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ストレスと独り身とホテル暮らしとー フィフスシーズン【第1回・埼玉県秩父《前編》】


 2022年10月10日の真昼間、私は池袋駅に居た。池袋という埼玉県民の庭に降り立つのは、埼玉県に向かう時の恒例。

 駅と合体した商業施設・『池袋PARCO』の7階までエスカレーターで向かうと、何やら腐女子が興奮してそうなオーラを感じるエリアを発見。我関せずの世界観なので無視して奥へ。

 本日の予習無しランチはこちらの『洋麺屋五右衛門』に決定。実は初めての入店。

 こざっぱりとした造り。厨房がよく見えるカウンター席に座る。

 家でパスタを食べる時も箸を使ってるので違和感は無し。しかし、豆腐入りの御吸物がスープとして付いてくるのには驚き。
 こちら、定番中の定番であるミートソースパスタ¥980を注文。一番安いのでこの値段……おッ、旨いな。実に食べ易く、ソースの酸味も丁度いいぞ。

 ゆったりと電車に揺られて約100分。埼玉県のド田舎方面に到着。こちらの『西武秩父駅』……周囲の山々に雲がネットリとかかって幻想的な光景を創っていた。

 改札を出る手前にあった自販機。パッと見は旧式のタバコ自販機なのだが、中身はお茶っ葉。しかも、高い🍵

 ほほう~~、なかなかの風格と味のある駅舎。やたらとデカイ樹木に、3億年前の生物の化石を含んだ石碑……実に良いコントラスト。

 この『西武秩父駅』、なんと、駅舎内に温泉施設が併設されている特殊な造り。入り口からして味のある門構え。

 数多くの土産物と名産品がズラリ。が、私の食指が反応する逸品は少なく、全体的に地味なのがなあ……。地元の野菜や煮込まれたこんにゃくなど、そういったモノに喜べるほどまだ歳はくってないんだよなあ。

 …………居やがった。埼玉のド田舎地方にすら『温泉むすめ』の魔手は伸びていたのだ。私は思う……キャラのプロフィールにスリーサイズを明記する事に何の意義が?

 煌びやかな御神輿の横を通り過ぎた先には、温泉施設の出入り口が。良い雰囲気が出てる。

 予定の時間になって、駅前にホテルの送迎バスが到着したので乗り込む。

 むむッ……一見すると明らかな経年劣化が全体から滲み出てるが、少々不安だ。

本日の愛人『ホテル 美やま』である💗

 一昔前の古いホテルにありがちな内装のフロント。すぐ側に土産物のコーナーがあるのも恒例。特に汚いワケでもないし、嫌いな空気でもない。
 今回はじゃらんで高額クーポンが運良く手に入り、朝夕2食付きプランで¥8480という格安ぶり★ そして、明日からは……そう、全日本国民待望の『全国旅行支援』が開始されるのであるッ!!

 最近は、多種の浴衣を準備して選択できるホテル・旅館が増えた。秩父名産の日用品・雑貨類が並び、以前に『奥武蔵』編で登場したムーミン一族が鎮座していた。

 広々としたカフェスペース。そこからテラスに出て見える大自然の眺め。ホテルのすぐ側を流れる横瀬川がとても奇麗。わずかに紅葉が見え始めているのもまた良い。

 本日の客室は1階。しかも、お巡りさんが呼べそうな番号。

 客室の扉を開けた瞬間、私の口から「狭ッ!」ってナチュラルに声が出た。全体から滲み出るそこはかとない安っぽさ💦 天井の照明なんか、完全に安い人ん家の標準タイプ。実はこのシングルルーム訳アリで、狭くて近くからボイラー音が常に聞こえてくる為、その分料金が安くなってる仕様。


 今宵はここまで。
 後編に続くー

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