『ご自由にお書きください』とのこと。ありがとう。
　俺は馬鹿だ。寝る前に大槻ケンヂ著『リンダリンダラバーソール』を開くのではなかった。「リンダ」と入れたら予測変換で「リンダラバーソール」と出て来て、ちょっとびっくり。それはいい。この本グサッと刺さるから夜に読むのが危険なことを忘れていた、これが悪い。
　しかし、良い。バンドブームの頃のバンドマンたちのエピソードが面白いのは勿論だが、コマコとジーナが絡む章の破壊力たるや、眠気が吹き飛ぶ。
　前に『リンダリンダラバーソール』の感想を書いていることを思い出し、今チェックした。前回はヒロインの名前を間違えていた。モヨコは別の本だね。コマコだよ。ごめん。それにしたって最後のセリフ、きたねーよ。これはダメだよ。実質的には『木綿のハンカチーフ』だよ。これ言われるくらいなら慰謝料で百万円払えって脅された方がまし、払わんけど。
　それはそれとして、この前読んだ『イニシエーション・ラブ』の章名にはバンドブームの楽曲が入っていなかった。
　↓
A面
揺れるまなざし
君は1000%
YES-NO
Lucky Chanceをもう一度
愛のメモリー
君だけに
B面
木綿のハンカチーフ
DANCE
夏をあきらめて
心の色
ルビーの指輪
SHOW ME
　↑
　バンドブームの少し前といったところだろうか。これはこれで良い。一曲一曲に物語が感じられる。ここにも『木綿のハンカチーフ』がある。それが選択されるのなら『なごり雪』があっても良さそうだけれど、話にフィットしにくいか。なかなか難しい。島津ゆたかの『ホテル』も良さげだが。
　それはさておき『リンダリンダラバーソール』の目次も来る。涙腺に。胸に。『岡田有希子の死んだ年』『ボ・ガンボス』『バンドブーム終了』とか書いていると溜め息しか出てこない。どうすっぺ。俺はどうしたらいい？
　やっぱコマコだよ。こういう女の子のことを思い出してしまうと全身の力が抜けてくるけど、もう寝るだけだから平気だ。お休みなさい。良い夢を。