パートナーになるのに恋愛は必須ではないという気付き

私はデミロマを自認していて、性的惹かれについては恋愛的に好きになった人にしか向いたことがないので、おそらくデミセクだと思っています。
稀にでも誰かを好きになることがあって、好きになれば両想いになれたらという望みが出てくるので、そういう欲があるのであれば、苦手だけど恋愛を頑張ってパートナーを作らないといけないと思い込んでいましたが、最近、恋愛以外の関係でパートナーになる人たちが出てくる小説を読んでいて、自分の理想とする関係性はこれに近いと感じました。

読んだ本↓


お互いの考えていることなどを、正直に対等な関係で共有できて、お互いにとってより良い今後のためにしっかりと話し合いができて、仲間として一緒に生きていける関係性。
私は、恋愛として両想いになれればとても嬉しいと思うだろうし、好きになった人とはスキンシップもしたいという思いは出てきますが、そういったものは必須ではないと考えていて、「強い絆で結ばれた仲間」がほしいというのが自分の本当の望みだったことに気が付きました。
恋愛感情で結ばれてパートナーになるルートだけを想定していたときでも、パートナー関係を長く続けている方たちが言っているのをどこかで聞いたことがある「何年か経ってもうドキドキとかなくて家族って感じ」という関係性って素敵だなと思っていて、いつか自分にパートナーができたときそうなれたら、と考えたことがあったのも思い出しました。
私が本当に重要だと思っていて、最終的に目指したい地点がここであるならば、そこに至る過程は、恋愛でも、恋愛でなくてもよかったんだ。

無理に恋愛しようとしなくてもいいんだということに気が付いて、かなり心が軽くなりました。
恋愛ありなしどちらでもパートナーになるなら女性がいいなと思っていますが、私は信頼できる女性のことを恋愛対象としてしまうことがある人間なので、恋愛なしの前提で出会った場合にそれを裏切ってしまうことになりそうで、どういう方法で相手を探してどのように自己開示をするのが良いのかは今後の課題だと思っています。

私は過去、おそらくアロマンティックであろう女性に恋をしたことがあります。当時、同じサークルの友達として仲良くしていて、会うたびによく好きな動画やゲームの話などをしていました。私が女性が好きなんだとカミングアウトしたとき、ふーん、って感じで特に何も変わりなくいてくれたり、私がメンタルが弱ってしまってどうしようもなくなったときに助けになってくれたりした、とても素敵な人でした。
その子が好きだったとき、私はサークルで一番その子と仲が良く、おそらく相手は誰かに恋愛感情を向けることはないだろうなと感じていたので、その距離感でほとんど満足できていたと思います。それ以上の欲が出なかったわけではないですが、特に不満ではありませんでした。私より仲が良さそうな他の友達の話をされたときには嫉妬はしてしまったし、たぶんどこかで私が何かを間違えてしまったのか、大学卒業後は音信不通になってしまいましたが。
このときのように、好きになった相手が他の人にも恋愛感情を向けることが一切ない状態であれば、相手から向けられる思いが恋愛感情でなかったとしても、友情や信頼の繋がりで一番の仲間としてもらえるならば、相手から返ってくる思いが同じ恋愛という形でなくてもいいと思っています。
当時は、そう考える自分のことも、好きになりすぎて一緒にいられるならば何でもいいとか我慢しているだけなんじゃないかなんて疑っていたのですが、本来自分が求めていたものがわかった今、改めて考えると、やっぱり同じ気持ちではなくても強い絆で繋がっていられるのであれば、どんな形でもいいんだと思います。

今後どのようにしてパートナーを作るのか、もしくは作らないのかわかりませんが、すぐにパートナーがほしいと焦っているわけではないし、レズビアンとしての出会いの場でも、Ace・AroやAスペクトラムの交流の場などでも、まずはお互いのことを理解しあえる友達を探していけたらと考えています。


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