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9 なんちゃって図像学 帚木の巻(3)


8 紀伊守邸にて 紀伊守の必死の接待


🏠 紀伊守邸
接待の指揮に走り回っていた紀伊守が、やっと東面に肴を持ってやって来ます。
源氏は肴の催馬楽に寄せて夜伽の催促をし、紀伊守は暗に了承を伝えます。
紀伊守の義母である空蝉のことを、「で、その人はどこにいるの?」とさりげなく尋ねると、紀伊守は「使用人は皆下がらせましたが、その空蝉殿などはまだ残っているかもしれません」と何か仄めかすような物言いをします。

≪立派な源氏物語図 紀伊守邸にて 紀伊守の必死の接待≫

🌷🌷🌷『紀伊守邸 紀伊守の必死の接待』の場の 目印 の 札 を並べてみた ▼

 

9 紀伊守邸にて 眠りこける従者達

🏠 紀伊守邸
渡殿で酒を振舞われていた従者たちは、酔って寝入ってしまいました。

≪立派な源氏物語図 紀伊守邸にて 眠りこける従者達≫

🌷🌷🌷『紀伊守邸 眠りこける従者達』の場の 目印 の 札 を並べてみた ▼


10 紀伊守邸にて 空蝉の寝所を窺う

🏠 紀伊守邸
女の添寝がないので源氏は眠れず、北側の襖の向こうに人の気配がするので、この向こうにその若い義母がいるのかと静かに起き上がります。
聞き耳を立てていると、どこにいるの?という弟の小君の声と返事をする声が聞こえ、空蝉の居場所が知れました。
小君は灯りを掻き立てているようです。

≪立派な源氏物語図 紀伊守邸にて 空蝉の寝所を窺う≫

🌷🌷🌷『紀伊守邸 空蝉の寝所を窺う』の場の 目印 の 札 を並べてみた ▼


11 紀伊守邸にて 空蝉を襲う


🏠 紀伊守邸
空蝉は、何か心細くて中将という名の側仕えの女房を呼びますが、湯を使いに行っているとのことで、空蝉は一人です。
小君は子供だから寝入ってしまったのか。
襖にがかかっていなかったので、源氏は入口の几帳をめくり、唐櫃のゴタゴタした中に寝ている小柄な人を抱き上げて自分の客間に拉致しました。
中将をお呼びになったから来たのですよと、自分の機知に上機嫌です。
戻ってきた中将に、朝迎えに参れと告げて襖を閉めてしまいます。

≪立派な源氏物語図 紀伊守邸にて 空蝉を襲う≫

🌷🌷🌷『紀伊守邸 空蝉を襲う』の場の 目印 の 札 を並べてみた ▼


・ 思いがけず空蝉に強く惹かれる

🔥 中流の女というものへの好奇心のみからの狼藉で、一夜の慰みのつもりだったのですが、夜が更けるにつれ、初めて見る女の自我の主張に思いがけず惹かれていくことに戸惑いながら、甘い言葉と愛撫を尽くします。

空蝉は突然の美しい貴公子の求愛に身も心も解けて許しそうになってしまうのを必死に堪えて冷淡さを装います。


12 紀伊守邸にて 後朝の別れ

🏠 紀伊守邸
夜明け近くに女房の中将が迎えに来ますが、源氏は心残りで空蝉を離せません
空蝉は不釣り合いが眩しく恥ずかしく、何もかも遠い虚ろな心でいます。
夫の伊予介のことが思われて空恐ろしい気持ちです。

≪立派な源氏物語図 紀伊守邸にて 後朝の別れ≫

🌷🌷🌷『紀伊守邸 後朝の別れ』の場の 目印 の 札 を並べてみた ▼

🔥 人知れぬ胸の痛みを抱えて、心残りのまま源氏は紀伊守の邸を後にします。


13 小君の文遣い

🏠 左大臣邸
源氏は紀伊守を呼び、姉さんが童殿上させたがっているそうじゃないかと、小君の世話を申し出ます。

🏠 紀伊守邸
小君が源氏の文を届けます。
空蝉は文で顔を隠しながら涙します。
「子供のくせに」と叱り、返事を書くことはありません。
人の妻となる前ならばと巡り合わせを嘆きながら、子供の小君の不注意で文が人目につくようなことになれば醜名を被るのは自分であると、自重の決意を新たにします。

≪立派な源氏物語図 紀伊邸にて 小君の文遣いに涙する空蝉≫

🌷🌷🌷『紀伊守邸 小君の文遣い 涙する空蝉』の場の 目印 の 札 を並べてみた ▼


🏠 左大臣邸
紀伊守は義母の空蝉に野心があり、機嫌取りのつもりで実弟の小君を連れ歩きます。左大臣邸に参る時に小君も一緒なので、文遣いに好都合です。
「姉さんとは伊予と結婚する前からの仲なのだよ」という嘘を信じる小君を源氏は可愛いと思います。
「お前の方は私ほど思ってくれないようだね」と恨み言を言うと、小君は寵童として待たれていたかのように聞いて顔を赤らめて畏まります。


14 紀伊邸にて 身を隠す空蝉

🏠 紀伊守邸
源氏は、方違えの日を待って再び紀伊守邸に行きます。
今宵忍んで行くという文を受け取った空蝉は、渡殿の向こうの女房の中将の局に隠れます。

≪立派な源氏物語図 紀伊邸にて 身を隠す空蝉≫

🌷🌷🌷『紀伊守邸 身を隠す空蝉』の場の 目印 の 札 を並べてみた ▼

・ 稚児としての小君

姉の居場所を探し当てたものの、「女房たちの目もあり、とてもお手引きなどできません」と言う小君を、「せめてお前だけは私を愛してくれよ」と源氏は引き寄せます。
甲斐なく冷淡な姉より却って可愛いと思えてきて、苛立つままに、従順な少年を抱き寄せ、愛しくも憎い姉を思いながら蹂躙するのです。

                        眞斗通つぐ美

📌 まとめ

・紀伊守邸 紀伊守の必死の接待
https://x.com/Tokonatsu54/status/1710975309661823264?s=20
・紀伊守邸 眠りこける従者達
https://x.com/Tokonatsu54/status/1710976526697877948?s=20
・紀伊守邸 空蝉の寝所を窺う
https://x.com/Tokonatsu54/status/1710978112102732120?s=20
・紀伊守邸 空蝉を襲う
https://x.com/Tokonatsu54/status/1710979352626876775?s=20
・紀伊守邸 後朝の別れ
https://x.com/Tokonatsu54/status/1710981021200748778?s=20
・紀伊守邸 小君の文遣い 涙する空蝉
https://x.com/Tokonatsu54/status/1710983051818529039?s=20
・紀伊守邸 身を隠す空蝉
https://x.com/Tokonatsu54/status/1710984356821688409?s=20 


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