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≪番外≫ 訂正! 紫式部日記 五十日祝

訂正です。
紫式部日記 五十日祝 の youtube動画の 実資 の背景に満月を置き、月光ソナタを流してしまいましたが、
この日は新月だと冒頭に書いてあるのでした。
📌 御五十日は霜月の朔日の日

対照となる宴会の喧騒の連想から、
道長の『この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば』に、引かれて、何となく、この夜を満月と勘違いしてしまいました。

二宮の五十日祝のこの日、実資の背景は新月の筈でした。

酔客と一線を画して、次の間の柱に寄り掛かって、御簾から覗く女房の衣の褄や袖口を所在なげに数えている実資の静謐の佇まいを、
式部さんは好ましくご覧になったのだと思い、
📌 その次の間の東の柱もとに 右大将寄りて 衣の褄 袖口 かぞへたまへるけしき 人よりことなり

なぜかそれが月光の夜に似合う景色のような気がしてしまっていたようです。
すみません。

📌 この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば
この望月の歌は、
倫子の三女威子が、紫式部日記の『五十日祝』の主役であられた後一条帝の中宮となられ『一家立三后』となった祝の宴でのことでした。

五十日祝からは10年後のこととなります。

この歌は道長の御堂関白記には記されておらず、実資の小右記にだけ残されているそうです。
うっかり御機嫌になり過ぎた道長の酒の上の放言、何なら本人も忘れていたようなこと、と取るべきなのか、
相変わらず実資は冷静に意地悪だなあ、と取るべきなのか、
わかりませんが。

以下、実資の背景が満月になってしまっています。
すみません。


                        眞斗通つぐ美

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