肉に少量回しかけ、ジュワっとアルコールが飛んだらフライパンに蓋をします。

そうこうしていると両手鍋のお湯が沸くので、茹でる小松菜、ほうれん草などの野菜を水道水でサッと洗い、深鍋にそのままガサっと突っ込んで茹ではじめます。
ブロッコリーを茹でるときは、花の部分を切り落としていき、花を全部落としたら大きな花を縦半分に切ります。
残った太い茎の外皮をえんぴつを削るように包丁で削っていきます。
外皮が削れて茎の柔らかい内部が見えてきたら削るのをやめ、それを包丁で縦に四等分し、横向きに7ミリくらいの幅で刻み、それらをまとめて先に両手鍋に放り込み、しばらくしたら花をまとめて放り込みます。
野菜を茹でるときは茹ですぎないように注意します。
ラム肉の焼け具合を見るなどの他の作業をしていても、常に野菜を頭の片隅に置き、頃合いを見計らって火を止めます。
シンク下の収納引出しからステンレス製の大きなザル大を出し、シンクに置きます。
両手鍋をつかんでシンクに運び、お湯ごとザザザザっとザル大のなかに野菜を流し込み、水道水をザアッと回しかけて熱を取りながら、ついでに両手鍋のなかを水道水で流して洗い、両手鍋の口を斜め下に向けて水切りカゴに入れます。
このように使い終わった調理器具は終わった先から洗って水切りカゴに入れるのが、キッチン台をスッキリさせ、作業をスムーズにするコツです。
そろそろアボカドの種を煎じ終えるので、片手鍋の火を止め、コップを一つ出し、そこへ種が入らないように中身を注ぎます。
注ぎ切ったら、種をシンクの中に落とし、水道水で片手鍋を洗い、元の位置に戻します。




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